天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

日本画を見てきました

絵心はまったくありませんが、絵を見るのは好きです。

ということで、仕事帰りに近隣の美術館の企画展に行ってきました。明治初期の日本画が西洋画の影響を受けて変わっていくころの展示があり、同時代の写真とともに見られるようになっていて面白かったです。

企画展のショップに、「日本画の伝統と継承」という書籍が置いてあって、日本画の展示はこれまでも何度も見ているものの、その解説って読んだことがなかったな、と思って買ってみました。

日本画とは、から始まっていて、日本画の材料(基底材:何に書かれるか(紙、土、絹、木など)、絵具(天然絵具、箔や泥、墨)、接着剤(にかわ、どうさ)、筆、硯、その他の道具)の詳細な解説があります。千数百年も変わらず継承されているということで、これらによって日本画が成立しているのですね。

日本画用材料は決して扱いやすいものではありませんが、それが今日に伝わっているということは、日本人の絵画表現にあっているからでしょう。

という言葉が印象に残りました。

また、文化財の保護として行われている修復の工程の詳細な解説もあり、現代ならではの、コンピュータ技術を使った方法にも触れられていて、とても興味深かったです。

最近の企画展は、企画自体も鑑賞が深まるように展示が工夫されていて以前よりもさらに興味が引かれることが多いのですが、展示を見た後に覗くこうしたショップで解説書が売られていることが多くなり、さらに深く面白く楽しめるようになっているのが嬉しいです。こうした書には普段出会うことが少ないので貴重です。