天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

プロジェクトノートが苦手

タスクシュートは、その日1日にやること(タスク)の実行を支援してくれるメソッドです。

ですが、朝起きてからの一連の行動のように毎日同じように繰り返し行うものがある一方で、複数日に渡って行うことによって成果が上がるタイプのものもあります。後者をプロジェクトと呼んでおきます。プロジェクトの定義は人によって多少違いがありますが(ゴールがあるものに限定したりすることも多い)、1日で終わらないというところは共通していると思います。

複数日にわたって1つのプロジェクトを実行していこうと思うと、睡眠を挟むことになりますので、それを乗り越えてバトンをわたす(前回やったことを忘れないようにする)のが課題になります。そこで、医者のカルテのようにプロジェクトノートを用意しましょう、ということが言われます。

最近、noteの「ユタカジン」(タスクシュート認定トレーナーによるマガジン)で、ハレックさんが家族旅行を題材にプロジェクトノートについて書かれていました。

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プロジェクトノート自体の説明は、去年の記事の方が詳しく書かれていますね。

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ハレックさんがプロジェクトノートに書いているのは以下の項目だとのこと。

  • プロジェクトが発生した経緯
  • プロジェクトの目的
  • プロジェクトの目標
  • プロジェクトを進める上での課題
  • プロジェクトに関わる参考資料
  • 成果物
  • ネクストタスク

割と項目多めかな、と思います。概要、タスク、ログ、参考資料の4つあればいい、という話も聞いたりします。この辺りは個人でやりやすいように、ということかな、と。

で、標題に戻るのですが、私はこのプロジェクトノートを書くのが苦手です。というか、これまでプロジェクト管理がうまくいかない、苦手、弱点、と思ってきて、その道のプロの皆さん(タスクシューターにはプロジェクトマネジャーをされている人も多いし、それが本業の人もいらっしゃるし)に相談したことも何度かあるんですが、結局みなさん共通して

回ってるんならそれでいいんじゃないですか?

と言われてしまう。自分としては、どうも腹落ちするところに行かないため、その時は「そうかなぁ」と思いつつも、しばらくすると、やっぱり現状は最適な方法なんじゃなくて、もっと良い方法があるのではないか?と思い始め、またトライしたり相談したりするわけですよ。最近読み返した5年前の記事にも、プロジェクト管理はすっぱり諦めたとか書いてあるんですが、最近も何回もプロジェクトノートを使ったプロジェクト管理にトライしたと言っております。。

backstage.senri4000.com

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ですが、今回認定トレーナーのうさぼうさんに相談して、また同じ結論になって(苦笑)、振り返ってみて、よくよく考えると、確かにプロジェクトはちゃんと進んでいて、ゴールのあるものはゴールに達しているし、手がつかなくて困っている、などということはありません。しかし、プロジェクトノートを書いていない。正確にいうと、何度も書き始めたことはあるんですが、続かないんですよね。。

それはそうと、うさぼうさんがタスクシューターのためのプロジェクトマネジメント講座を始められていて、刺さる方は多そうです。興味を惹かれた方はぜひ。

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で、私はなぜプロジェクトノートが続かないのか。

改めてこの問いに対して考えてみました。

まず、仕事のプロジェクトについては、上記の5年前の記事に書いているように、

集中ができていれば、仕事そのものによって記憶は定着していくし、長い期間かかる仕事であっても、中断して再開したときにざっと資料なりそこまで作成した成果物だったりを見返せば前回の記憶は蘇ってくるので支障はありません。この辺りの記憶の定着度合いなどは、仕事の性質にも、個人の特質にも色々よるのかな、と思います。全部忘れていたように思っても、何かしら関連の資料を見に行けば周辺情報は鮮やかに蘇ることが多いので、自分で記録していなくてもだいたいOKということなのかもしれません。

ということで、思い出すのに時間がかかるとか忘れてしまって再現できないという目にあったことはないので不自由がない。不自由ないんだったらプロジェクトノート作るだけそこにリソース取られる分もったいない(その分仕事したい)。

仕事以外のプロジェクトのプロジェクトノートについての話に限定すると、おそらく、書いていて・読み返して、私が楽しくないから、なのだと思います(爆)。

たすくまのログの前日レビューは、それを読み返すことによってすでに忘れかかっている前日の記憶が鮮やかに蘇り、それが楽しい。「そうだったそうだったそんなんだった」と思い出せること自体が体験として嬉しい、楽しい、快感になるわけです。特にコメントを読み返すのが楽しいので、少しコメントが少なめになるとつまらん〜となってまたコメント多めに揺り戻すことが起こります。

しかし、プロジェクトノートでそれをやろうとすると、書きたいこと(=所感系が多い)が大量になるので、とても時間がかかります。読み返すのにも時間かかります。が、ストーリーになっているわけじゃないのでそこまで楽しくない。推奨されているようなプロジェクトノートって、タスク実行のための申し送りとか課題とかタスクのリストの羅列なので、つけていても楽しくないし、読み返しても特に楽しくない(当然)。

ここで、よくよく振り返ると、自分のプロジェクトって、大体は終わってからブログの記事にしてるんですよね。楽しいを満足させるために?なのかもしれません。ストーリー仕立てにすると読みやすいし蘇りやすいし、検索もしやすい。公開しますので、赤裸々には書きませんし、伏せてある事項も多いのですが、自分が書いたものですから自分が読めば裏を読み取ることは簡単で、十分役に立つものです。

例えば、私の仕事で一番大きな定例のプロジェクトは、毎年の株主総会の統括ですが、これはもう毎年毎年記事にしています。今年の本番終了記事はこちら。

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プライベートで代表的なのは、確定申告(と言っても、寄付と医療控除だけですが)で、これも毎年記事にしていますね。今年2月の分の記事。

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ここにも書いていますが、手順自体はEvernoteに作っています。それはひたすら手順で読んでて楽しくないのでブログも書いてるんですな。んで取り掛かる時にはブログから読む。これをTCC2のプロジェクトノートに移すかどうかは現時点では決めていません。過去の経緯も引きずっている面はありますね。

結局、「楽しい」かどうかが基準なのか〜、というのがイマココの結論になりました。

今現在も、実験的にTCC2のプロジェクトノートは継続中なんですが、だんだん毎朝開いて目を通して、タスクを追加したり今日はやらなくてもいいな、と思ったり、がつまらん〜になりかかっているので、遠からず止めてしまうかもしれません。TCC2のプロジェクトノートを試す、という目的は概ね達成したような気もするし。