天職の舞台裏

天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

2017年の仕事

2017年の私的10大ニュース(4位以降は作りませんが)、第1位は「法務部長になったこと」で、第2位は「株主総会の統括責任者に指名されたこと」でしょう。2つが3月にセットでやってきたので同率1位かツートップか・・・(意味不明)。

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2017年の年頭記事で、「プロフェッショナルたること」を砕くと、成果を出す、しくみを作る、次代につなぐ、といった実践になる、とか書いています。とりあえず業務として、それも責任者として引き受けたからには成果を出すのが最低限必要で、自分の中のその基準を満たすために全力疾走した10ヶ月でした。

2回の株主総会をキーワードにひた走った10ヶ月

株主総会が迫る中、いかに仕事を引き受けて走ったか、その反動でどんな弊害が起きたかなどは、いくつか記事に纏めました。

backstage.senri4000.com

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上記の記事の中にも書いていますが、自分にとって新しい分野の仕事でそれなりの判断軸を持つところまで行こうと思うと、1) 基本書を読んで基礎を押さえる、2) ライブ講義を聞いてメリハリの感覚を持つ、3) 具体的なケースであてはめを数こなす、を高速で回すのが効果的で、期間あたりの密度が高いほど効果は高い。

で、自分としては、成果を出すためにはこの程度は最低限の基準として満たす必要があり、相当高速で回したところゾーンに入ってしまったというか、限界を超えて自分のリソースをつっこみたくなる衝動に負けてひた走った挙げ句、体調を崩しました(苦笑)。達成欲と学習欲がタッグを組むと体力使い果たします(大汗)。

体力回復させるのに相当期間かかり、かつ、通常コミットしているあれこれを切り捨てることになって引き替えたものも大きかったのですが、おかげで土台となる知識も付き、かつ、12月にも臨時総会をする機会に恵まれて(泣)、あてはめの機会も重ねて得たため、随分景色がクリアになりました。

次回定時総会までには金商法や適時開示などの財務報告系の周辺知識も積み重ねようとしており、次回に万全まで持っていくのは難しいにしても、この先の方向性の土台くらいは作れるだろうと思えるようになりました。

いずれにしても、新しい領域に一気に管掌範囲を拡げられる機会などそうそう巡っては来ないので、うまく好機を活かしたと言えるのではないかと(苦しかったけれど振り返ってみれば)思います。

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ついでに領域を広げる

そんなこんなで会社法周りに強化訓練を繰り広げていたところ、並行してあちこちから相談が持ち込まれるようになり、土地勘がないなどと言っていられない状況がこちらでもガンガン積み重なって、担当者(部下)と一緒に考えて走る機会にも恵まれたのでした(とほほ)。そして就任後1年も経っていないというのに、同じフロア内の経営管理部長に、

せんりさんって、すっかり法務のイメージで、知財っていうイメージないですね。

などと言われる始末でした。そりゃあなたと知財の仕事で接点はありませんよ(逆に法務では山ほど接点があるのだ)。。。と思うのでした。しかし、経営陣にもそう思われている気がする。不憫な知財・・・。

知財側にはしっかり任せられる課長職が存在するから、というのも大きいのですが、知財業務についても、紛争系の人材難に悩んでおり、知財の中で職人的に全部賄うのを止めて、切り出せるところは切り出し、手順化して次世代につなごうとしています。こちらにも、法務側の若手を担当として入れること数ヶ月、

幅が広がって面白かったです!

と言ってもらえて、手応えを感じたことでした。面白かったのは、その若手の感想が、

せんりさんって、知財の場面では凄い頼りになるんだけど、法務の方だと「一緒に頑張ろう」って感じなので、それはそれでやりがいがあります!

ということでした。確かに、全然スタンスが違うもんね。同じ人なのにこうも違うのか、というのが見えて面白いんだろうな。

「法務管理職」とは

12/17に公開された経文緯武さんの「法務組織の(中間)管理職は何をしているのか」で、法務管理職の仕事について書かれています。ここでは、法務管理職を「部長、課長、主任、主査という名称を問わず、担当者としての仕事よりも管理的な仕事が主たる役割の人を言います。基本的には自分から上席は法務専従ではなく、法務としての専門知識もないことが前提」とされています。私の場合も、上席は副社長で、私以下が専門部隊としての法務になりますので、これに当てはまりますね。

この記事の中で、法務管理職を3タイプに分類されています。(1)長く配属されている法務担当者の中から管理職としての仕事もできそうという人が就く「宿老」型、(2)宿老が存在しない場合に他社の法務経験者や弁護士を新規採用して法務管理職に就ける「傭兵」型、(3)他の組織の運営経験はあるが、法務としては素人の管理職を、法務管理職として異動させる「落下傘」型、ということです。

私の場合、隣接の知財からの就任であり、純粋な落下傘ではないものの、宿老とも傭兵とも言えないので、準落下傘というところでしょうか。そして、確かに、シニア担当者のような役目を担うこともあり、土地勘がそれなりにないと困る場面になります。

ご指摘のように、、「エライ人」からの直接のご下問、特別に守秘の必要の高いディール、「政治案件」。当社の場合は、割とこれらも担当に下ろしてやらせる(一緒に走る)ことが多いですが、それなりにそれっぽいものはあるかな、という感じです。

一番一人で抱えるのは、人事系の相談でして、ちょっと担当には機微が強すぎて下ろせない。法務部長になったとたんにガンガンこの手の相談が舞い込むようになり、いきなり「今いいですか」と持ち込まれ、「ざっくりした感触を聞いておきたい」と言われて持ち帰れず、頭が真っ白になる経験を2度ほどしてから、人事労務系の法的問題の勉強にも並行で励み、社労士さんのセミナーとかも視聴しましたです。はい。

来年は

そろそろ法務側にも課長職を立てたいな、と思い始めており(現状自分が兼務しています)、実現してからの自分の仕事はどうなるかを考えたいと思っています。走りながらになるのでしょうけれども。