天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

降ってくる指示

本日は、急に押し込まれた問いに対する整理と相談に明け暮れました。

当社のトップは、創業家の2代目で、上場会社といえども持株比率もまだ十分高いオーナーです。そうした状況が大きく影響しているのでしょうが、果断な方だと思います。意思決定は速くて朝令暮改上等ですし、何かしらの情報を受けて自分でロジックを考えて動かそうとします。

もちろん全能ではありませんから、各方面に確認をする。自分個人のブレーンに計るのはもちろんだし、社内にも指示は飛んできます。そして、ブレーンの方々はもちろんその場で回答されるのでスピードも速い。同じように考えて指示を飛ばされると、通常業務は脇に置いてご下問に全力全速力で答えないと要求に間に合わないということがよく起こります。

今回それでして、割としっかり整理が必要で、しかも弁護士意見とってから報告せよと言われ、それが今週の週次ミーティング(2日後)ってどうなの。。という感じでした。

ひとまず部下二人を巻き込んで話しながら整理し、自分でも調査して大体のところを整理しつつ最優先で至急の相談を顧問弁護士に申し入れ、反応が遅かったので秘書に電話もかけてなんとか当日のWEB打ち合わせをねじ込んだ、それまでに相談事項を手元でまとめて間に合わせた、といった次第になりました。

結果はオーライで、整理したこと自体は問題なく弁護士意見も同様だということも言ってもらえたし、口頭相談なのでざっくばらんに話もできたし、本音っぽいことや脇の雑談めいたこともできてよかったと思いましたが、この総会準備最中の最も忙しい時期に1日潰したのは結構痛かったですはい。

思い返せば、このような急な確認指示は従前からあり、当時は私の上には副社長である上司がいたので、指示はそこから降りてきて、トップ直接ではなかったんですよね。それは防波堤という意義も大きくて、問い合わせはしやすかったし、報告をしたことがその場で詰められたりはしなかったので気楽でもありました。反面、その場でトップの意図を確認することができなくて前提事実や意図の情報が欠けていて判断しにくかったり、なんで今突然それを?となることが多かった。

当時と比べると、今は、指示元が直接トップであることが増えており(私はそこまで接触頻度が高くないので別の役員からの間接指示になることも多いのですが)、意図はその場で確認しやすくなっています。また、今回の指示にしても、よくよく振り返れば、兆候はあったのです。その時にこちらに確認指示が出る可能性を自ら潰しておけば(準備・整理しておけば)よかったんですよね。急に動かなくてもよかった。その場で弁護士相談かけておくかどうかは微妙ですが(指示事項とズレると再度時間をもらうことになる)。

ということで、今後はもう少し事前に察知したら手元で整理するようにしたいと思いました。急にくると体にこたえます。はい。