天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

広島にて

ということで、マツダさんを訪ねて広島に行きましたので、その後の自由行動時間を使ってひろしま美術館縮景園に行ってきました。定番を外しているのは、ひろしま訪問が3〜4回目であるためです。中でも宮島は何度も行きたいところではあるのですが、厳島神社大鳥居が改修工事中という情報もありましたので、今回はパスしました。

私が旅先で行きたいところの上位に上がってくるのは、歴史建造物・博物館・美術館、公園・庭園あたりです。歴史系・博物館系は既訪ということですから、ここは美術館にしたい。事前に調べたところでは、広島市内には広島県立美術館、広島市現代美術館、そしてひろしま美術館と3つの大型?美術館があるようです。

ひろしま美術館は、ポーラ美術館との共同開催である「印象派、記憶への旅」企画展が最終の週末。この企画展は、科学的な解明手法についての展示があるということで、ポーラ美術館(箱根)の方に7月に訪問しています。非常に興味深く、遠方まで行った甲斐があって満足した企画展でした。7月当時はまさか10月に広島に来るとは思っていなかったのですが、偶然来合わせることになりましたので、これは再訪?するしかあるまい、ということで、まずはひろしま美術館訪問を決めました。

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広島県立美術館は、残念ながら企画展の合間となる日程にあたってしまいましたが、隣接して縮景園という庭園があるようで、そちらも行ってみたい。宿泊先との位置関係から考えると、ホテル〜ひろしま美術館〜縮景園で徒歩&徒歩でちょうどいい感じです。さらに縮景園からは広島駅もさほど遠くない。現代美術館も捨てがたいけれど、ちょっと方角が違うので、全部は無理かな〜。きっとまた訪れることもあるでしょうから、その時の楽しみにとっておきます。

ということで、まずはよく晴れた広島市内をやや汗ばみながらウォーキングしてひろしま美術館へ。最終週末ということで、相当混むのではないかしら?と危惧していたのですが、いやいや全然そんなことはなくて、どの展示室も観覧者はいるものの、かなり余裕があり、ゆったりとみて回ることができました。

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面白かったのは、展示作品はポーラ美術館と共通であるわけですが、展示環境(展示室の広さや雰囲気、解説パネルなど諸々)がかなり異なるので、印象も変わってくるのだな、ということ。ポーラ美術館はかなり広く、天井も高かったり、大きなガラス張りだったり吹き抜けがあったりして開放感溢れる感じが強いのですが、ひろしま美術館は円形の建物の中に囲むように展示室が配された非常にコンパクトな展示環境でした。

そして、この企画展の売りの一つが、

絵画にとどめられた画家の制作過程や技法の痕跡=記憶を、文献調査や最新の光学調査によって、作品の新たな魅力としてご紹介

であるわけなのですが、その展示の中のゴッホの「ドービニーの庭」という作品についての調査結果の展示が圧巻で、展示室に置いてあった図録(ゴッホ「ドービニーの庭」のすべて)を見るとどうやらひろしま美術館の30周年記念(2008年)に当たって徹底的に行われた調査だということらしく、非常に面白く、その場で読みふけってしまったのですが、やっぱりじっくり読みたい!と思って、買ってまいりました。この図録の表紙が冒頭の写真です。お昼を食べながら・帰りの新幹線の中で読んで来たのですが、調査される方々の熱意にも圧倒され、科学技術でここまで分かるようになっているのだなぁというところに感動し、でもそれだけじゃなくて文献調査も合わせていくから分かることが増すのだな、と思ったのでした。

さて、印象派を満喫した後、そろそろお昼に近づいているのでここのカフェでランチにするか多少迷いながらも一旦移動しようと決めて、県立美術館へ。企画展から外れているのは承知の上で、常設展をどうしようかなぁと思ったんですよね。縮景園よりも美術館の方が進行方向で手前に位置していた関係もあり、一旦中に入ってみました。すると、なんだか魅力的なイタリアンレストランがあり、すっかり嬉しくなってここでランチに(ということで、結局広島訪問して1泊3食したにも関わらずお好み焼きを食べずに帰ってきてしまいました)。鶏とキノコのジェノベーゼのパスタがとても美味しかった。アクセントのくるみが良かったし。

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満足した後で、結局常設展はやめてそのまま縮景園へ。広島浅野藩の別邸(泉水屋敷)の庭園ということで、池(濯纓池)の周りに木々や建物が配され、一回りしても1時間程度の広さになっています。多少の起伏があり、橋もあり、水の際にも寄ることができ、気持ちよく散策ができます。そこそこの人出があり、海外の観光客も多くみられました。ボランティアガイドさんが多く出ていて、案内図を見ていたら一通りの解説をしてもらえました。紅葉が始まっていて、色合いも様々に、気持ちよく歩いてときを過ごすことができました。

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来年は築庭400年ということですが、もちろん原爆で全壊しており、復旧・復元されて今に至っています。「原爆に耐えた唯一の建造物が跨虹橋なんです。何しろごつくて丈夫ですが登りにくいんですよ」とガイドさんに説明されましたが、確かに、これ、上り下りするんですか?という作りでした。弧状が急で、段まで斜めになっていて、とても登れる気がしません。滑って池に落ちそうです。通行禁止にはなっていないのですが、渡っている人は見かけませんでした。上の写真にも下の写真にも写っているアーチ型の橋です。

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堪能して、広島駅まで歩き、予定を早めて新幹線ホームに入ったところなぜか外は土砂降りの雨になっていてびっくり。ゆっくりしていたら降られるところでした。よかったわ。

ということで、久しぶりの広島、楽しく・充実したときを過ごすことができました。大満足。