天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

視座の切り替え

タスクシュート認定トレーナー養成講座を2日間みっちり受講したところ、予想通り大変濃い時間となりまして、頭も体もずいぶん疲労したようです。早々に切り上げて帰宅しましたが、睡眠だけでは回復せず(てか、興奮状態が収まらず寝つきも悪かった)、本日リモートワークで心から良かった。

昼休みに横になって休憩していたらいつの間にやら寝落ちしており、ゆうパックの配達員さんのインターホンに起こされ、受け取ってからもやっぱりもう少し寝る!とベッドにダイブしたら壁に頭から突っ込んでしまい痛いです。。

ともあれ。

非常に良い学びの機会になりました。内容(カリキュラム)については、公式サイトを引用。

blog.taskchute.cloud

また、1日目に見学・サポートに来られていた認定トレーナーのsugamariさんのnoteも引用します。授業参観的に認定トレーナーさんが何人も見学されていました。

note.com

上記の公式サイトのカリキュラムでは、トレーナーになるまでのプロセスとして、

  1. タスクシュートマスター講座の受講
  2. タスクシュート認定トレーナー養成講座の受講
  3. トレーナー認定試験

となっているのですが、sugamariさんのnoteにも書かれているように、行ってみたらマスター講座の前にベーシック講座が追加されていました。最近開催されたベーシック講座とマスター講座の案内を貼っておきます(私も受講したもの)。現在タスクシュート協会が提供している公式講座はこの2つです。

blog.taskchute.cloud

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嬉しい驚きでしたし、どちらの講座も直近に受けているので復習としても良かったです。

実践すること・学ぶこと

時間管理術の1つであるタスクシュートに巡り合った経緯は人によって様々です。私自身も(記憶がすっかり朧げではありますが)色々悩んであれこれと手法に手を出した挙句に辿り着いて現在に至ります。

始めた当初は大橋さんや佐々木さんの主催するセミナーに行ったりオンライン受講をしたりしていましたが、その後自分なりに運用が定着して来てからは、それなりに満足して使ってきており、コロナによってセミナーが減ったこともあったりして、学びからは遠ざかっていました。あまり変化もないし、うまく回っていて満足しているし、まあいいんじゃないか、と。

それが突然のツールの乗り換え(たすくまからTCC2へ)によってコミュニティに出会うことになり、今年2025年は自分的にタスクシュートの学び直し・更新の年と位置付けて積極的に色々参加をしています(この文脈で上記のベーシック講座もマスター講座も受講しました)。

学ぶことで自分の実践に気づきが生まれ、フィードバックがかかります。長年同じように運用していたものが、ちょっとした仕入れによって大きく変わることもあり、刺激的です。

一方で、自分のライフスタイルに密着したものであるがゆえに、「それは私には当てはまらないな」と思うこともまた多い。

この2ヶ月でマスター講座もーシック講座も2回ずつ受講したわけですが、自分の実践との距離も気にはなりつつ、これらの講座の内容というのは、最大公約数的に筋が通った土台として意義が高いな、と思いました。誰もがまずそうだよね、なるほどね、と理解しやすいもの、実践する基礎となるもの。

とはいえ、この2日間の中で、講師であるjMatsuzakiさんが何度か口にされていた、

タスクシュートはどこまで行っても個別最適

というのも事実で、骨太な軸があるとして、それを個人で実践して最適化していくところに価値がある。

教えること

ところで、養成講座は、トレーナーを養成し、認定するための講座です。タスクシュート協会の理念である「自分らしい時間的豊かさを追求する」にはタスクシュートを広める必要があり、広めるためにはタスクシュートを正しく教えられる人材が必要。それを育成し、認定する仕組みです。ですから、認定トレーナーになりたい人=養成講座を受講する人は、タスクシュートを教えたい人・広めたい人であるのが当然、のようにも思いますが、実はそうとも限らない。少なくとも私はそこまでの「広めたい」熱意があるわけではありません。

タスクシュートの実践をしていると、人に問われる機会はそれなりにあります。時間術やタスク管理について質問される機会もあります。そうした場合に系統立ててうまく説明したい、相談された方の役に立ちたい、という思いはあります。他のタスクシューターからもそういう声はよく聞きます。でも、これって、教えたい、広めたい、とはちょっと違う。

そうすると、受講する際のスタンスがどうしても「自分の学び」にとどまってしまい、人に教える視座になりにくいんですね。自分の個別最適が伝えたい内容を邪魔してしまう。

今回の養成講座では、ベーシック講座もマスター講座も「養成講座バージョン」であり、「教える立場に立って」講座の内容を咀嚼することが求められました。sugamariさんのnoteにも書かれていたように、単元ごとに隣の受講者さんとペアになってロールプレイをし、その場で説明するというワークも多くやりました。そしてこれが難しい。聞いているときは「そうだよね」と思っていても、1本筋を通して説明しようとするとなかなかうまくいかないし、いわんや自分では「そうは言ってもこういう場合はどうなの?」とか思っているとうまく説明が乗ってこない。

テキストの内容(ある程度の一般化・抽象化)と具体的なケースとの行き来が説明を豊かにするわけだけれど、具体例が自分に寄りすぎると納得感がなくなるし、抽象と具体の行き来がこんなに難しいとは!という気づきがありました。

自分に密着していることって、近すぎて抽象度を上げるのが難しいのかもしれません。仕事でやるのはお手のものだと思ってたんだけどな〜(そういう仕事だ)。

気づいたのはいいけれど、これを認定試験=模擬講義に活かすにはどうしたものか、今から悩ましい。