天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

アウトライナーとの出会い|アウトライン・プロセッシング入門に寄せて

こことのところ話題沸騰していますが、Tak.さんが、今月始めに「アウトライン・プロセッシング入門: アウトライナーで文章を書き、考える技術」を出版されました。既に多くの方がブログやTwitterで取り上げられており、売上も上々のようです。

takpluspluslog.blog.so-net.ne.jp

この機会に、これまで書こうと思っていて書きそびれていた、自分のアウトライナーとの出会いや現在の使い方について書いておこうと思います。

アウトライナー「WorkFlowy」を使い出したきっかけ

Windows使いにとって、最も身近なアウトライナーは、Microsoft Wordのアウトラインモードでしょう。何度か使いかけたこともあるのですが、これって、Word独得のクセが如実に出ている機能の一つで、自分でちゃんと使い方を飲み込んで躾けていかないと使いこなすところまでいきません。

適当に使っているうちになんとなく上手くいく、という類のものではないと思います。そもそもアウトラインの階層と、スタイルの見出しとの関係がよく飲み込めず、そして、デフォルトの設定があまりに貧相なので、ガッツリ取り組む意欲が湧かず、たなざらしになっていました。

(などと怠惰なことを言っていたら、最近、るうさんがWordのアウトラインモードについて愛ある記事とテンプレートを上げられています。素晴らしい。)

そんなある日、シゴタノ!の倉下さんの記事「クラウド・アウトライナー「WorkFlowy」で骨子を育んでから、整える。」 を読みました。へぇ、と思い、アプリを導入。間をおかずにアップされた、上記に関連した、R-styleの記事「「WorkFlowy」との出会いと価値の発掘 あるいはムダの話」 も読みました。

cyblog.jp

アウトライナー論との出会い

興味の赴くまま、上記記事にリンクされていた「WorkFlowyとOmniOutlinerを比較する [アウトライナー]」を読んでへぇ、と思い、「オンラインアウトライナーの双璧、WorkFlowyとFargoを比較する」も読みました。さらに、上記の後者からリンクされていた、「私的「真のアウトライナー」」へ。一連のアウトライナー論に圧倒されました。

目から鱗のことがとても多くて、実践してみたいと思ったこともたくさんありました。ただ、古い記事も多かったこと、基本的にMacの話が多かったことで、残念に思ったことも色々あったのです。特に、OmniOutlinerを使ってみることができないのはとても残念でした。そのためにMacに乗り換えるのはさすがに難しかったので。

もっと詳しい解説も欲しくて、ブログ記事に挙げられていた書籍を中古で購入して読んだりもしました。

アウトライナーを使う

とはいえ、考え方だけで実践がすぐに回り始めるというものでもなく、運用のルールが確立しないままになんとなく使っていたWorkFlowyは、項目が乱立して見にくくなり、カオスになっていきました。

目に入るのが苦しくなり、しばらく開けずに放置していた時期もあります。

TwitterやブログでWorkFlowyの使い方が触れられる度に試してもみました。noteの使い方も自分にとっての快適な形が決まらなくて、おまけに私の環境(Win7でChrome)では、どうやってもnoteの全文表示が上手くいかなくて、イラついていたこともあります。

そんな中、使用を再開、本格化したのは、捗りあんさんの記事から彩郎さんのFirefoxをWF専用ブラウザにするという記事を読んだことがきっかけでした。一時期Firefoxの起動が重くなり、Gmailのリダイレクトエラーが常態化して以来すっかり使わなくなってしまったFirefoxです。専用ブラウザというのは良さそうでした。

www.tjsg-kokoro.com

彩郎さんの他の記事も色々参考にさせてもらい、項目を整理し、ブックマークをつけました。

廃墟のようになっていた項目は、一纏めにしてホームからは目に入らないようにし、使うときはズーム機能を多用するようになりました。これによってノイズが目に入らずに集中して使用できるようになりました。

再びアウトライナー論

「アウトライン・プロセッシング入門」は、Tak.さんが、ブログで書かれていた記事を「渾身の改訂」されたということで、しっかりアップデートされるとともに、元々分かりやすかった説明がさらに丁寧に隙なくなっていて、密度が増しています。紹介記事を拝見して、速攻購入し、貪るように読みました。これからもなんども参照したい内容なので、書籍という形にまとまったのはとても嬉しいです。

また、自分にとっての今回のタイミングは、WorkFlowyを本格再開させたところだったので、考え方が浸透しやすく、納得感がさらに上がった面もあります。WorkFlowyの使い勝手が分かってきたところだったので、使ってみようと思うものが以前記事を読んだ時より増えたように思います。

現状の使い方

本格再開したWorkFlowyでは、ブログの記事や他の原稿など、書くことに主に使い出していました。「アウトライン・プロセッシング入門」を読んだことで、やってみようと思ったのは、「アウトライナーで読む」(Part 3)、ということです。

行政が出している調査報告書、学者や実務家の書いている論文、そして、裁判の判決文。深く読みたい文献が自分の周りには溢れています。

「アウトライン・プロセッシング入門」を読んで、軽い気持ちでやってみたところ、そのままの形で読んでいるよりも理解できる度合いが格段に上がり、嬉しい驚きでした。これは使うしかないと思ってガンガンやり出したところ、あっというまに無料のQuotaを超えました(それまで全然届かなかったのに!)。速攻Proにアップグレード。

どんなものをどんな風に読んでいるかについては、もう少し落ち着いたら別のエントリにしたいと思います。