天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

息子2号の顛末

2023年3月で大学を卒業予定だった息子2号。

この人は、やりたいことがはっきりしていて、そのためなら努力を惜しまないし継続もする。だから結果もついてくることが多いんですが。その分、やりたくないことであったりやりたいことではないことに割かれるリソースが乏しい(そりゃそうなるよね当然)のです。

そんな記事を過去にもいくつか書いています。

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で、まあ好きなことの中で選んで大学に入ってはいるのですが、その全部がやりたいことであるわけでは当然ながらありません。すると彼の気質上、履修登録はしたけどさっぱり授業が面白くなくて途中でフェイドアウトしてしまう、本人的にはこれでいいと思って試験を受けたりレポートを提出したりしたけど単位が取れない、ということが人より多いんですよね。

その積み重ねの挙句の4年生。昨今の大学は、1年間で履修登録できる上限が厳しくて、少しずつしか余裕がない。するとズルズル単位を落としている学生は、最後の年にまとめて余裕を持って履修するなんてことはできなくなってしまい、ギリギリの履修状況になるわけです。1つでも落としたら卒業できない崖っぷち。ちゃんと単位を取るように勉強優先にするように口を酸っぱくして何度も言ってはきたものの、そうそう変わらないものです。

卒業延期

そして2月の半ば。不機嫌な顔をしてやってきた息子2号が開口一番

単位落とした。2つ。

え〜、まじか。引越し物件決めちゃったんだけど!(そっちか)

当時の状況としては、1月末に授業&試験が終了、成績発表で卒業要件の充足が確認でき、ほぼ同時期に内定先の配属面談がZoomであり、それによって行き先が決まるので物件の内見に行って早々に決めるつもりでした(2月末には家族スキー、3月初めには仲間内のスノーボード旅行)。

最近の大学は非常に成績に厳格で、昔はよく話に聞いていた「内定が出ているから教授に泣きついた」などということはないらしく、成績問合せの際もそれは理由にならないし、直接教授に成績について問い合わせるのは厳禁、発覚したらペナルティ、という。

基本は半期の授業で単位ということで、卒業延期で次の春学期で要件を満たせば半年遅れで卒業できそうなところ、ややこしいことに彼の所属学部は最近流行りの?学部編成変更で最後の所属生になっており、落とした単位の1つは当該学部の必修科目で開講頻度が減っていて秋学期しかないとか(え〜!!)。

ひとまずそれでも何かの間違いではないか、納得がいかない、という問合せは入れたということで、翌日に件の秋学期しか開講されない方の単位は教授のミスだった通ってたという結果が判明はしたのですが、もう1つは結果は月末になると言われました。

成績発表の翌日に配属面談の予定だったので、急ぎ内定先にお詫びのメールを入れてその面談時に話ができるように指示を。この時点で、最悪は内定取消しで1年留年就活やり直し。最善は卒業まで待ってもらい、その間アルバイトで雇ってもらう、だよね、と話をし、そこまで書いて検討を依頼するメールにするように指示して添削もして送らせたのでした。余談ながら、息子2号が書いてきた詫び状メールは多少頓珍漢な敬語の使い方があったものの、割とまともな出来栄えで、この点は今後を考えてホッとしました。

メールにはすぐに受け取りと「社内で検討します」の返事が。検討はしてくれるんだ!と思いましたよ。はい。

内定はキープで

面談の結果、あっさり?アルバイト入社して卒業を待って正式に入社でOKが出ました。「入ってからいじられるぞ〜って言われたけど、いじられるくらい全然なんでもないし」とは息子2号の弁でした。

会社側の反応として、さほど珍しくもない、深刻でもない感じのようで、世の中的にもよくあることになっているようでした。昔と比べて内定出てるから卒業を甘くしたりしない、と大学側が厳格化すれば、会社側はそれに合わせて対応を変えるということなのでしょう。採用には膨大なコストがかかっていますから、多少入社が伸びたとしても入ってくれた方が望ましい、ということかと想像します。

