天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

自分の中に基準を持つ

「アウトライナー実践入門」の「4.5 ライフ・アウトライン」に、著者のTak.さん自身のライフ・アウトライン(「人生」と「生活」のふたつの「ライフ」を扱うためのアウトライン)が紹介されています。

「Clear」と名付けられたこのライフ・アウトラインは、日々をクリアにする「Days」、行動をクリアにする「Do」、外的な基準をクリアにする「As」、内的な基準をクリアにする「Be」、の4つに大きく分けられており、AsとBeの2つは、手を付ける行動(タスク)を選ぶための基準であるとされています。

指針となるもの

私自身はアウトライナーを思考のOSにまでは位置づけていなくて、このようなライフ・アウトラインも持っていないのですが、タスク管理をする中で似たような「基準」の必要性は感じるようになり、そのいくつかはEvernote上で【ルール|○○】や【レール|○○】というタイトルのノートになっています。

※なお、ルールは守るべきもので、やらないことリストのような形のものが多く、レールは、それに沿って実行したいガイド的なもの、というイメージで作っていて、あまり明確な峻別がありません。見直していくうちに統合してしまうかもしれません。

もっとも大きなものは「価値観(私にとって大切なこと)」で、何度も書き直してようやくしっくりくるものに落ち着き、ここ数年は見直しの必要がなくなってきました。そのほかのルールやレールは、この価値観を基準としてもう少し具体的にブレークダウンしたものになっています。たとえば、心身の健康を大切にするという価値観の下に、それを保つためのガイドとなるようなルールやレールがいくつかあります。

これらの具体的なルール・レールは、価値観からトップダウンで下しているわけではなく、普段の生活の中で思いついたときに作成しているため、粒度はかなりばらばらです。また、最近は見返す頻度が落ちているため、新しいものが増えず、更新が止まっています。もう少し手を入れてもいいかもしれません。

ミッション・ステートメント?

これらをさらに昇華させたミッション・ステートメントは、これまで何度か書こうとして失敗しており、まだ持てていません。

「アウトライナー実践入門」のライフ・アウトラインの節の後に置かれたColumnで、ミッション・ステートメントについて、人を動かす力を持ちうるのはリアルな言葉だけだから、行動の指針にするミッション・ステートメントは自分にとってリアルな言葉で書かれている必要があるけれど、リアルな言葉というのは簡単には出てこないと書かれていて、なるほど、そういうことか、と納得しました。

「価値観(私にとって大切なこと)」には、大切なこととして4つを上げており、それぞれについて説明文をつけているのですが、これが肚落ちするような言葉=自分にとってリアルな言葉になるまでかなり推敲しました。今の形に出来上がってやっと2年ですが、これを読むと迷いがなくなってすべきことがよく見えるようになりました。

とはいえ、これはやはり大切なことのリストであって、ミッション・ステートメントではないんですよね。ここからステートメントを作成しようとしたこともあるのですが、やっぱり嘘くさくなってしまって断念しています。基準にとどまらず、自分を動かすものとするには、さらに強力でリアルな言葉が必要だということなのでしょうか。

いまのところ、価値観が落ち着いたので、これで十分基準になるし、無理に作らなくてもいいかな、とか思っています。時機を見て価値観につけている説明文ごとアウトライナーでシェイクすることにトライしてもいいかもしれません。