天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

景品表示法のセミナーに行ってきました

本日は、SMBCコンサルティング主催のセミナー、『『景品表示法』の近時のトレンドと実務上の対応策 ~法改正の最新動向を踏まえた規制ポイントとコンプライアンス対策~』に行ってきました。講師は、森・濱田松本法律事務所の池田 毅弁護士。

隣の景表法

知財屋にとって、『景品表示法』は、商標法・不正競争防止法の向こうに位置するイメージの、隣接法域です。その関係もあるのか、知財専業である頃から、

今度出る製品のパッケージにこういう表記をするんですけど問題ないですか?

といった社内からの問い合わせが絶えなくて、当時はそれは管轄外だから法務に行ってね、とやんわり隣に投げていたのだけれど、最近その手が使えなくなって、なんだか駆け込み寺になっている気が。

しかし、隣接法域だからといって、まともに勉強したことも受講したこともないので、いくら本や雑誌の特集を読んでもどうも自分の中で判断軸が定まらない感じがあって、もやもやしていたんですね。

判断軸を作るために

最近改正があったり、さらに課徴金導入の改正が予定されているということですっかりホットな中、上記のセミナーが開催されるということで、思い切って行ってきました。

池田弁護士のセミナーは、生では初めて(オンデマンドで拝聴したことはあります)。とても分かりやすく、かつ、実務に使えそうな押え方で、行ってよかったです。

全体像のイメージができましたし、消費者庁になってから最近の傾向とか、コンプライアンス体制の構築要請でどうしていくべきかとか、大変参考になりました。これを持ち帰って社内に展開するところがまた大仕事ではありますが。

ガイドライン

セミナー中、ガイドラインの成案はまだ出ていませんが、そろそろ公開されると思います、と言われていたところ、本日付けで、消費者庁のサイトに、パブコメ後のガイドライン成案が公表されましたね。確認しておかなくっちゃ。

改正法の行方

ちなみに、最近にわかに高まった解散熱で、課徴金導入改正案は、衆院通過したものの、参院では目処が立たず、今国会での成立はなくなった、という見通しのようです。ただ、施行が2年後ということで、今国会で成立しても、来年であっても誤差の範囲という認識だそうです。

景表法の教科書

といえるのは、こちらの緑の本、くらいで、とのことでした。