天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

合宿の効用

ここ数年、外部団体で研究活動をしています。年度単位でテーマが設定されており、人の入れ替えがあります。いくつかのテーマをそれぞれ研究している10人前後の小単位がいくつか集まって中単位になっており、継続している人も年度替りに中でシャッフルされています。小学校のクラス替えのようなものですね、と言われた方がありましたが、確かにそんな感じです。

1年間で成果を出すところまで持っていくのがミッションで、個別の調査と発表の持ち回りではなく顔を合わせたディスカッションが主体になるため、議論ができる関係を構築していくのが結構ポイントになります。はじめのうちは人となりやバックグラウンドが分からないため、どこまで踏み込んで発言していいのか手探りになりがちです。

そんな中、関係を深めてチームビルディングをするために、合宿をするのが通例になっています。長時間一緒に過ごして、テーマ以外の話も(与太話を含めて)して、短期間の間に人となりを理解して、ここまで話しても大丈夫とか、理解してもらうためにはこう持って行った方がよいとかの土壌を作ります。ハイコンテキストに持っていく感じでしょうか。

会議の時間が倍増するわけではなく、単純に泊まりで行うだけで、飲む時間が増えるくらい(そこで深い話が出ることも多いのですが)ですが、確かに上記の効果はあるように思います。多少メンバー構成にも左右されるところがありますが。

そんなチームビルティングのための合宿とは別に、中単位全体での合宿も行います。こちらは、小単位を超えた交流を図るのが主目的になり、人脈形成や、日頃の悩みを相談してみたり、といったこと、話ができる関係を作る、広げる、といったところでしょうか。規模も大きく、50人を超える団体になります(そして今年はこの幹事に当たっていて大変だったわけです)。

単純に一見ではない人の集まりがベースにあって、それを広げた形で集まるために、そこそこ深い話ができるというのは泊まりの効用なのだろうと思います。実際に参加して見ないと理解してもらえないことも多くて、上司に説明が通らないというボヤきを聞くこともあったりするのですが。

そしてまた、小単位を運営している側の集まりもあって、こちらでも合宿をやります。都合この団体関係で年間何回合宿しているのだろう。。。ここまでくると相当ハイコンテキストなので、複雑な仕事上の悩みも相談に乗ってもらったりしてお互いメンターっぽい関係になったりもします。社内で上司が自分の専門上にいなかったりするとこの関係は貴重で、なかなか辞められない一因になっています。