今の勤務先に転職してから9年経過し、10年目に入りました。少し前に書いた記事を引用しておきます。ここからさらに2年以上経過していますね。早いものです。
上の記事にも書いていますが、しばらくの間、訴訟・係争の数が半端なく、ひたすらまみれて過ごしました。基本的に敵対する相手がある性質のものであり、期限が厳しく、仕事のペースで仕事をすることを強いられる(そこに乗れないと損失が発生したり、得られるものが大きく変わったりする)ものです。これを片手に余るほど常時抱えてやっていると、しょっちゅう緊急対応になり、他のすべてを放り出して対応すせざるを得ない状況によく追い込まれたものでした。
ここ数年は、そういった係争の件数も減少したことに加え、自分自身が実務にどっぷり主担当として取り組むことも減らしているため、当時と比べると平穏に過ごしてきました。並行して、当時はこなすだけで精一杯だった仕事のやりかたを、可視化して残すことに注力してきました。後から振り返ることが容易になるように、判断の基準が再現できるように、他の人にも理解できるように、などなどの理由によります。
このほど、数少なくなった手持ちの訴訟案件で進めていた和解の話が急に盛り上がり、先方からとあるイベント前であれば現在定時の条件で妥結できるとの連絡が入ったのですが、なんとその期限が2日後。。。いくら小さい企業だと行っても、それなりに社内の決裁は必要です。通常のやりかたをしていたら決裁が下りてサインに持っていくまでに少なくとも1週間はかかりますよ・・・。
とはいえ、これを逃すとそのイベントの結果によっては先方との力関係が全く変わってしまうリスクがあり(だからこそのこのオファーなのですが)、かなり無茶をして緊急対応を行いました。出張の予定を取りやめ、出張に出ている部下を呼び戻し、朝から稟議書類を作成して、上司に掛け合い、夕刻にはなんとか目処を立てて翌日署名に漕ぎ着けました。
なんだか妙に懐かしい感じのモードでしたが、アドレナリンが放出されすぎたらしく、一段落したらどっと疲れが出て気分悪くなりました(汗)。あまり何度もやりたいことではありませんが、必要になる局面はなくせないので、やはりこうした場合にも落とすことなく前に進められるように記録(可視化)は重要だな、と思ったことでした。
幸い、この件でもなんどか書いてきたものをベースに進めることができたので、手元の作業は思ったよりも楽にできました。こうしたときの判断力や体力もとりあえずOKだったので普段の生活も寄与しているということで良しとします。