天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

獲得目標を明確にする

先週のまとめの「考えたこと」の項目で、事前に言語化して明確に獲得目標を持つことについて自分が否定的であることをビリーフだと指摘されたこと、そこから、自分が明確な形で目標を持つのが単純に苦手せいではないかと考えたことについて触れました。

今後のために、もう少し詳細に書き残しておこうと思います。

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目指すところ、と思っていたのは

W16の週のまとめでは、以下のように書いていました。

日本語でミーティング(対面や電話やビデオ)に参加する場合、事前に分かっている議題について資料は読んで準備しますが、あまり明確にシナリオを立てて臨むことはありません。頭に入っている材料と、その場のやりとりから自分の頭に浮かんでくるものを捕まえて適切に発言することで良い結果につながることが多いのです。これを英語でもやれるようになりたい。そのためにはどういう方向を目指したら良いのだろう。もう少し考えて切り分ける必要がありそうです。

この流れで、先週末のセッションでは、事前に解決したい課題として以下のように送っています。

日本語で人に会う・ミーティングするなどの場合、準備としては、事前資料があれば読み込むし、必要に応じて考えることはありますが、かっちり考えをまとめたり、その場で発言するシナリオを考えたり、その場での進行についてのイメージを具体的に持つことはしていません。それよりも、その場の話の流れとか、その場で他の人から出た発言とかを刺激として、自分の頭に浮かんだ発想を、その場で表現して話を整理したり、必要に応じて意思決定したりしています。準備しすぎないほうが自由度が高く、よい発想も得られて、結果もよい感じに収まることが多いのです。

これを英語でできるようになりたいのが目標なのかな、と最近思うようになりました。

が、日本語でどういうプロセスでこれができているのかの切りわけがうまくできず、このため、なにをすれば英語で再現できるのかよくわかりません。

それは本当に「狭くなる」からなのか?

この状態でセッションに臨んだところ、日本語で無意識にやれていることも英語にするにあたっては一度意識的に分解していく必要があるとの指摘。なので、日本語での機会のようにその場で無意識下からするっと引き出すのに任せるのではなく、ある程度事前に言語化して持っておいた方が良いのではないかとの指摘を受けました。

それでもなお、私が、事前に言語化すると零れ落ちるものがある、言葉にしたときにする前に持っていた豊かさ・ニュアンスが落ちるのでこれじゃない感が強く出るため、あえて言語化しないのだと訴えると、それは、「言語化すると狭くなる」というビリーフですね、との指摘。

指摘されてよくよく考えてみると、自分のホーム(知財渉外の交渉など)では、獲得目標は無意識下で決まっているし、そのケースでの資料を読んで頭に入れておけば、その場での刺激(他人の発言や自分の思いつき)に応じて無意識から意識に持ち上げて持ってくることができるのですが、そういう慣れている場面でない(アウェイの)局面では、そこまで自然にできているわけではないような。

数年前に外部団体での研究活動を切り回していた時は、議論の方向が見えなくて(どこに持っていきたいかの獲得目標を自分で明確に設定することができなくて)非常に苦労した覚えがあります。

同じように、いろいろな種類のミーティングやセミナー受講の際も、獲得目標を設定して臨みましょうということはよく言われるので考えてみたりしますが、大抵の場合、何を目指しているのか?何を得たいのか?と考えてもうまく言葉にならず、細かいところが変に気になったりしてうまくいきません。それで、事前に考えるのは面倒になって諦めてしまい、事後になってこれはこういうことが得られたからよかった、とか、特筆すべき獲得物がなくて今一つだった、とか評価をしているように思います。

フューチャービジョン方式

なるほど、確かに、この状態で無理やり言語化して目標を立てると、見えている視野が狭くなりがちで、これじゃない感が強くなったり、もっと豊かなものを想定していたのに矮小化されたような気分になるのかもしれない。かといって、その言語化された状態から広げるのも難しい。ということで、面倒だからうまく言語になるまで無意識においておく方がいいだろうという結論になっていたのかも。

でも、意識的にやらないと前には進みそうにないし、ビリーフについて本当にそうか?という検証もした方が前に進みやすそうです。ということで、実験をしてみることになりました。

で、セッション音声を聴き直してどういうやり方でやっていこうか考えていた時に降ってきたのが「フーチャービジョン方式」です。獲得目標を立てるときの問いの立て方を、「何を目指しているのか?」「何を得たいのか?」と正面から問うのではなく、「それが完了した時にどのような状態になっていたら良いか(嬉しいか・幸せか)?」にしてみるということですね。

「目指す状態」が明らかになると、ではそのためには何をしたらよいかということが芋ズル式に出てくるので、準備もやりやすくなりますし、逆に目指すことに関係のないものはやらない選択もしやすくなります。これも自然になされるのが面白いです。

ほとんど全ての取り組みについて獲得目標が明確になっていない現状ですから、何かに取り掛かる前にひたすら「終わった時にどうなっていたら嬉しいか?」を問い続けるここ数日です。

試してみたら

実験として考えてみたのは、「実家に母を隔週で訪ねることの獲得目標」「ゴールデンウィークに家族旅行する獲得目標」その他お仕事系のあれこれ重いものから軽いものまでいくつかです。

これらをどこに書き出していこうか、Evernote?Workflowy?とか考えていたのですが、思い立って英語日記のネタにしてしまうことにしました。適当に考えてGoogle翻訳に入れて英語にすると、「いやそうじゃないって」というようなちょっとずれた英文が出力されるので、「じゃあどうなのよ?」と問い直して、もっと本質的な表現になるように日本語に手を加えて満足できる英語になるまで調整しています。

現在英語日記は限定公開の状態なので、割とプライベートなこと、秘密にしておきたいことについても書くことができますし、ブログは後から振り返るのにもちょうどいいのでしばらくはこれで続けてみようと思っています。だんだん慣れてきたら書くまでもなく反射的に考えられるようになるのかしら??

そして、実家訪問してみたり、現在GWで旅行に来たりしていますが、初めに獲得目標をしっかり見定めておくと、それが満たされればOKと思えるので、達成感が得られやすいんですね。やり残し感とかこれでよかったかしら感が減りまして、いい影響が出ているように思います。

ということで、行動の前に獲得目標、継続していきたいと思います。