天職の舞台裏

天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

自分の[情報管理]/[知的生産]システム

「Scrapbox情報整理術」出版記念セミナーに行ってきました。

kokucheese.com

登壇者お三方のそれぞれのセミナー後の記事がこちらです。

nokiba.hatenablog.jp

wordpiece.hatenablog.com

rashita.net

みなさん発表の初めにご自分の「システム」について触れられていたのですが、Tak.さんが「情報整理システム」ではなく「自分のための『情報を扱う』システム」とされていて、なるほど、と思いました。

倉下さんは「知的生産システム」とされていましたが、これは、システムのうち知的生産に特化して語られたのか、倉下さんの生活が知的生産で覆われているのか?はよくわかりません。

インプットからアウトプットへの流れ(情報の整理から知的生産へ)とその実行を支えるタスク管理の全体を包含するシステムの全体に名前をつけたいのですが、うまくフィットする言葉が思い当たりません。佐々木さんのスライドではそもそもタイトルがなかったような。きっと意図的ですよね。

そして、その全体システムの中にあるサブシステムをどう捉えるか。セミナーの性質上、ツールとの関係で捉えられていたのだと思いますが、Tak.さんのスライドでは、「考える」「書く」「タスク」「知識」となっていました。佐々木さんでは「予定」「生活」「リピートタスク」。倉下さんは「document processing」 「continuous output」 「task management」とされつつ、「Input」と「document bank」の巨大なEvernoteが。

方々の捉え方が表れていて面白いなと思いつつ、では自分の場合どうなのだろう?と。

サブシステム1:インプットの情報整理

情報の摂取=インプットは、書籍から、Webから、人から直接など色々な形がありますが、それを整理するのは、実のところあまりちゃんとできていないようです。Evernoteに担ってもらいたいと思いつつも、例えばWebクリップは手軽なのでやっていても、それを再利用しているかというとかなり疑問で、実はもう一度Googleで検索していることが多いような(汗)。

書籍については、読書のかなりの部分がKindleになっていますが、例えばハイライトを入れていても、それって後から利用することってほとんどない。時々ハイライトをクリップする手法とか見かけることもあり、試したこともあるのですが、続かない。そもそも後から見返すことがほとんどないので手間をかけてやる意義がよく分からない。

じゃあなんのためにハイライト入れているのかと言われると、入れたいからとしか言いようがない気もします。後からこんなことが書いてあったような気がすると思って、それを探すキーにすることはあります(たいていは、ブログに引用するために原文に当たりたいときですね)。

後から見返す目的ではなく、書かれている内容をしっかり理解したいためにアウトライナーに入れて読むことはありますが、そうでない抜き書きというのもほとんどしていません(これをScrapboxでやってみたらどうだろう、というのが昨今の動きです)。

人から直接摂取する(講演やセミナー、打合せなど全部含めて)場合、資料が配布されていれば資料に手書きでメモを取り、手元資料がなければWorkFlowyにメモをとります。打合せの場合は資料があるのが普通ですが、資料が不足していたりする場合にはアナログのノートにメモを取ることもあります。

アナログのノートや紙の資料(そこにメモしたものも含めて)は、スキャンしてEvernoteに入れます。後から見返すことはそれほど多くありませんが、関連したアウトプットをするときに参照する場合が一応あるので、念のためということと、紙を処分するにあたってデジタル化するかしないかを判断する負荷を減らすために全部入れている格好です。

音声や映像から得たインプットというのもあるのですが、後者はそもそも私は苦手でほとんど見ないので置いておくとして、これをメモしたりスクリプトを参照したり抜き書きしたりというのはほとんどしていません。聞いた覚えがあるけどなぁ、と思ったりすることもありますが、原典?に帰れないことが多いです。

こうしてみると、インプット欲が高いものの、インプットそれ自体が好きで実行している感があり、その後の利用を考えて整理しているわけではなさそうです。カオスになっているのが気持ち悪い感はあっても、利用できなくて不便とかあまり思ったことがない。

サブシステム2:考える

Tak.さんのサブシステムが、「考える」のも「書く」のも「タスク」も、全部結局ツールはアウトライナー、というのがとてもらしくて笑ってしまいました。Tak.さんて、アウトライナーでできている感じですよね。しかもDynalistになってるし!

