天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

集中のスタイル

昨日配信された「のきばトーク18」のテーマは「やる気と集中力」でした。

のきばトーク18

佐々木さんが冒頭語ったところでは、このテーマになったのは、R-styleの「5つの仕事術、5つの領域」の記事の以下のくだりがきっかけだったらしい。

やる気と集中力は同じでしょうか。

私にはわかりませんが、仮に同じでないとしたら集中力の方がはるかに重要です。そもそも、作業に集中しているその最中は「やる気」なんてどこにも見当たらないはずです。

だから必要なのは集中力です。

で、倉下さんが原稿を書くときに集中するための儀式の話(60分タイマーをかけて、アニソンの無限ローテーションでノイズをカットする)に始まって、5分ほどで集中するけれども60分以下ではこれをやりたくないレーサータイプで、これはドライバータイプの佐々木さんとは全然違うとかいう話になり、大変面白かったです。

トークの中で、佐々木さんが最近出された集中力についての本の話も出てきていましたが(倉下さんは読んでないようで、本を書く前にこのテーマで話を聞いておくんだったなどという佐々木さんのコメントが。。)、横目で見つつ、読んでません。

レーサータイプ?ドライバータイプ?

トークで語られた中から私が理解したところでは、集中のスタイルにおける「レーサータイプ」とは、それなりの長さの時間(倉下さんの例では60分)対象作業に(我を忘れて)没頭し、その間はほとんど集中力が途切れる(他のことが気になったり脱線したりする)ことがない、フルスペックで高速で走ることにチューンされているタイプ。だから逆に短時間では発動させることが難しい。

対する「ドライバータイプ」については詳しく語られませんでしたが、「全然違いますね」と言われていたところから、集中力を引き出して継続させるのに工夫が必要だけれども、短時間であっても集中して取り組むことができ、それを積み重ねて成果を出して行くことができる、といったところかと思います。

私自身は、ロケットスタートについての記事でも書きましたように、はっきりレーサータイプです。

backstage.senri4000.com

集中するのに何の工夫もいりませんが、没頭してしまうとなかなか戻ってこられず、タイマーセットしても効果がありません。ある程度の成果が実感できるまでフルスピードで走り続けたいため、途中で時間で区切られると非常にストレスを感じます。このため、短時間だけ発動させようとしても無理があり、1時間でも短過ぎてやる気が起きない。

佐々木さんの上記の書籍のキャッチコピーにも現れていますが、集中する(没頭する)状態にいかに持って行くか、そしてそこから脱線させずに集中し続けるために工夫が必要というのは、佐々木さんや大橋さんのセミナーでも頻出しますが、実は上記のタイプで言えば、特にドライバータイプに重要なことなのでは、と思ったのでした。

数時間単位で集中スロットを作る

ロケットスタートを始めてみて改めて分かったのですが、私の場合、「集中してこの仕事に全力投球してよい」と自分に許可を出すと、ほぼその瞬間に集中モードに入り、支障がないのであれば、数時間でも継続できます。

中島さんの本では、2日間全力で取り組んでその間は他のことをほぼ一切やらないで仙人のようになると書かれています。

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試しに似たような感じでやってみたところ、体に支障が出まして、腰や肩が痛くなり、座って居られなくなったので、工夫が要りそうでした。また、家事も一切その間やらないでいられたら良いのですが(実際集中モードに入ると食事を取るのも億劫で、いわんやその料理なんてする気が起きません)、それでは体調管理的にも難しい。家事責任というか、家族のQOLを一定レベルに保ちたいというのも私のやりたいことの大きな柱でもありますし。

そもそも会社員&管理職としては、定時間内の4〜5割は常時会議や打合せで占められているので、中々数時間を連続して捻出するのは難しいのですけれど。

それでも、1週間の中で2時間以上連続して集中できるスロットをできる限り多く作れるようにカレンダー上で調整しつつあります。奇跡的に1日自席にいて会議がない日は5〜6時間の集中スロットを(お昼は挟みますが)取ることができます。そして、数日間は1つのことに集中して取り組むようにしました。あれこれ並行させるのはできる限り止めます。2時間続けて集中スロットが取れない日は、大きな仕事に中途半端に着手するのは止めて、細かい仕事を固めてみたり、インプットを多めにしてみたり。

これまで、こうした大きめの仕事(プロジェクト)は、実行記録や計画が上手くできなくて店晒しになりがちで困っていたのですが、面白いことに、集中して数時間以上実行すると、それなりに一定のマイルストーン的な成果まで持っていけるせいか、進捗が実感できるため、迷子になったりしなくなりました。また、時間をかけて取り組めるため、深く考える方向にドライブされるので、書きながら考えることが多くなり、結果として記録につながるため、以前の悩みがほぼ解消しています。

よいこと尽くめのようなのですが、問題は、上にも書いたように、体調管理とのバランスです。集中しすぎて身体がガタガタになったのではどう考えても続きませんので。うまく気を散らさずに身体も適度に動かして進めたいところです。

プライベートのプロジェクトも

上記のように書くと、すっかり仕事の話に聞こえますが、プライベートでも傾向は同じで、プロジェクトタイプの大きなものは、少しずつ定期的に進めるのでは絶対途中で挫折してしまう実績があります。継続の工夫が足らないのではと色々取り組んでみたのですが、何のことはない、方向性が間違っていたのですね。

だから、片付け祭りで一気にやるのは進めることができましたし、その後一気にできる時間をうまく捻出できていないから進んでいないというわけです。

先日も、ずっと滞っていた家計関係のプロジェクトを週末の1日かけてグッと進めることができました。なーんだ。本当に、もっと早くこうすればよかったよ。