天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

改元と和暦使用

1日に新元号の発表がありまして、昭和から平成に変わったときのことをつらつら思い出していました。それまで数十年馴染んだ元号が変わるのは、どのようなものであっても当初は何らか違和感が感じられるものではないかと思います。前回もそうでしたし、今回もそうですね。

それにしても全体にお祭り騒ぎの様相で商魂たくましいというかなんというかびっくりです。個人的には、平成の間に西暦が2000年を超えたので、今回の改元で西暦との関係が(和暦+18)と分かりやすくなって、換算するたびにどこかを参照しなくてよくなってありがたいかも。

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平成の途中でカナダに転居したため、当然ながら現地では和暦を見る機会がなく、空白の数年を過ごした結果、帰国してから数年は今年が平成何年なのかを思い出すのに時間がかかりました。

前回の改元のときも、それを機会に西暦を使用します、と宣言されていた会社もあり、そのような挨拶状をもらった記憶もあります。グローバルに展開している会社であればその方が手間もかからず素直ですね。

一方で、行政機関は和暦が必須であるため、関係官庁との間では和暦使用を避けて通れません。特許庁など、2000年以降は公報番号には西暦を使いつつも出願日などの日付は和暦を維持するというなんとも中途半端?な対応になっています。今後もそのあたりは変わらなさそう。

仕事の周りで行くと、EDINETとかTDNETでの開示が昨年度から西暦表示で行けることになったらしく(また聞きなのでうろ覚えですが)、勤務先の開示書類系は昨年4月から西暦表示に統一しており、それがそのまま会計年度が締まった後の決算報告・株主総会関係書類・有価証券報告書にも適用されることになっています。あちこちに登場する「平成」をすべて西暦に切り替えているので、トラップが多くて注意が必要(読み合わせするたびに何か見つかる)。

特に、特定日付が期間の計算に使われる場合は、改元を挟むとたいそうわかりにくいため、表示が和暦でも裏側での計算は西暦換算しているわけで、平成の初めの頃は特にそれなら表示も西暦にさせてほしいよね、とか思うことが多かったのを思い出しました。

令和になってからも、きっとしばらくの間はそうなるでしょうねぇ。でも、さらに和暦を使う(強制される)シーンは少なくなるのかな。