天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

定期演奏会復活!

地元のオーケストラの定期会員になっています。4月〜3月の年度単位で、月1回、8月はお休みで11回です。金曜日の夜と翌日土曜日の夕方に設定されていて、どちらかを選択するのですが、希望すれば各回で曜日の振替も可能になっています。

年間でテーマが決まっていて、そのテーマに沿った演目が並ぶのですが、一捻り・二捻りされているものも多く、自分からは聞かないよね、という曲に出会える楽しみがあります。

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さて、そんな定期演奏会ですが、3月以降の新型コロナウイルス感染拡大で中止になり、毎月払い戻しのお知らせが届くようになりました。全部振込で、口座を記入して、該当のチケットとともに返送する形です。この手間たるや大変だろうなぁと想像し、寄附を申し出ていたところ、そういう人が多かったらしく、2ヶ月目からは寄付の申し出も選択肢に加えられ、寄付の領収書も届くようになりました(これも手間がかかってますが)。

緊急事態宣言が明け、イベントの解禁も見えてきて、7月の定期演奏会から再開のお知らせが来たのが先月。まだ手探り感があって、演目は予定されていたものと異なりベートーベンの田園1曲のみ、予定の指揮者とも違う(外国の指揮者でしたから無理ですね)、という形になっています。

チケットは、これまでのものは流用できず、払い戻しか寄付の手続きを。そして改めて、電話またはWEB上でチケット販売。定期会員は先行販売かつ割引特別料金適用になっています。座席は1つおきでかつ前後の列は交互になるように設定されており、最前列や入口近くの列は使用できないように。ということで、通常の収容人数の半分弱の設定かな、と思います。

待ちかねていましたので、早速販売開始の当日にWEBからチケット購入。割引ということもあり、また、発売開始直後ということもあってか、十分空きがあったので、いつもは手が出せない1ランク上の席、しかも真ん中あたりの見晴らしの良い席にしてみました。

当日会場に行ってみると、検温・消毒・モギリの簡略化(自分でもぎってカゴに入れる。チェックはあり)、プログラム冊子の配布はなし(WEBで公開)、クローク閉鎖、ビュッフェも閉鎖。館内放送で、ロビーでの飲食自粛、会話の自粛、演奏後の「ブラボー」の自粛要請が何度も入っていました。終演後は、アナウンスで順番に退場するように案内もありました(が、無視して先に出ている人もいましたし、ちょっと時間的に近接しすぎていて密にはなってた気がします)。

どのくらい人が入るだろうかと思って見渡していたのですが、座れる席は大半が埋まっており、同じように待ちかねていたファンの方々が大勢応援の気持ちも持って来場されているのだろうと思いました。正直なところ、1席おきの座席配置は隣の方を意識する必要がないので大変快適でした・・・。

オーケストラの配置は、ガイドラインに沿って、間隔を十分に取ってされていたように思います。特に、管楽器奏者の間は相当広く、前後も交互配置になっていました。弦楽器も前後は広めではあったかな?楽譜を二人で見るのは変わらないので、あまり大きく間隔を空けるのは無理かなと思います。これは曲目がベートーベン田園で、編成が小さめなのでできることではあろうかな、と。しばらく古典派の曲とか、小オーケストラのための曲とかが増えるかも、ですね。

www.classic.or.jp

演奏前に、楽団の理事さんから挨拶があり、終演後には指揮者(音楽監督)からも挨拶がありました。

指揮者の挨拶にもあったのですが、演奏自体は、田園という曲の曲想にも沿って、安心できる、健康的な、伸びやかな、喜びの伝わってくる、良いものだったと思います。聞いていて嬉しくなりましたし、観客の皆さんも喜んでいる感じがしました。

久しぶりに生の演奏が聴けてとても嬉しく、そういう思いはみなさん持っていることが伝わってくる、拍手がとても多い演奏後でした。ブラボーが言えない分、手を大きく上げて拍手をしている人、スタンディングオベーションしている人も多くみられました。

8月はお休みなので、次回は9月になります。9月以降も工夫して元気に演奏をお届けしたいと指揮者からの決意表明が聞けて安心です。きっと同じシステムで継続していくのでしょう。お手数かけますがよろしくお願いします、という気持ちになりました。

やっぱり生演奏はいいな〜、と改めて実感し、じとじとした天気だけれども嬉しい楽しい気持ちで帰宅したことでした。