天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

「日記を書いて」ワークフロー:AIエージェントに日記の土台作りを任せる

TCC2とNotionをMCPでClaudeに連携させた話を3月末に書きました。

backstage.senri4000.com

「この先は、Notionを連携してDBに入れられるようにしていきたい」と書いたその先の話です。実際に使えるようになったので、どういう仕組みで何が変わったか書いてみます。

なぜやりたかったか:内省のピラミッドの土台

私のレビューシステムには、タスクシュートの実績ログを土台として、毎日の日記→週のまとめ→月のまとめ→四半期のまとめ、と積み上げていく構造があります。

Notion日記については、2023年に移行して以来、タスクシュートの実績ログを土台にして毎日書いています。

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このピラミッドの土台にあるNotion日記を書く工程には、内省の核心となる部分と、純粋に作業的な部分が混在しています。

TCC2のログを眺めてタスク名を見て実行時間を確認してコメントを拾う、これは内省そのものです。その行為によって記憶が刺激されて前日が再現されてきて、そこから「今日の三点」やLookbackに書く言葉が出てきます。

一方で、Notionのレコードを作る、就寝・起床時刻を入力する(NotionのUI、本当に時刻入力が面倒なのです…)、天気を選択する、といった工程は純粋に作業です。内省には何も貢献しないのに、毎朝一定の時間と手間を取られます。ここをなんとかしたかったのです。

W14のまとめ記事でも書いていますが、

レビューシステムについてAIエージェントの力を借りて作業的なところを楽にする、自分は考えるところに集中する

というトライを始めています。日記への書き込みは、まさにその「作業的なところ」の最たるものです。

2拠点対応:どちらからでも動かせる環境

私は2拠点生活をしていて、MacBookはそれぞれの拠点に置いたまま移動しません。つまり、どちらのマシンからでも同じワークフローが使える必要があります。

もともと作業フォルダは、iCloudで同期しているDocumentsフォルダの下に作っていました。2拠点を前提にして最初からそこに置いていた経緯があります。なので、Claude Codeの設定や作業ファイルもiCloud経由で両拠点から見える場所にあります。

拠点2にいるときに「拠点1のClaudeからも同じように動かせるようにするにはどうすればいいか」をClaude Codeに相談したところ、シンボリックリンクを使う方法を提案してもらいました。ただ、その設定は拠点1のマシンで行う必要があり、拠点2にいる状態では即実行できません。そこで、セットアップ手順をまとめたファイルを作業フォルダの中に作ってもらい、拠点1に戻ったときにすぐ実行できるようにしました。iCloud同期のおかげでこのファイルも両拠点から見えるので、拠点1に戻ったその日に手順通り実行して環境を整えることができました。

TCC2 MCPのセットアップとロード問題

3月末の記事で書いたHomebrewのインストールは、拠点2でやった話でした。拠点1で同様に、を期待していたところ、実はすんなりとはいかず、TCC2のGitHubリポジトリからREADMEファイルをダウンロードして作業フォルダと同じ場所に置いたところ、Claudeがそれを読んでくれてようやくインストールが通りました。

これで万全!と思いきや、また別の問題が発生。毎回セッションを新しく始めるたびに「TCC2のMCPが見当たらない」とClaudeに言われてしまうのです。TCC2のログを土台に日記を書いてもらうのに、TCC2が見えていないのでは話にならない。

(Claudeが)調べてみると、MCPのロードに時間がかかっているだけで、ロード完了前に操作しようとすると「ない」と言われてしまう、ということのようでした。なお、ここで調べてくれたClaudeは、前日ロードがちゃんと成功した後の方のセッションで、「私からは見えています」などと言いながら解決方法を提案してくれて、翌日の新しいセッションに戻って試してみる、ということを3日くらいやりました。

対策として、セッションの最初にToolSearchをしてMCPをロードする時間を作り、その間に軽い(けれど必要な)質問をしてもらって私が回答する、という手順を踏むことで回避できるようになりました。「日記を書いて」と伝えてから「今日の拠点」とか「昨日の就寝時間」などを答えているあいだに、Claude Code側でのロードが完了する、というタイミング合わせですね。

現在の「日記を書いて」ワークフロー

朝、Claude Codeのセッションを開いて「日記を書いて」と伝えるだけです。

Claude Codeは次の手順を自動で実行します。

  1. TCC2 MCPを使って前日の実績ログ(タスク名・実行時間・コメント)を取得
  2. 睡眠データ(就寝・起床時刻、睡眠効率)やアクティビティログ(ムーブリングの達成状況、歩数)をこちらへの質問という形で確認
  3. Notion日記DBに当日のレコードを作成、前日のレコードを更新(項目によって、当日のレコードに入れたいものと前日のレコードに入れたいものがあるのです)
  4. Lookback・今日の三点など各項目を埋める

これまでは自分でTCC2を開いてログを眺め、Notionを開いて日記を書く、という流れを毎朝行っていました。それを軽い質問に答えるだけで丸ごとClaudeに任せられるようになっています。

変化:コメントが育った、言語化の橋渡し

一番の変化は、TCC2のコメントの書き方が変わったことです。

自分で日記を書いていた頃は、タスク名と実行時間だけ見ても記憶が蘇ってきて、コメントがなくてもある程度書けていました。ところが、Claude Codeに任せるためには、コメントがないと情報が足りない。自分の記憶をClaudeは持っていないので、書いてあることがすべての材料になります。

そこで、ほぼ全タスクにコメントをつけるようになりました。タスク実行後のポップアップを活用しています。以前よりずっとコメントが充実してきています。

もうひとつの変化は、日記を書く「負荷」が下がったことです。

以前は、1日を思い出してNotion日記の各項目に言語化する、という工程が毎朝ありました。コメントが足りないとき、心身の調子が今ひとつのとき、この「思い出す」から「言語化する」の橋渡しが辛かった。そこをClaudeに引き受けてもらったことで、私がすることは「Claudeが書いた日記を確認・修正する」ことになり、気持ちがだいぶ楽になりました。

一方で、スルッと読み飛ばしてしまうリスクもあって、「本当にそうだっけ?」をちゃんと見ておかないと、積み上げの土台がグラグラすることにつながりかねない、とも感じています。

これから

今のところ、これまで自分でやっていたことの再現ができています。次のステップとして、日記の項目そのものを見直すことができたら面白いな、と思っています。

なぜ今の項目にしているのか、に遡って考えてみたい。エージェントと一緒に「このレビューシステムの設計はどうあるべきか」を検討できたら、レビューシステム自体がより良くなっていきそうで楽しみです。

まだ始めたばかりですが、「作業を任せる」ことで「考えることに集中できる」体制に一歩近づいた感覚があります。続けながら育てていきます。