天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

「絶対にやること」の繰り返し

少し間が空きましたが、「佐々木さん、記録って・・・」から考えたこと第3弾です。

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本書のパート4に、「90%の時間は「絶対にやること」の繰り返し」「マイナスを防げるというプラス」という節があり、以下のように述べられています。(途中幾らか省略して引用しています)

ぼくたちはおそらく90%までの時間は何らかの意味で「絶対にやること」を繰り返して生きている
「絶対にやること」なら忘れないだろうとみんな思うみたいですけど、9時間分も10時間分もあるわけです。忘れるんですよ。
しかも何かをやり忘れたために、後になって手当てに追われる時間というのが発生する。
タスクシュートがあると、その時間をゼロにできる。
「絶対にやること」を忘れることがなくなるし、忘れて手当てに追われる時間もゼロになる。これが年間で見ればかなり大きな差を生み出していると思う。
締め切りを守ることと、超過した後でそれを回収することは同じじゃないんですよね。単に時間の帳尻をあわせるだけではない、いろんなトラブルをなんとかしなきゃならなくなる。そこに膨大に時間がかかるんです。その時間のことを考えれば、毎日やるべきことをやるというのは大事なんですよ。

ただ、「絶対にやること」の中でも、絶対度に違いがある
弱い絶対を確実に入れ込むためには、強い絶対を確実に消化しておくことが大事なんです。そうしないと多分できなくなってしまう。
強い「絶対」を確実にやっておけば、「絶対にやること」の範囲を広げられる。だから「締め切りは絶対に守る」と言えるようになる。
本来締め切りは誰にとっても「絶対」なんだけど、やっぱりできないことがある。それはその前の他の「絶対」ができていないから
その前の「絶対」をやっていないと、別の時にどうしてもやらなきゃならなくなって回収させられてしまうんですよ。

この、「絶対にやること」を忘れたり後回しにして消化し損なうと、後から回収させられてしまう、というところに深く深く頷きました。

今から思うと、2014年にスピードハック研究会に参加したのは、この、「絶対にやることが消化できないせいで回収させられることが頻発していて辛い」状態をなんとかしたかったのだろうな、と思います。

1ヶ月経過 - 知財渉外にて

ルールに沿って動けるシステムを作る - 知財渉外にて

チェックリストの効用 - 知財渉外にて

できたこととできていないこと - 知財渉外にて

書き残しておいて良かった、当時のダメっぷりがよく分かる(大汗)、なのですが、特に上の「ルールに沿って・・・」を読むと、「絶対にやること」を覚えていられなくてその度に右往左往していたのをなんとかしようと苦闘してますね〜。

当時構築したシステムは考え方としては変わっていないところが多いものの、ツールはすっかりTaskumaに統合されているところがあり、増えすぎたEvernoteのノートは巡回ができなくなってノートを新たに作ること自体ほとんどしなくなって、レシピ類、テンプレート類の置き場になっております。まあでもこのおかげでシステムの土台が出来上がり、色々自分なりにチューンして現在に至っているわけですね。

Taskuma --TaskChute for iPhone

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ということで、現在の私の日常生活は、たすくまが中心にあり、それをガイドにして回っています。その中には、「絶対にやること」がてんこ盛りで入っていまして、まあそれを全部やっていたら大抵その日は終わってしまうわけです。

上記の「1ヶ月経過」記事中にある当時の自分も、

しかしここで気をつけないと、一日がこうした繰り返しのタスクだけで埋まってしまう。これまで他のこともやってきたのに、なんで入らなくなってしまったのだろう??と最初不思議に思ったのだけれど、要は、ちゃんと記録したり予定したり手順書つくったりして落ちや漏れがないようにしているので、省略もされなくなっていて、きっちりやっているうちに他のことに割く時間がなくなってしまったのだった。

などと言っています。ここでは、これらが全部「強い絶対」なのか、ということまで認識していないのですが、この後色々「それは本当にここでやりたいのか?やるべきなのか?」とか考えてみたり、実は並んでいるけどやらないことが続いた挙句「絶対じゃなかった実は」という結論になって外されていったものもあります。

逆に、やらないことが続いていたけどそれは本書の冒頭引用にある「強い絶対が消化できていない」状態であって、後から回収する羽目になった、ことも何度もあります。あまりこの辺りが自覚的でなくて、つい、後回しにしてしまったり、「今やりたくない」だけで終わってしまったりしていたわけですが、後から回収させられるかどうかを自覚的に考えるようにすると、行動が変わるかも、とか思う最近です。

典型的に、「強い絶対」なのにちゃんとその場で消化できなくてずるずる後回しになり回収しているのが、「週のまとめ」「月のまとめ」果ては「年のまとめ」です。このブログになってから始めたこのシステムは、自分にとっての定点観測で後から読み返した時の意義がとても大きいので、スキップは絶対にしたくない、本当に「強い絶対」なのです。

が、これがその日のうちに書き上がって公開できないことが頻発します。で、翌日、翌々日と回収に走る羽目になります。ひどい時には水曜日に先週分を書いていたりもして、そうなるといくら日記とかあっても記憶の蘇りの鮮度が落ちてくるので解像度が低い記事しか書けなくなって結構後悔します。

本当に、「締め切りを守ることと、超過した後でそれを回収することは同じじゃない」のを毎度痛感するわけですが、なんでできないかなぁ。。

この「まとめ」の回収問題は、もう少し考えたりしたいと思いますが、ともあれ、その他の日常ルーティンの「強い絶対」はほぼ「たすくま」のおかげで管理できており、回収するために膨大な時間と労力がかかるということは全般に回避されるようになり、人生変わったな〜と実感しております。

これもそれもあのときスピードハック研究会に参加したおかげだな、あれがきっかけだったな、と改めてシゴタノ!の大橋さんと佐々木さんに盛大な感謝を。