天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

好きなこと・得意なこと

思い立ってウェルスダイナミクスのプロファイル詳細診断テスト(コンサル付き)を申し込んだのが昨年末。

oshitachie.com

届いたレポートを読みつつ、理解を深めるために、書籍3冊を読むも、使えるところまで行きつかなくて情報不足感があり、YouTubeでロジャー・ハミルトン氏の動画を見たり、プロファイル説明動画を購入して視聴したり。ウェルスダイナミクス図書館も読みあさりました。


Wealth Dynamics In 10 minutes by Roger Hamilton

最初に読んだのが「才能は開ける」で、ウェルススペクトルがツールとしてとても使いやすそうという第一印象があり、そこからウェルスダイナミクスの諸々のツールとしての使いやすさに期待したということかな、と思います。

プロファイル診断後のコンサルを、東京出張時に合わせて対面で大下千恵さん@yawn_c)にお願いしたところ、予約した翌日にウェルスダイナミクス1日入門講座なるものを見つけてしまい、これはきっと縁だろうと申し込み。とはいえ父の葬儀諸々と重なりましてどちらも約1ヶ月の延期と相成りました。

2月に入ってからコンサルティング、入門セミナー受講、さらにWDを用いたコーチングの体験セッションと密度濃くインプットしましたので、現時点で特に情熱・才能について思っていることを書いておこうと思います。

プロファイルについて

診断テストは、自分がある局面でどのように振る舞うか、どのように感じるか、どう考えるか等の質問に答える形であるため、自己評価がある程度正確になされないとうまく出力されないという性質があります(とは、セミナー講師の受け売りです)。

このため、診断テストの結果が絶対というわけではなく、その後のコンサルティングで話をしていくと、テスト結果とは違ったプロファイルだろうとなるケースもあるようです。

私の場合、テスト結果はスチールが相当強めに偏って出ており、「どロード」な感じであったのですが、コンサルを通じて「これはおそらくロードではなくメカニックだと思います」と言われ、本人的にもそちらのほうがしっくりきました。また、少人数で受講したセミナーでも「メカニック」で申告して違和感ない感じで受け取られましたので、ここはもう迷いなく「メカニック」宣言をしておきたいと思います。

まあ、普段の生活では、8つのプロファイルよりも4つのエネルギー(周波数)を理解していればよさそうなので、現段階ではこの程度にとどめておきたいと思います。

内的価値のはなし

ウェルスダイナミクスの基本的な考え方は、「価値×レバレッジ」で、「レバレッジ」はいわば他人の価値であるため、「価値」が何かを見極めるのが重要になります。

プロファイル診断結果のレポートの中に、「富を生み出すための具体的ステップ」という項目があり、その中に『ウェルスフィットネス』として、価値をつくり、レバレッジする能力を高めましょう、とあります。さらに、『価値の差をつくる』の中に、6つの内的価値(情熱、才能、知識、人脈、人格、目的)、4つの外的価値(ニーズを満たす、ウォンツを満たす、構成要素価値、投資価値)と書かれています。

これだけでは何のことやらさっぱりわからなかったので、プロファイル詳細解説動画を購入して視聴しました。「ウェルスダイナミクスのプロファイル理論の全体が、たっぷり120分間の動画解説で、スッキリ理解できる」という触れ込みなので、レポートに書かれている範囲はカバーされており、解説もされているのですが、レポート内のボリュームに応じた詳細さの度合いであり、具体的なところまで落とされてはいないので、やっぱりモヤモヤは残ります。

jwda.ocnk.net

どうやらこの部分は『ウェルスフィットネス』という分野になるようだ、ということが分かってきたのですが、プロファイルやスペクトルと異なり、フィットネスには書籍がないんですね。残念。音声教材ならあるようですが、かなりお高いのでさすがに二の足を踏み(というより、ポチりそうになる自分をかなり我慢してセミナーにまず行こうと説得)。

ということで、コンサルでもいきなり「内的価値がピンときません」とか質問して、通常の基礎的な説明を3倍速で飛ばしてもらい、情熱・才能(コアバリュー)、知識・人脈(ミッドバリュー)、人格・目的(キーバリュー)について説明してもらって、考えるヒントを色々出してもらいました。千恵さんありがとう!!

