天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

入院と手術

さて、入院です。入院先の病院のWEBサイトで手続きや持ち物を確認しましたが、なんともあっさりした記載で、どれだけ何を持って行ったらいいのか(そもそも入院期間もはっきりしないし)。「入院 持ち物」で検索して用意をしました。

今現在の状況として、新型コロナウイルス感染防止のため、面会が全面禁止になっていることがあります。入院時・退院時・手術の日は家族1名は付き添いができますが、病室に入れるのは10分程度に留めるように要請がありました。となると、ちょっと後から足らないものを持ってきてもらうとか、買い物に行ってもらうとか、洗濯や洗い物をしてもらうとか、といった従来なら細々頼んでいたことが頼めず、全部自力でやらないといけないわけですね。

そして、特に手術後に自力でどれだけできるのかってさっぱり分からないし。ということで、手探りの中の支度になりました。

検査、検査、検査

実のところ、先週木曜日の診察の際は、月曜の再診だけが決まっていて、画像診断してどういう治療が適切かは整形外科内でのカンフェレンスで決めますということでした。んで、その結果即入院で翌日手術になりましたので、って電話連絡をもらった経緯があります。なので、もらっていた予約票はレントゲンと外来診察だけでした。

それに沿って月曜に病院に行ってみると、診察券を再診機に通してみると、採血とか心電図とか胸のレントゲンとか増殖してました(汗)。入院の準備なんでしょう。あれ?これって外来の予約時間に間に合うのかしら、とか思いつつ呼ばれるままに検査検査してから外来に行ったところ、そこで今度は

入院前にコロナの疑いを消さないといけないので

と言われまして、抗原検査のエリア(隔離されてるし、なんか古い病棟でえらい陰気な雰囲気でした。。)に連行され、個別パーティションの中で待機、その後なぜか整形外科の担当医がやってきて(そういうルールなんだと思うけど、理由は不明。そして慣れてなくて「これどうするの」を連発してて笑えた)鼻の穴から粘膜摂取。そして結果が出るまで1時間ほどまた待機。

という予想を超えた検査たっぷりの後、外来診察に入ったのはやっぱりお昼頃でしたとさ。そして、外来診察というよりも、手術の説明に終始しました。

診察・手術の説明

「膝の関節のところの骨が剥離してる」と言われておりましたが、もらった書類に書かれていた傷病名によれば、これは「右脛骨顆間隆起骨折(みぎけいこつかかんりゅうきこっせつ)」というものだそうです。医学用語?って漢字多いな・・。こちらの秋元接骨院さんの図や説明が分かりやすかったので引用します。

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こちらの説明でも、「成人では顆間隆起骨折ではなく、前十字靱帯損傷となることがほとんどです。」と書かれているのですが、なぜか私の場合は靭帯は無事で、骨の方が負けて折れたらしいです。執刀医の術後の説明でも「幸い靭帯の方は無事でした。骨が弱かったんですかねぇ。」とか言われました。靭帯損傷だとこれまた大変なので幸いだった模様です。

そして、この関節部分は直接見て手術するのが難しいそうで、「関節鏡視下関節内骨折観血的手術」なる手術(関節鏡を用いて関節内を観察しながら骨折部を整復し内固定材料で骨を固定する)だという説明を受けました。(これも漢字が多くて長いな・・)

麻酔は全身ではなく、腰椎麻酔(脊髄くも膜下麻酔)。

説明としてはこの程度で、あとはひたすら書類がいっぱいで署名・署名でしたね。

病棟へ

結局用意した荷物はいつも2〜3泊の出張に使っているキャスターバッグとスポーツバッグ、PCリュックの3点になっており、外来終わって病棟へ向かう際に付き添いの夫に持ってきてもらいました。が、患者本人以外は病棟の入り口で止められまして、車椅子に加えて荷物3点セットを押して病室まで送ってくれる係の方。。。大変そう。

抗原検査しているときに個室希望の有無について聞かれており、希望を出しておいたところ、トイレ付き個室に案内されました。個室ではありますが、かなりコンパクトな作りです。冷蔵庫付きの床頭台、3段の収納ボックスがありますが、その他の収納スペースはありません。設備としては、トイレと洗面台が。

