息子1号の高校卒業式でした。
好天にも恵まれ、さして広くもない講堂は保護者、招待OB、オーケストラ(!)で卒業生が入る前に既に人で溢れていました。入場してきた卒業生、狭い中に押し込まれてひしめき合っていましたね。
伝統的に弾けた雰囲気になるらしく、厳粛とか感慨とか落涙とかには縁のない、歓声(ヤジ)と喝采に溢れ、小道具まで飛び出す式でした。一応名門とされている学校なんですけどね。男子校だからということもあるのでしょうか。少々驚きました。
そんな中でも、在校生送辞は素晴らしい出来で、内容も、自校の伝統や文化・雰囲気を聴衆に伝えるようなエピソードをふんだんにユーモアたっぷりで盛り込み、卒業後の活躍を祈念するメッセージも通り一遍に終わらない、魂の入ったものになっていました。話し手としても素晴らしく、スピーチに慣れていて聴衆を惹きつけるコツを掴んでいる感じがしました。ともすれば歓声でかき消されるような中、魅力的な語りと内容でおもわず聴かせるというのは相当高度です。さすがでした。
対する答辞も、送辞の素晴らしさに多少影が薄くなったように思いましたが、内容の方はやはり自らの言葉でユーモアを交えて構成されており、聞き応えのあるものでした。こちらもさすがの出来映え。
息子1号自身は、久し振りに会った(何しろ新年明けてから公式な授業がありませんのでほとんど登校していません)友人たちと食事に行き、少しの間くつろいでから塾に行ったようでした。
保護者の方は、式の後、会場をホテルに移して謝恩会が行われましたが、こちらは都合で欠席しました。
3年間の高校生活もこれで終了です。受験がまだ最中のため落ち着いた感じがしませんが、本当に早いものです。送辞の中でも選挙権年齢引き下げの話が出ていましたが、既に運転免許は取得できる年齢になっており、これで選挙も、となると、成人感がさらに増してきて、本当にここまでよく育ってくれたと思います。