天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

新しい体制のスタート

株主総会が終わり、監査等委員会設置会社になって、新しい体制で取締役会もスタートしました。総会後の取締役会で議長の選定等々のことは行なっていますが、時間も限られており、しっかりとした審議に入るものはあまり扱っていませんので、実質的には今月がスタートになります。

機関設計が変わったことで、監査役が存在しなくなり、出席者の全員が議決権を持つ取締役となりました。メンバー12名(監査等委員が3名、社外取締役が4名(監査等委員2名を含む)、社外ではないが業務執行しない取締役が3名)で、監査役を含めても再任の社外取締役がかなり少ないこともあり、構成面でも新しさが見えやすい形となっています。

社外取締役の顔ぶれに加え、大きな変化としては、これまで管理系の統括をされてきた常勤取締役(副社長)が非常勤に移行されたことです。事前の話では1年間かけてソフトランディングしましょう、のようなモードだったのですが、総会の直前に急に入院・手術ということが発生し、療養の関係で総会も、その後の取締役会もリモート出席されたり、社内の打合せなども参加を見合わせられることが多くなって、結果急激な変化にみまわれている感じがします。

この変化は、今回の取締役会の休憩時間に、昨年選任された社内取締役(経営管理系)が漏らした一言

常勤、キツいですね

に象徴されている気がします。

私はこの3年ほど取締役会の事務局として参加をしており(上の方などは私よりもずっと以前から事務局対応を10年とかされていた)、取締役会でどのような議論がされてきているかは十分承知していたつもりでした。

が、審議事項の一々に、社長から、「これは、今後どのようにしていくべきか、検討して来月までに報告してください」的な指示やらそのでの求意見やらがたくさん我々2人に向けられたのは随分様相が違う。。

昨年から参加されている社外取締役の方がいみじくもおっしゃった、

昨年は戦略方面を色々伺って、理解できた。今年は、守りの方面に課題があるというか、管理・統制面を見ていくべき。

ということに象徴されるようにも思います。はい、確かに、課題はありますし、管理・統制と言われると、直接こちらの管掌の問題なんですよね。。。今後、ホールディングカンパニーと事業会社の合併再編も計画しており、それまでの間の統制をどのようにしておくべきなのか、以後はどうするべきなのか、などもあるため、よけいに目が行きやすいし、整備の必要性も高い、ということなのだろうな、と思います。

そして、まだまだ、レポートラインが弱いというか、「え、なにそれ知らないし?」みたいなことがよく起こりまして、断片的な情報を拾い集めて整理して報告する担当みたいになっている昨今です。「すみませんが整理して報告の準備をお願いします」を何回も言われて、またですか〜みたいな気持ちになりかけたんですが、そうでした、整理する・整備するのは私の「自分の仕事」なのでした。本望だな、それ。

最近ブログを紹介した初職の先輩に、「天職なの?」と改めて聞かれて、「私の天職はどこへ〜」みたいな気分になっていたんですが、抽象度が上がった天職なんでしょうきっと、とか思う昨今でございます。