今週のWRMのQは、
Q. どんな辞書をお持ちでしょうか。あるいは辞書の遊び方をお持ちでしょうか?
でした。これは、語らないわけにはいかない、と思いましたので、書いてみます。
辞書アプリ
私のiPad miniに入っている辞書は、国語辞典2(大辞林、大辞泉)、古語辞典1(全訳読解古語辞典)、漢和辞典1、英和和英辞典1、英英辞典1、英語の法律用語辞典1です。数えてみると、7つあります。辞書アプリの所有数としては多い方ではないでしょうか。
紙の辞書
一方、紙の辞書は、国語辞典1、漢和辞典1、和英辞典1、英英辞典2、仏和辞典2、和仏辞典1、仏和和仏辞典1、仏仏辞典1、西和辞典1、ロシア語辞典1、中日辞典1、英米法律用語辞典でした。合計13ですね。(以下のリンクは、所持品より新しい版になっているものがあります)

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辞書コレクター?
と、持っている辞書の数とか、買った辞書の数を並べるとかなり呆れられます(処分した辞書もあります)。コレクター扱いされることもあります。確かに、使う頻度を超えて、使いやすい辞書を見つけると買ってしまう性癖があったかもしれません(昔の話です)。ちなみに、上記のスペイン語辞書以降は学ぼうと思ったときに勢いで買ったままになっているだけで現在実用の役には立っていません。
これは、きっと外語系大学に通っていたときの名残なのでしょう。辞書にはそれなりにこだわりがあって、以前のブログにも、辞書についての記事を2つほど書いています。
この中でも書いていますが、大学時代は辞書は必携で、授業のときはもちろん、出歩くときも辞書なしで歩くことはなく(街を歩いているとこれって○○語で何って言うんだっけ?、とよく思うので、携帯用の辞書は皆持ち歩いていた外語生でした)、引く頻度が高いものだから、好みもうるさくなるのでした。
殊に、選択肢が複数ある英語の辞書などは、書式や例文の作り方、語源が取り上げられているかなどに始まって、見出しと本文の文字の大きさや二色刷かどうかなどに至るまで、チェックポイントがあって、新しい辞書を買うときには、わくわくと書店の辞書コーナーに出かけて行き、いくつも見比べて「これ」と思ったものを買ったものでした。
紙の辞書の選び方
先日、息子1号が
紙の英和辞書を買おうと思って。どんなのがいいんだろう?
と聞いてきました。高校時代には、学校推奨が電子辞書だったので、紙の辞書は全く使っていなかったのですが、予備校に入ったら、講師に紙の辞書のよさを勧められたとか。
アドバイスしたのは、大学受験に必要な語数をカバーしていれば、あとは、その場でいくつか見比べてみて、自分が見やすい、読みやすいと思うこと、興味を引かれて「辞書を読む」域に行けそうならなおよし、ということでした。
引いた単語だけではなくて、近隣のエントリも目に入って来るのが紙の辞書の楽しみなのですが、そうなるためには、自分にとって読みやすい、引き込まれてつい読んでしまうものがよいでしょう、ということです。
英和辞典に限らず、辞書を選ぶときの選び方のひとつかな、と思います。
デジタル辞書の楽しみ
デジタルな辞書は、検索の楽しみの他、どんどん関連をリンクでたぐっていく楽しみがあります。ネット検索と通じるところがありますが、思わぬ言葉の思わぬ用法にあたったりして「にまにま」してしまいます。
Web上にも辞書が色々あるにもかかわらず、辞書アプリを入れて持ち歩いているのは、意味を調べたいと思ったときに、満足いく程度まで書かれている保証が欲しい、それはフリーの辞書サイトでは難しいことが多い、という理由によります。
お気に入りの辞書
Collins Cobuild
特に好きな辞書が、Collins Cobuildで、この独特な説明は、イメージが湧きやすくてとても気に入っています。例えば、「right」を引くと、最初に出てくる説明は、
If something is right, it is correct and agrees with the facts.
です。これが、New Oxford American Dictionaryだと、
morally good, justified, or acceptable
と定義になります。わかりやすいのは、前者の方ではないでしょうか。Lerner's dictionaryと謳われているだけのことはあります。残念ながら、収録語彙数があまり多くない(4万語)ため、ヒットしなくて残念に思うことも頻繁にあるのですが(この単語を、Cobuildで説明してもらいたいのに!と強く思うことがあります)、なにしろ学習者用ですから、仕方がありませんね。
Black's Law Dictionary
リンクをどんどん辿っていって今何をしていたのかわからなくなるのは、Black's Law Dictionary です。法律用語の辞書なのですが、説明文中の単語にハイパーリンクがふんだんに貼ってあるので、どんどん追いかけて興味が進むにまかせて読んでいくことができます。これを紙の時代にやるのは大変でした(紙の方も持っています)。