天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

本をどう読むか その1

読み方指南系の話ではなくて、「本」をどんな形態(媒体)で、いつ、どんな風に読んでいるのか、その形態に対して思い入れがあるのかないのか、その整理はどうしているのか、といった系統の話をしたいと思います。

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長くなったので、分割してまずはその1を。

2019年1月現在の読書形態

個人的に読書中である書籍の大半が電子書籍で、「どうしても」の事情があるものだけが紙の本で読んでいます。「どうしても」の事情としては、紙でしか出版されていないものが筆頭で、その次に人と共有することが確定しているもの。なので経費で買うようなお仕事書籍は共有前提なので紙です。仕事絡みであっても自腹で買うものは個人的にの方に分類されるので、他の本と扱いが変わりません。

ここで、紙の本で読みたいという読書家の皆さんの声を聞くことがあります。装丁とか、ページをめくったときの感触とか、本棚に並べたときの感じとかも含めて、物理的な存在の本に対する愛着のようなものでしょうか。紙の本の方が書き込みしやすいとかメモを取りやすいといった意見もあるようです(私自身は逆で、紙の本は汚れた状態で読み返すのが嫌でどうしてもメモがとれなかったところ電子だと気楽にハイライトできてすぐ消せるのでやりやすいのですが)。

確かに、紙の本だと、紙の上質さとか印字状態の差異(活字の違い、ページの中の余白の多寡、行間の広狭、文字の大きさなど)が気になることはあります。昔の岩波文庫のような感じと比べると今の文庫本の文字が大きくてスペースが広いことといったらなんか勿体無い感じがするくらいですよね。

とはいえ、それって私の本を読む体験にとってはマイナスに働くことはあってもプラスに働くことはないんですね。本を読んでいて、余白が広すぎて読みにくいとか、ページ内の文字量に圧倒されて読む気がしなくなる、といったことは有りますが、この装丁とか構成の本が是非読みたい、この質感が素晴らしいので読書体験が極上になる、といったことは一切ありません。純粋に、コンテンツ=情報としての本に没頭できることが重要。このため、電子版が出てから自覚したのですが、ノイズが入りにくい電子版の方が紙より断然好ましいのです。

リフロータイプであれば、文字の大きさから余白の大きさまで自分の好みに応じて変化させられますし、本を支えていなくてもいい。物理的な重さがないので今日の外出にはどの本を持って行こうと悩まなくてもいい。紙の本しかなかった時代、今日中に読み終わってしまいそうだからもう1冊もっていくか、でも重いから次の本だけにしたところ前の本が読了できなくなってしまったという経験が何度もあります。非力なので複数の本を持ち歩くのはできるだけ避けたいし。

電子書籍の場合、読み終わって関連したものが読みたくなってもすぐその場で読み返しができますし、続きが読みたければその場で購入して読み始めることもできる(これが怖いことはもちろんありますが)。

ということで、全ての本が電子で出版されており、欲しい時にすぐに手に入る状態が最上と思うのでした。

どのデバイスで読むか

メインの電子書籍購読デバイスはiPad pro 9.7インチです。縦型にして座りながら抱きかかえるようにして読むこともあれば、机の上に横置きでキーボード入力状態に立てて読むこともあります(これだと手がフリーになるので)。また、漫画の本はこの大きさ(縦)が欲しくて、Kindle paperwhiteでも小さいし、ましてiPhoneでは辛いですね。

2019年1月現在、私の普段の外出時携帯デバイスは、iPhone8とiPad pro 9.7インチ(+スマートキーボード)です。Mac Book Proを買ってから、出張時に持ち歩きも何度か試して、特に仕事の作業量・頻度が多い場合には快適だったのですが、いかんせんやっぱり重いので、どうしてもの場合以外はやっぱりiPad proに回帰しつつあります。

で、Macを持ち歩くときは、流石にiPad proまで持っていては重すぎるのでKindle paperwhiteに入れ替えます。Mac Bookで読書、というのもOSをアップデートしてブックもアップデートできたら快適さがアップしてやるようになるのかな?とか思わないでもないですが、やっぱりいちいち開いて、とか机がないと膝の上で数時間というわけにはいかない、とか考えるとあまり取って代わることはなさそう。

読書端末のことも考えると、外出時にiPhoneだけ、ということもあまりなくて、広げないことも頻度としてはそこそこあるのだけれど、やっぱりリュックにiPad pro入れて持って歩くことが多いですね。

IPhone読書は、隙間時間読書にはとても向いていて、エレベーターを待っている間、バスや電車待ちの間、トイレの待ち行列、レジ待ちの列など、紙の本だったらカバンから取り出して栞の挿してあるページを開くまでの時間でさえ読み進めることができるのは強いです。とはいえ、座って落ち着けるのなら、あえて小さな画面で頻繁にページを繰って読むよりは、大画面でゆっくり読みたいです。あ、お風呂で読書というのも時にやりまして、この場合は防水仕様のiPhone8になります。ただ、これはよっぽど今読んでいる本が寸暇を惜しんで読みたい場合に限られます。読み終わるまでつい長湯してしまい、湯あたりする可能性がとても高いので自粛している状況です。。。

なお、数年前に、読書だけに集中するには専用端末がいいかな、と思ってKindle PaperWhiteを購入しました。その当時はいまと外出時の持ち歩き端末が違っていたという事情もありますが、iPad proを購入して持ち歩くようになってすっかり引退した格好です。今では、Mac book proを持って行くときにiPad proは重いので読書端末として持っていくのと、家族に特定の電子書籍を貸し出しする時に端末ごと貸し出しするために使っているくらいです。

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