天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

テーマ研究でのグループ討議

ここ数年継続して参加している某所の委員会活動では、年間で1つのテーマを掘り下げて研究を行い、結果を論説の形に纏めて行きます。母体の異なるところから派遣されてきた10人前後のメンバーで1年間行うのですが、始めのうちはバックグラウンドがよく分からないこともあって、話の仕方も遠慮気味、皆さんそれぞれ距離を測っている感じがあります。

4月から始めて1ヶ月に1回の定例会合で行うと、4月は自己紹介と今後の進め方で大方終了してしまい、5月に向けてテーマに関連する参考文献調査を宿題に持ち帰る。それを共有発表しつつ、テーマについての各メンバーの抱いているイメージを擦り合わせて5月は終了。擦り合わせの段階で、どんな発言の傾向のある人なのかが少しずつ見えてきますが、まだジャブ出しの感じです。

6月になると、顔と名前も一致してきますし、テーマの議論も2回目になり、深いところまで話ができるようになってきます。雑談も弾み出すので、だいたいこのタイミングで合宿をします。毎月午後いっぱいかけて議論をし、さらに懇親会も毎度付けている上に合宿をするのは多すぎないかと問われることもあるのですが、泊まりの非日常性と、正規の会議の議論、夕食懇親会、さらに部屋飲みと続く長時間の接触は、やはり独特で、チームビルディングの効果は高いように思います。

会社での会議がアクションを決める系統のものが多い中、種々の文献や実務経験から抽出したことを組合せて仮説を立てていき、それなりに説得力のある結論を導き出す、さらに検証を試みるというのは中々ない経験で、非常に刺激的ですし、当初から方向が見えていない怖さも議論の中で発見に至ったときの醍醐味に凌駕されます。

昨年度から運営側に回っており、議論を楽しむだけでなく1年で何らかの形を出すところまでのステアリングを求められており、自分が議論自体をリードする程は力量がないのが毎回痛感するだけに、少しでもみなさんの議論が活性化するように、情報を整えて見えやすくする、準備してきてもらうことを練って会合間を有意義に使う等、考えることも手を動かすことも多くて勉強になります。ときに負荷が高過ぎる気もしないではないですが。

今年も6月になり、軌道に乗ってきて楽しいな、と思う昨今なのでした。重いけど。