おかげで、これら6つの要素について自分でもじっくり考えられるようになり、自分の中で熟成かけてしばらくしてから1日入門講座に参加することができました。この講座では、講師の松本秀幸(ひで)さんが、『公認入門講座のテキストを使いつつ、初めてだけど、グッと深いところにガイド』してくれます。

https://www.reservestock.jp/events/232221/NTRlYzZkYmYyZmI1NmIyYzBhYwww.reservestock.jp

「ウェルスダイナミクス」、「ウェルスフィットネス」、「ウェルスネットワーク」、「ウェルススペクトル」の4講座の集合体で7時間を(休憩挟みつつ)一気にやりましたので、最後のスペクトルの頃には参加者皆さんヘロヘロ感が(汗)。

講座は「価値×レバレッジ」から話が始まり、これが一番大切、ということで、「ウェルスダイナミクス」と「ウェルスフィットネス」に多くの時間を割かれていました。特に内的価値の軸が通るということがイメージしやすくなり、セミナー受講時点ではまだはっきりしなかったものの、これは週に1回くらい見直してアップデートしていくのがよい、との助言に「それならできそう」となりました。

情熱と才能

コアバリューとされる情熱と才能について、松本秀幸(ひで)さんは、「好きなこと」・「得意なこと」と表現されています。

「ウェルスフィットネス」のテキストには、「情熱」については、見つけるためのガイドとして、「お金をもらわなくてもやり続けたいこと、夢中になれること、はまったこと」などが挙げられています。

ひでさんによれば、情熱の表れ方も4つのエネルギーで差があり、ブレイズは焚き火、テンポは炭火、ダイナモは着火マンや爆弾、スチールはIH、といわれていました。とても解りやすいたとえかたですね!

また、才能は概ねプロファイルの強みであるわけですが、これは原石なので磨かないと強みとしてうまく見えてこないこともあるとのこと。テキストには、「人より努力しなくても人よりうまくできること」とありますが、ひでさんからは、「自分ではたいしたことはないと思うけど、他の人から凄いと言われること」、裏返しで、「他の人を見ていて、なんでこんなことができないの?とイライラすること」というガイドがありました。

私の好きなこと・得意なこと

私の情熱について、コンサルティングでお話している間に、「本質的であること」ではないですか?と看破されたのは、千恵さんでした。

確かに、昔から、ものごとが本来の姿でないことに怒りを覚えたり、「そもそも」な理由や根拠・納得感が重要であったり、「そういうものでしょう」というよく分からない決めつけに反発を覚えたりしてきました。ふわっとした「こんな感じ」に満足できないのは、スチールの特性なのかもしれませんが。

1日セミナーの受講後にも、情熱についてずっと考えていて、ふと閃いたのは、言葉にすること、言葉で概念を扱うことが好きなのでは、ということでした。一言で表す、比喩で示す。概念化する、敷衍する。圧縮する、広げる。言葉で操作する全般が好きですね。

翻ってみると、ことばが好きということで、語学系の大学に行き、初職で知財部に放り込まれて契約書や特許明細書に触れ、概念を言葉で扱うことに魅せられて法学部(通信)を受講してみたり、弁理士資格を取ったりしました。

技術的なアイデアを言葉で表現した特許の権利範囲を現物にあてはめて解釈する属否判断は大好きで(ワクワクすると言ったら周りに引かれました)、契約書の条文が実体をどのように表現しているのかを精緻に検討するのも好きです。契約書や規程の条項間の整合性を取るのは既に趣味の域で、特に意識していなくてもそこに目が行ってしまう感じです。さらに普通の文章でも、こっちで言っていることとあっちで言っていることが違っていると落ち着かないし、同じ用語が違う意味をあらわしていたり、用語の外延がずれていたりすると気持ちが悪いです。

以前のきばトークのどこかの回で倉下さんが「言語って圧縮じゃないですか」と言われていたのが強く印象に残っていますが、適度な圧縮をかけて概念を扱いやすくして持ち運ぶ、適切な圧縮率になるように自在に使いこなす、というのが好きなのかな、と思います。

scrapbox.io

そして、好きこそものの上手なれ、ではないですが、好きだからこそ上達してくる面は確かにあり、上記したように自然に目につく、気がつく、苦労なく整合性を取ってしまう、そして取れていないことが気になるので部下の文章にダメだし(しすぎてお蔵入りにしてしまったり)する、という「得意なこと」に分かちがたく結びついているように思います。

これについては、「考えていると混じってきちゃうんですけど」とひでさんにも聞いてみたのですが、2つでコアバリューですし、ポジティブフィードバックがかかる面は確かにあるので、あまり厳密に分けて考えなくてもいいです、特にうまくいっているステージであれば、と言われました。

ただ、「得意なこと」という光の当て方をすると、整理する、明確にする、個別詳細を理解掌握して全体を理解し、それを整理して他者に示す、説明する、といった強みとして出てきます。常に全体を明らかにする方向に意識が働きますが、それは雲の上からだけではなくて、細部、個別の人やパーツの詳細それぞれに立脚している。だから全体と細部の上下がうまくいく、落とし込みと抽象化の粒度調整が得意ということになると思います。

ついでに、入門講座の中で、現在私が会社に提供している価値と会社が私に提供している価値という質問がありましたが、答えとしては、概ね以下のようになります(と、回答して、「明快ですね」と言われました)。

【私が会社に提供している価値】

配下の組織・人の働きを個別詳細に把握して纏め、上が納得した気持ちになるように説明した上で業務遂行し、結果に責任を持つこと

【会社が私に提供している価値】

一人ではできないスケール

なんか凄い長くなったので、まだ言いたいことはありますが、一旦終わりにしておきます。