息子1号が大学院を辞めると言い出した時のことを思い出しましたわ(この時も院卒扱いじゃなくなるけど内定は消えなかった)。

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息子2号の内定先は全国各地にあるビジネスホテルチェーンなのですが、バイト先は拠点1地元にある店舗(っていうのか?)にしてもらえたそうです。大学もオンラインが多いしどのみち今の家は引き払うので引越し必須なんですが、何かと面倒は減るだろうから地元の方がいいよね、です。

住まい

正直なところ、卒業延期の話が出た時に一番に出てきたのは「どうするの住まい?」でした。

息子2号の卒業を前提に、この3月で拠点1は引き払うことを決め、物件を手配し、申し込みを済ませています。引越し業者の手配も済んでいて、引越し日は3月15日予定。白紙に戻すことはまだできるだろうけど、正直もうこの家には住んでいたくない、環境を変えたい気持ちでいっぱいです。住み疲れたというか、古くなっている設備にそろそろ限界を感じているというか。。

息子2号としても、一人で住むつもりでいたわけなので、考えていたよりも安い物件を探してなんとかバイト代で一人暮らしをする、賄いきれないところは貸して欲しい、というところで落ち着きました。

とはいえ、3月4日〜9日、この時期にその期間不在にしますか!という日程で各地に住むゲーム仲間と白馬まで車を出してぎゅうぎゅう詰めで乗って旅行に行ってましたので、その前後で内見に行き(これは地元だからできたと思う)、すぐに申し込みをして契約し、ギリギリ16日に入居できる状態に漕ぎ着けたのでした。

その間に「卒業要件を満たせなかったので卒業できません」という正式な通知が大学から届き、「これを見ても何かアクションできるわけじゃないのに今頃送られても」とブツクサ言っておりました。

住まい自体は、学生向けであろう1Kの古いマンションですが、リノベが終わったばかりのようで、家賃に比べて設備の状況が良いのが気に入ったようでした。大学近くで、地下鉄2駅の間、坂の上に建っています。自転車移動多くなるのにいつでも坂を登らないといけない模様。

これまで家のあちこちにものが分散しており、特にスキー関係のものが多くて「入るのか?」状態になっていたのは引越しの記事で書いたとおりです。まだ使えるかもしれないけど置く場所がないということでかなり処分しました。

引越して、転出・転入手続きをし、バイト先(内定先)から情報入力を求められて「意味がわからん〜」と電話して聞いてくる、イマココです。自転車の稼働が増えそうだからメンテナンスに出してチェーンを変えたそうな。

4月になったら学費の振込通知がまた来るのか〜。あ、住所変更ちゃんとしておくように言わないと。

考えたこと

私の子育てポリシーは、想像力を持って、自ら考えられる人になって欲しい、そのために、指示や禁止などする場合は必ず理由を説明するようにする、ということで、ここは自分のこだわりであって、理由なく強制したことはないと思います。

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理由を説明せずに「そういうものだから従え」という大人が多くて辛かったことの裏返しではあるのですが、息子たちには私も理由を説明するからあなたも何かやりたいことがある時にはきちんと説明しなさい、という姿勢を通してきました。

その甲斐あって?二人ともちゃんと想像力があり、自分の考えを持ち、それを表現できるように育ってきたと思います。そういう意味ではうまくいったと言えそうです。

が、これって貫いていくと、世の中とバッティングすることも多いんですよね。長いものに巻かれたり、考えなしに流されたりしない、ということではあるので。そして、そういう人が多い、ということが理解でき、それなりにうまく付き合っていくこともできるようにはなっているけれど、付き合えない時もそりゃあるわけで。

息子1号が大学院を辞めたいと言い出したときも、息子2号が高校から大学への推薦基準が危なくなったときも、今回の単位認定についても、要領が悪いよな〜と一方で思いつつ、そういうふうに育てたわけだから仕方がないか、と思うのでした。

自分はそういう要領がよくて、でもそれって世の中に自分を無理やり合わせてるから辛くて、そこの折り合いがうまくつかなくてウジウジ悩むということが多かったしいまだにあるのだけれど、そうはなってない、ということなんだろう、きっと。