天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

応用の現場での怖さを超えて

以前に、「理解と定着と応用」という記事を書きました。

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法務部長という職責を担って2年半が過ぎました。空気を吸うように?応用ができる(とはいえ、蓄積だけではずれてくるので新たなインプットは常に必要)知財領域と異なり、純粋?企業法務領域というのは経験値が圧倒的に足らなくて、インプットもそうそう思ったほどには追い付かないし、日々起こる応用問題を突き付けられたときにはどうしても詰まって「相談します」と引き下がって実務家に聞いて自分なりの回答を組み立てることが多いです。

毎回毎回持ち帰りますが許されれば楽なのですが、その場でトップから下問があって回答を求められる場合、エレベーターで「そういえばさ」と質問されるなどの局面では、そうもいかず、「ああもう勘弁して~。持ち帰らせて~」とか内心で叫びながらなんとか自分なりに答えを出して発言します。そうしたときは、たいてい復習するように部下に相談して回答に過不足や誤りがなかったかを確認し、それがみつかればメールなどで補足するといった対応になります。

どうやったって、20年法務畑で経験を積んできた実務上がりにはかなわないところではあるのですが、それなりに自信をもって回答できるところくらいまでは持っていきたい。それって、座って本やセミナーからインプットしているだけではなくて、現場を持っている強みを生かして応用も積み重ねていくのが必要で、それも、実はいつも相談して聞いて納得するだけじゃなくて、自身がなくても自分一人で答えを出して回答してみる経験もセットなのだろうな、とか思う昨今です。

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出番に備えて抽斗を増やすって思ってきたのですが、出番自体の積み重ねが抽斗を作っていくのだな、と改めて思ったことでした。ここもアファメーションして、「私はプロフェッショナル」「最適な回答をすることができる」で行きましょう。もちろん、検証はちゃんとして、チューニングは欠かさずにね。