天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

朝のルーチンのレシピ化

タスクシュートを始めた頃の悩みを思い出そうとして、先週は昔のブログをひたすら読んでいました。

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書いてあったことは色々あるのですが(何しろ量が半端ない。。)、始めた頃に実感した効果として、

例えば、私は朝起きてから出かけるまでに、大体1時間かかる。というのは、以前から経験で分かっていた。ただ、それがどうして1時間なのか、中身を細分化できなかった。そのため、寝坊したときとか、朝早くて30分で出発したいときに何を削ればいいのか分らなかった

のが

これを、洗面に何分、着替えに何分、コーヒーを入れるのに何分、と細かく付けて行くと、大きな塊は何なのかが分かってくるし、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしているのも歴然とするので、これとこれはまとめてやった方がいいんじゃないの?というのが見えてくる。

などと書いています。

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そういえばそうだったなぁ、と懐かしく思い返すとともに、最近この逆をやったな、ということで書いてみたいと思います。

タスクの粒度と数

上の記事に書いたように、細かく行動(タスク)を分解して1つ1つ実行ボタンをその都度リアルタイムに押していくことにより、自分の無意識の行動が記録され、振り返りができるようになります。見積時間を入れてみて、それを記録していくと、どんどんその精度が上がって行き、特に生活系の行動は(よそ見せずにそのタスクだけやっていれば)いつもの時間に収束して行きます。

100日チャレンジ第十期の雑談会の中で、メイクにかかる時間の話になり、「私のメイク時間は7分です」と発言して笑いを誘いましたが、年単位でやっていればそんな感じで同じ行動の時間は収斂するものなのです。

また、こうした「いつもの行動」を整然といつものように並べておき、何も考えずにポチポチと実行ボタンを押しながら行動することで、それこそ滑り台を滑り降りるように、認知資源をほとんど使わずに、ロボットのように自分を動かすことができます。朝のぼんやりした時間には、このようなガイドがあってその通りにやっていれば良い、間違いがない、ちゃんと間に合って、抜け漏れがない、という安心感は貴重です。

特に、たすくまをお供にタスクシュートをやっていた時は、実行ボタンを押す頻度が高くても問題ありませんでしたし(スマホは家の中でもいつも持っている、なんならアップルウォッチからでもできる)、ボタンを押すのが一つのリズムになっていたように思います。

当時の私の1日のタスクの数は90〜100でした(仕事のタスクの粒度は1時間とか2時間とかの塊だったので、生活タスクが非常に細かかったということだと思います)。全体のタスクの数が多くても特に気になったことはなかったような記憶です。スマホって、スクロールすればいいわけですし、目に入る数が多いから嫌、とか思ったことはなかったような。

俯瞰したい?

TaskChute Cloud 2(TCC2)に乗り換えて数ヶ月、4月の初めのこと。朝のタスクの数が多いな、と感じるようになりました。

TCC2はブラウザベースで動きますので、PCからでもスマホからでも操作ができます。とはいえPC操作の方が楽なので、移動中でなければPC操作で使っています。家にいて家事をしていても、自室のデスクのPCまで戻ってボタンを押していることが多いです(集合住宅になって狭いし階段がないので戸建ての頃のような面倒さはありませんし)。

PC画面を見ていると、数が多いんで、その日のタスクが見渡せないのはもちろんですが、スクロールしても上から下まで移動するのに時間がかかる。なんなら朝のセクション1つだけでも1画面に入り切っていない。うーん。現セクションくらい一望できた方が良くない?

当時100日チャレンジ真っ最中で、先送りの数をどう数えようとか日々考えながら投稿していたのも影響していたかもしれません。

そして、朝のタスクにかかる時間って、10年来計測してきましたので、もう大体収束しています。今計測して分析する必要はないよな〜と思ったことも背中を押しました。

レシピ化

ということで、起床・体温計測・等々並んでいたタスクを、1つのタスクにまとめ、でも忘れないように、順序よく実行はしたいので、手順としてルーチンノートに入れることにしました。タスクのレシピ化です。実行ボタンを押せばいつもルーチンノートは表示させることができますので、見ながら順番にやっていけば良いわけです。

TCC2(レビュー用ビュー)で左が4月2日、右が本日です。完全に同じものではないのですが、まあ雰囲気で。ここで、朝一タスクのタスク名をどうしようか多少悩みました。モーニング・ルーティンというのがよくある名前だと思いますが、なんか今ひとつやる気になりにくいなぁという印象で(笑)。ちょっと考えて、「Good Morning」に落ち着きました。ルーチンノートのレシピはチェックリスト形式じゃなくてナンバーつき箇条書き形式で作っています。チェック入れるわけじゃない(入れたら消さないと毎回使えないし)のでいいかな、と。

レシピ化するときには、タスクにしていた時の粒度より一段細かくしています。その方がレシピ的で手順としては抜け漏れなくスムーズに実行できるように思います。

効果

タスクからレシピにしたことで、もちろんタスク実行画面がスッキリして一覧性が良くなったという狙っていた効果はあったのですが、面白いことに、レシピの中に入れている「ピラティス」の実行率が上がりました。

朝ほぼ一番にピラティスワークアウトを入れておくと、目覚めがスッキリしてその後の動きが良くなるんですが、何しろ起き抜けですので億劫で億劫で(苦笑)。ついつい「もうちょっと後にしよう」とか「先にこのタスクをやっておこう」とか誘惑が多かったんですよね。カナダ時代、子供を預けていた保育所で、保育士さんが好き嫌いが多い子どもに向かって「Picky!」といってたのが思い出され、頭の中でリフレインします(笑)。

タスクの1つだった時には、自分のスキップ行動に対して「後からやるから」的な言い訳をしていたのですが、レシピになったら後からやりようがないではありませんか!!(そのために割り込み作るとか面倒すぎる)

「今でしょ〜」となり、スキップせずに毎日やるようになりました。これは思わぬ効果でした。

他にも

朝一Good Morningだけじゃなく、前日レビューと当日のプランをひとまとめにした「Review&Plan」タスクもレシピ化して作りました(タスク名は捻りがないですが)。これも手順を細かめにしたことと、レビューからプランに流れが作れたのでよかったかな、と思っています。

夜にもそういうのがありそうな気がするのですが、夜はその日によって流れが変わることが多く、今のところ実現していません。