天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

手を挙げる大切さ

先週(W45)のまとめの「今週考えたこと」に書いたことですが、

自分がやりたいこと・得意なことをあまりごまかさずに手を上げるようにしようと思いまして、手を上げる・もったいぶらずに引き受けるようにしてみました。

で、手を上げた一つに呼ばれていなかった会議に参加したいと申し出る、というのがありまして。これまで、変に深読みして、呼ばれていないのにしゃしゃり出ては印象が良くないのでは?と思っていたんですよね。そのせいで、申し出る際にも変に緊張して前の晩寝付きが悪くなったりしました(小心者)。

んで、申し出てみたところ、「もちろんです」という答えが返ってきて、難なく関心のある会議に出られるようになりました。どうやら、そこまで深く関係がないので呼ばなかったか、単純に忘れられていたか、という程度のようで、要するに、私が出ておいた方がいいかどうかは私よりわかっている人がいるわけではない、ということなんですよねえ。当然と言えば当然なんですが。

事業ど真ん中を担当しているわけではないので、どの程度情報を共有しておいたら適切な動きができるのか、というのは誰にも分からないということかな、と。単純な情報の仕入れに相当の時間がかかるというのは効率が良くないという考え方もあると思うので、最低限にしておくということもありますし。

ただ、このところの会議のオンライン化で、情報共有のための会議への参加のハードルは低くなりました。ながら参加がしやすくなったので、必要であれば参加の最中に他の仕事(指示とか承認)もしやすいですし(ただ、これは、当社の場合、対面会議の時代にも、全員がPC持ち込みであったため、その場でメール読んだり部下に指示したりというのは誰しもやっていてそれが特に顰蹙だということはなかったですが。会議の最中にトップから全然別件のメールが飛んで来るということも珍しくなかった)、在宅であれば家事をしながらだって、エクササイズしながらだって問題ありません(私だけか?)。

ということで、参加してみたところ、ようやく全景が見えたものがいくつもあって、参加してよかったとしみじみ思ったことでした。まあこれも、今年から役員に入れてもらったので、出たいと言えば拒否されにくい(業務上必須なの?という問いが厳しくなくなった)という状況になったということでもあるかな、とは思いますけども。

その他、先日は新しい組織を作ってそこの担当部長に入るということが上程決議されて、資料を見た監査役からは

また兼務が増えた!びっくりした!

というメッセージを速攻もらったりしたのですが(苦笑)、どれだけを管掌してそのうちのどの程度を配下に委譲するかって、外からは見えにくいので、「そんなに兼務したら全部ができるわけはない」というふうに見られたりするのかもな、とか思ったことでした。

ということで、これも先週のまとめに書いた、知財部門を手放す件についても手を上げて?というか言い出して動き出しています。それっぽい理由づけができれば動かすこと自体はうまくできそうなので、自分のポジショニングを変化させつつ(部門長からは手を引く)、野放しにならないように手綱は取っておくでやりたいな、と思っています。

現在まで、役員ポジションもらったけれど、その動き方ってさせてもらっていない(担当を持っていない。部門長兼務は別会社なので担当役員じゃないし)ので、その実験もしたいしな、というところです。十数年かかってやっと当社の知財の本質というのが固まった気がするし(これは知財のせいというより会社の方向性が当初迷走してたからというのも大きいけど)。

キーとなるのは情報・動向の仕入れを広めに行うこと、それに基づいて現場の支援ポイントを見つけて支援すること、外から何か対処すべき事態が降ってきたときに適切に対処することかな、と思います。イノベーションを起こすような研究開発・ものづくり中心の会社じゃないですからね。