そして、このトイレの作りが扉が折戸式でストップしない構造でして、おまけにコンパクトすぎて車椅子で侵入すると扉が閉まらない。松葉杖で入ってみても、扉が止まらないので鍵がかけにくい。結局断念して、扉はストッパーで止めてもらい、開け放って用を足す羽目に。。最近できたばかりの病棟だといいうのにこの残念感。。

さて、患部は膝です。固定具があります。これまでは、肌に直接ではなく、レギンスの上やパジャマのズボンの上に固定具をつけていましたが、手術するとなると、その後の傷を見たりとか、足の状態を見るにもきっと直接の方がいいだろうな?病院のパジャマ(浴衣?)ってどうなってるんだろ、とか思っておりましたが(そして、妹の助言により、浴衣タイプの下に履けそうなワイドタイプの綿パンツを持ち込みましたが)、レンタルサービスが入っていました。浴衣タイプまたは甚平タイプの病衣とバスタオル・フェイスタオルのセットで1日500円。1日おきに交換に来てくれます。

浴衣タイプだと前がかなりはだけるので甚平タイプの方がいいのではという話もあったりしたのですが、甚平タイプだとズボンが細いので固定具の着脱がやりにくいことから、結局浴衣タイプの下に自前のワイドパンツという形で落ち着きました。この方がトイレも行きやすいですし。

入院当日は、入院関係書類の記入、翌日午後1時からの手術の説明と多少の準備で終わりました。

手術当日

腰椎麻酔は、腸の働きも止まってしまうということもあり、嘔吐などがあってもまずいということで、朝5時から絶食、7時までは配給のビスケット・ゼリー・リンゴジュースだけ摂取してよい、という形でした。5時ってまだ寝てるし。。心配するほど空腹ということもありませんでしたが。

手術当日は、従来ならば家族は手術室に向かうのを見送って病室で待機だったのですが、これも新型コロナウイルスのせいでかないません。手術に向かう時と帰ってきたときにそれぞれ10分程度は面会できますという説明でした。家族の都合もありますので、それなら終わる頃に息子1号が来てくれることになっていたところ、看護師さんによって、家族は基本ずっと待機していて欲しいと言われたり、3時間もかからないから3時には来ていて欲しい、とかいろいろ言われて混乱が見られました。。結局、当初担当医から言われていた3時間くらいかかって終了したので、3時に来た息子1号はエレヴェーターホールで待ちぼうけだったらしい(すまん)。

手術自体は、担当医に加えて膝の専門医を連携大学病院から呼んで執刀してもらったことで、なんかギャラリーが多かったし、専門医も指導しながら執刀という感じでした。麻酔は問題なく作用していましたので声は聞こえるし様子は大体わかるけど顔の周りは覆われてるし足はもちろん腕も固定されてるし身動きとれず。関節鏡を使う手術の場合血を洗い流しながら行うそうで、そのせいで手術後相当腫れるため、太腿の付け根に血止めのバンドをされたのですが、これがきつくて時間経過とともに苦しくなってきて、これが一番辛かったな。

予定時間よりも少し長くなったようで、途中時間を知らせるチャイムが鳴って「延長ですか?」「延長してください」という会話が聞こえました。ドリルで穴を開けてボルトで止めます、と言われたそのままに、ドリル音が聞こえたのも何ともはやでしたが。。

何にしても、手術はごく順調に、きれいに成功したということでした。画像付きで説明してもらいましたが、全然分かりませんね、見ても。。。まあうまく行ったということで、大変ありがたかったです。

そして、予告されていたのですが、腰椎麻酔は後遺症のように頭痛が出る(特に女性に多いらしい)ことがあり、これにかなり悩まされました。2日くらい続いたかな。足より頭が痛いのが辛かった。患部はそこそこ腫れてましたし当日は微熱もあり、眠りにくかった(体勢も不自由で)ですが、翌日には体力的にもずいぶん回復しました。だって翌日からすぐリハビリなんですよ〜。回復しないと!