天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

「伝わるデザインの基本」

ここ1~2年、読書のかなりの部分が電子書籍に移行していることと、意図的に積ん読本を減らしていることで、書店をぶらつく頻度が以前より減っています。

リアル書店を歩いていると、ついその場の読みたい気持ちに突き動かされて衝動買いしてしまい、でもその読みたい衝動ですぐに読み切れるわけではないので、結局積まれて読まれないまま終わるもったいない状態がかなりあり、残念に思っていました。ということで、できるだけAmazonの『欲しいものリスト』に登録して、読める分の本だけ購入するように努力中なのです。そしたら今度は欲しいものリストが増えすぎてカオスになりつつあるのですが。

そんな中、発売直後の書籍の現物を見たいというニーズが出て、出かけたついでにリアル書店を訪問したところ、お目当ての本はなくて、代わりに目についたのがこちらの本でした。まずタイトルに惹かれ、その場でぱらぱら眺めてみて、これは「買い」と思って即購入しました。少しずつ読み進めて、しばらく前に読了。

会社にいると、報告にも提案にも資料作りは必須で、しかも分かりやすく人を動かすようなものであることが望ましい。でも、そんなのなかなか教えてもらえる機会がないので、以下のような、そうしたスキルを扱った本も読んでみたのですが、どうも使いこなせていませんでした。

本書は、デザイナーでない人のために向けて、

小手先のテクニックを紹介するのではなく、あらゆる資料作成に役立つ「デザインの基本ルール」や「テクニック」を紹介

されており、受け手に負担を与えないこと、「伝わりやすいかどうか」という基準を最優先してルールが説明されます。具体的には、第1章で書体と文字について、第2章で文章や箇条書きについて、第3章で図表や図形について、第4章で全体のレイアウトや配色について解説がなされています。この順で読み進むことによって、「伝わる」ということがどういうことなのかの全体が俯瞰できるようになります。

中でも印象に残ったのは、行間や字間、インデント、余白などの空間の使い方、修飾や色使いをシンプルにすること。これらによって、直感的に理解しやすく、読み手に負担を与えないような仕上がりになる、ということでした。

考え方を理解しておくと、色々な場面で応用が利くという趣旨のことが「はじめに」でも述べられていますが、確かにその通りで、読み返してしっかり基礎的な知識をみにつけて使い込んでいきたいと思います。

資料作りに悩む全ての人にお勧めです。