天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

細部に宿るもの

「神は細部に宿る」というのは昔から好きなフレーズで、仕事をする上でのモットーの一つになっています。ですから、きっと過去のブログにも何かしらあれこれ書いているのではないかしら、と思って検索してみたのですが、案外なかったですね。2015年、まだ知財渉外を天職として仕事をしていた頃の記事がありましたが。

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この記事では、特許明細書や契約書を筆頭に、社内文書だとしても、という書き方をしておりますが、まあ、私としては、全てのテキストについてそれは言いたいよ!というくらいの熱量がありまして、まあ、メールの返信でも3回は読み直すよ、推敲するよ、ということですね。(チャットツールに社内のコミュニケーションが移行して、多少練度?が下がった気はするのですが、チャットじゃなくてチャネルのスレッドとかだと相当量のテキストを書いてOKということもあり、やっぱり編集可能な入力にして何度も読み直しているのでした。変換ミスとか誤記が多い人って偏りがあって、信じられん。。。と思ったりなど)

とはいえ、これを全方向に展開しようとしてしまうと、それはそれでマイクロマネジメント上司まっしぐら、なのか、小姑の嫌味なのか、みたいになりまして、きっと嫌だろうなぁと思うわけです。これまで30年以上社会人やってますが、はっきり言って、細かいところに気がつく度合いって、私は自分を超える人にはお目にかかったことがほぼないんですよね。。(ほんとに細かいやつだ!!)新人の頃に上司に真っ赤にされた以外は。きっと、あの上司の細かい指導が後々生きているということなのだとは思いますが。

ということで、特に、担当者を直接指導する、レビューする職位じゃなくなってからは、まあこの程度なら分かってもらえるだろうとか、まあこだわり出すと意味不明のような気もするけど、気にする人はいないだろう、という程度で承認してきたものも多くあるわけですね。私が差し戻すと、私の前に承認者が3人いたりして、全員何見てたんだよ、みたいな状況にも陥りますし。

一方で、一般の報告書とかメールとかじゃない場合、その業務に特有の帳票とかですと、業務の内容というか、そもそもそれで何がやりたいのかが真底分かってないと、ツッコミを入れること自体が難しい。意味不明、という指摘はできても、意味不明なものをスルーしてというか意味不明だとも思わずに引っ掛かることなく提出してきている担当に、「これはどういう意味?」と聞いても納得できる答えは返ってこないのです。ある程度の想定が自分でできて、こっちなの?あっちなの?それともこういうこと?と引き出していかないと適切なところに着地しません。

ということは、それが自分にできない(蓄積がない)間って、質問すればするだけただの時間の浪費になるんですよね。。。

という2年を監査部で過ごした現在、ようやく自分で回答が見出せるようになってきました(=指摘が指摘として意味をなす)。ここまで長かったし、そのせいで組織としてボンクラなアウトプットを垂れ流すことになってしまい、全方位で関係者の皆様にご迷惑をおかけしました。。。。申し訳なし。

空回りしてしまっていたな、というところもありますし、目を瞑って通してしまってきたなというところもあって、振り返ると痛いばかり。

反省しきりなのですが、なんとか間に合ったと信じて、グイグイ細かいところに手を突っ込んでいっている昨今なのでした。

しばらくは、「まあいいかこのくらい」というのは封印して、細部に宿ると信じて突き進みたいと思います。盛大に部下の皆さんを振り回している自覚はありますが、目指す方向もちゃんと示しているつもりなので、みんなしっかりついてきてね!そしてあと1年で独り立ちしてね!という気持ちでいっぱいです。はい。