さて、以前の記事に書いたように、私の「考える」は、基本頭の中です。外に出して考えるって苦手です。頭の中でひねり回しているのが好きとも言いますね。外に出した瞬間に色褪せるというか、なんかつまんないものになった気がするというか、いろいろな雑味や見えない付属物が削ぎ落とされて価値が落ちるような気分になります。食べものが栄養素だけじゃない(サプリメントだけじゃダメで丸ごと食べないと!)というのに少し似ています。

backstage.senri4000.com

そんな大したことを考えているわけでもないのに、そう思いたいだけなのかもしれません。突きつけられるのがイヤなだけなのかも。まあただ、頭の中ではきっちり言語化して考えているわけでもなく、大半は言葉なんだけれど映像が浮かんできたり、なんとなくの印象が漂っていたりもするので、それが言葉に落とされるまで待ちたいという思いもあったりはします。

ただ、前回も書いたように、頭の中って保持能力が低いので、同じテーマでずっと考え続けていても数日が限界のようなところがあり、さらに、ずっと同じことを考えているつもりが実はずれてきていて前のことが思い出せなくなっていたりもするので、失われてしまうことが多くて悩みを抱えてはいます。

セミナーの懇親会でTak.さんと話したときに、考えるのはアウトライナーではやらなくて、ぼんやり頭の中で、それがなんとなく言語化されたような気がするときに文章に落とすと言ったのですが、そうですね、この記事くらいの長さならそれで行けるかな、と思います。5千字越えると構成が自動で出来上がらなくなってくるので見える形にしておかないとちょっと辛いです。

サブシステム3:アウトプット=書く

考えると書くはシームレスに繋がっていて、考えてから書くというより書きながら考えるので、書き出してみないと話がどこへ行くのか見えないようなこともあります。長い文章をアウトライナー上で書いて行くこともありますが、この場合も構成を考えてから書くのではなくて、大きな構成は頭にありつつも、細かいところは書きながら構成を作って行くことが多いです。

ちなみにアウトプットは、仕事上の報告書などを除けば、ほぼ全部がこのブログの記事になります。(真剣系として始めたもう一つのブログは書ききれないままに仕事が変わってしまって書けなくなってしまいました。)過去に共同執筆の書籍の原稿とか、雑誌記事の投稿とかもありましたが、非常に稀です。

短めの記事は、今はトライアルでUlyssesに書いてはてなブログのエディタにコピーしていますが、以前はそのままエディタ内に直接書いていました。書きながら別ウィンドウでプレビューを出し、頻繁に更新をして出来上がりの感じを見ながら書いていきます。

読みながら、細かい文の内容はちょこちょこ変えていくものの、段落を入れ替えたりする大きな変更はあまりやりません。そもそも2000字程度の長さが多いので、そこまで構成が重要でないというか、思いつくままに流れで書いてしまって細部の調整をして終わりになることが多いです。このため、筆の赴くままに?書いている感じになり、見出しをつけにくいことも多いです。稀に見出しごと浮かぶことがあるので、その時は見出しに合わせて流れを整えつつ書きます。

大きな見出しが4つ5つ立つような長さの文章になると、相互の関係にも気を配らないと出来上がりがヘンテコになるので、全体が見られて入れ替えができる状態で作らないと辛いです。それに向いているのは圧倒的にアウトライナーなので、長くなりそうな時はアウトライナー(Workflowy)で書いて見出し入れつつ全体を俯瞰して整合性を取りながら書き進めます。この長さになると(1万字前後)、1回で書き上がらなくなってくるので、数日かけて書いたりします。そのためにも、アウトライナー上の方が好ましいです(忘れてしまうので、エディタ画面だと、読み返しだけでも時間がかかりすぎる)。

サブシステム4:タスク管理

これについては、少し前の記事にまとめました。

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これはこれで一つのシステムとして完結していますが、上記のように、情報の整理や知的生産の実行を支えるものでもあります(もちろん、それ以外の生活や仕事を支えているものでもあります)。

で、Scrapboxはどこに入る?

サブシステム2の「考える」の補助かな?と思って試行中です。上述したように、ぼんやり頭の中で考えるのが好きとはいえ、保持能力が低い悩みがあり、まとまったこと、系統立てたことを考えてみたいときには向かず、考えるステージなのに無理やり書き出すしかなくなったりして効率が悪いと思うことが何度かありました。

逆に言うと、あまり系統だった大きなものに取り組んでこなかったのですが、いくつかテーマとして考えてみたいものがあり、少しずつノートを増やそうとしています。とはいえ、慣れなくてやっぱり気恥ずかしかったり、なんか違うんだよなぁ、とか思うことも多いのですが、そういえばそんなこと前も思ってたわ!となることもあるので、面白いです。

今回のセミナーでは登場しなかった書籍ですが、何度か読み返しながらトライしています。ツールとしての操作感は簡単なんだと思いますが、自分の思考のクセを考えるとやっぱり圧倒的に苦手なので訓練がいるんですよね。

Scrapbox情報整理術

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