天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

物事の進め方のスタイル

何度かこのブログでもグダグダ述べているように、先月に行った会合での運営がうまく行かず、かなり凹んだわけですが、メンタル回復してから、なぜうまく行かなかったのか自分で原因を考えつつ、人にも相談していました。

原因がただ一つ、ということはないので、具体的な内容含めていくつも挙げられるわけですが、その中の一つに、会議での討議内容のシミュレーション不足、ひいては年間の進め方の想定不足、ということがありそうでした。

事前準備の程度

もちろん、会議前にはアジェンダの設定をしますし、年間の進め方も粗いスケジュールは立てています。しかし、具体的に1つのアジェンダに30分使うとして、その中でどんな討議をするのかのイメージを持つのは正直なところ難しい。年間に至っては、その積み重ねの上に立っているので、ほとんど「そのくらいの時期にはそうなっているといいな」のレベルになります。

ファシリテーションの書籍などを参照すると、会議の前には議論の論点を洗い出して準備したり、会議の状況を予想して事前の手当をしたりすることが推奨されています。同じような会議を運営している先達に聞いてみても、運営側がゴール設定とシミュレーションをカッチリ準備し、それに沿って議論の方向を誘導していくスタイルを取っている人もありました。

しかし、私の場合、意識してこうしたことをやってきたことがない、というよりも、想像力が追いつかなくてどうも事前にシミュレーションができません。

ネタの仕込みとその場のアドリブ

とはいえ、なにも考えずに臨んでいるわけではなく、事前準備としては、材料となるものを種々読み込んで、ネタを自分の頭の中に仕入れておく、そして、自分が議論を開始する場合には、頭出しの部分は考えておく、程度を行っています。固まっていないので、メモにするのも難しく、あまり可視化はしていません。

たいていの場合は、こうしておけば、その場の参加者の発言に刺激されて頭に仕込んでおいたネタが展開して考えが自然に出てくるので、会話のキャッチボールをしていくうちに何らかの方向を見いだしていくことができます。が、それは刺激によって発展しているので、会議前に想像できるものではありません。自分でシミュレーションすると、すぐに発想の限界がしてしまい、大抵の場合、つまらない結論になってしまいます。

しかし、この方式だと、参加者から発言が全くなかったり、仕込んでいたネタとの組合せが全然できないような方向違いの発言ばかりだったりすると、自分の発想が刺激されませんし、持ちネタが枯渇して発言できることがなくなり、こちらも黙り込む結果になってしまったりします。今回はこのケースかな、と思いました。

想定の幅を可視化する難しさ

仕事柄、シビアな対面交渉もしてきたわけですが、その場合でも、ゴールやシナリオを明確に置くのではなく、想定の幅と材料を広めに持つようにして来ました。例えばこんな風に。

mainstage.senri4000.com

とはいえ、これは自分のメインフィールドなので、幅を持たせるのはその通りですが、もう少しいくつかのシナリオを考えてはいるように思います。但し、それをメモや文章にして可視化していることは稀です。

可視化した瞬間に、その他のことが頭の中からシャットアウトされる傾向があり、幅を持たせているつもりが狭めていることになりがちだからです。一度考えておけば、頭にはあるので、刺激を受けたらすぐに取り出すことができる。それをメモに取り出すのは、自分で刺激をつくることになるので、その刺激を受けた形でしか取り出せなくなってしまい、他の可能性がなくなってしまうような気がするのです。実際どうなのかは比べるのが難しいので単なる自分のイメージなのかもしれませんが。。。

物事全般のスタイルとしても

と、色々考えてきたところ、これって、執筆のスタイルとも通じるし、普段の生活もこうなっているのではないか?と思い当たりました。

執筆スタイルについては、構成(目次)を考えてそれに沿って書くトップダウン型のスタイルと、テーマを設定して書き出しを作ったら、一文一文を書いていきながら整えていくボトムアップ型のスタイルがある、というのはよく言われることで、これまでもそんな話を書いてきました。当然ながら、私は後者のタイプで、ブログの記事なども、ぼんやり書きたいことと書き出ししか決まっておらず、構造はあとから書きながら考えます。短い文章なら直接エディタに書きますし、長くなることが分かっていて入れかえもしたいなら、WorkFlowyに書くわけですね。

licensing.senri4000.com

そして、買い物に行く前に、買いたい物のチェックリストを作ることもありますが、そうではなくて、冷蔵庫やらストック棚の在庫をチェックして頭の中になんとなく入れておき、スーパーに行ってからその場で売っているものを刺激として見て、頭にある材料と結合させて献立を考える、って、上記の会議の進め方と一緒じゃないの・・・。と思ったのでした。

ではどうするか

と、自分のスタイルの客観視ができたところで、限界も見えました。これでは参加する側としてはどこに着地するか分からないので不安も大きいでしょう。可視化できるところはできる範囲ですることを考えた方がよさそうです。

その方策として、ゴールの形のブレークダウンをWorkFlowyに書き出してみているところです。アウトライナーですら、書き出した瞬間に死んでしまう感じがして億劫なんですが、そうも言っていられない事情があるので、形式文体は問わずとりあえず書き出すことに注力しています。(自分的にはとても負荷が高いです。見えてくるものもあるのですが、それに刺激されてどんどん書いていると、ぼろぼろ落ちて言っている気がしてキツい)

アウトライナー実践入門を読み返して、頑張ってみましょうか。