天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

大学オケの同窓会

私がビオラを始めたのは大学に入って学内オーケストラに入ってからなのですが、その大学オケが来年に50周年を迎えるらしく、それを記念して大同窓会が開かれまして、東京まで行ってきました。

大同窓会と言われるだけあって?、200人を超える参加者があり、凄い熱気でした。ちなみに、楽器を持っていた人はそこそこ多く、歴代演奏をBGMにかけてはいましたが、同窓会場での演奏などはありませんでした(それはそれで楽しそうですが会場選定とかさらに大変そう)。

設立当時の大先輩から現役生まで大集合していて、入学年度の近い人ごとの席とパートごとの席に途中で交代してどちらでも話に花が咲きました。もう35年の長きにわたってトレーナーをされているプロの先生も来られていて久しぶりにお会いして大変嬉しかったです。その方のスピーチで、

他の大学オケでもトレーナーをやってますが(ここまで長くやっているところは他にはありませんけど)、この大学の皆さんは、新しいことに対する興味がとても強くて、飲み会に行っても他だと騒いで飲んでいるだけなのに、ここだといつまでもみんなボソボソ喋ってるんだよね。きっと新しいことを知るのに熱心なんでしょう。その熱意で音楽もされているのだろうと思います。

と言われていたのが面白かった。他の大学オケは知らないので比較はできませんけど。

私の出身大学は単科大学で規模がとても小さく、在籍時は常に人数不足の悩みを抱えていました。オーケストラって、編成の大きい曲をやろうと思うとかなりの人数が必要になり、100人超えたりするわけですが、大学のオケは基本3学年分で(4年の春の公演で引退)回しますから、毎年コンスタントにどのパートにも入団者がいないと回らないのです。当時は1学年が15人〜25人くらいで、年によって波があり、多い年が引退してしまうとその後かなり辛かったり、少ない年はパートに穴が開いてエキストラをたくさん呼ぶ羽目になったりしていました。

ところが、パート単位に座ったときに現役生に聞いたところ、今や毎年コンスタントに30人を超えているとのことで、ビオラも学年5人とか珍しくなく、今の4年生は7人いたとか!(なので引退されて後が大変なんですと言ってましたが)今では練習会場に人が溢れそうでそちらの悩みがあるそうです。びっくり。大学の募集人数とか特に増えているわけではないのになんでオケは倍増してるんだか大変不思議に思いました。くだんのトレーナーの方は、

田舎に移ったから他にやることがないんだよ。

などと言われていましたが(苦笑)。2000年頃にキャンパスが山手線内から多摩地区へ移転しているのです。今のキャンパスに一度行こう行こうと思いつつ、今年も大学祭を逃してしまいました。

現役3年生のビオラの後輩は、「ガチでやってまして、今年就活なんですが全然やってなくて」と言っており、ハマると他に手が伸ばせないのは同じだなぁと思いつつ、そうか、今って執行部=3年生って就活もあるんだ、それは大変だわ、と思ったことでした。

そして、来春の現役の演奏会が50周年記念演奏会になるわけですが、その景気付け?に大同窓会を開けないかと言い出した発起人が現役生だと聞いてさらにびっくり。行動力あるな〜。会場では入学年度別・パート別に編集した名簿が配られましたが(個人情報の関係で入学年度・パート・氏名・学科のみですが)、これが1000人超えていて、さぞ大変だったことだろうと思います。これも現役生幹事がやっていたということで、素晴らしい。

代々保管されてきているオケ所有楽器の傷みが酷く、なかなか初心者の人に入ってもらうのが辛くなっているので、是非寄付をと募っていましたが、ドタバタしている間にカンパしそびれたのが心残りです。

そういえば、私の頃は特に弦楽器はほとんどが大学から始める初心者だったのですが、今は経験者の割合が相当増えているようでした。中学や高校でオーケストラや弦楽合奏部があるところが増えたのか、はたまた楽器を習っている人の裾野が広がっているのか、あるいは、比較的余裕のある層に入学者がシフトしているのか。昔から吹奏楽の経験者は多いため、管楽器は豊富で、学年2名に限定したりはしていたんですけどね。

などと色々話しつつ、懐かしく思い出しつつ、楽しいときを過ごしました。