天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

監査役スタッフ

勤務先会社(上場している親会社)の監査役は5名で、当然ながら監査役会があります。取締役会には事務局がありますが、監査役会には相当するスタッフがおらず、社内(常勤)監査役がご自分で取り回している感じです。

監査役スタッフを置くのが重要とか言われておりつつも(内部統制システムの整備方針に入れるように会社法が要求してたり)、実際置けている会社の割合は半分までいってないという日本監査役協会のアンケート結果もあるらしく、どこの会社も苦労されているようです。スタッフ置いている会社であっても専任じゃなくて他との兼務も多いらしい。

そして、兼務スタッフの大半は、内部監査部門のメンバーという話。まあ業務内容も近く、理解しやすかったり、連携はもともと必要なので、プラスアルファ載せやすいってところなのかな、と思います。

で、当社の話に戻すと、現在の常勤監査役は昨年再任されて2期目で、監査役になる前は中核子会社の取締役を長いことされていて社内事情にも明るく当然ながら社内人脈も豊富で、当社が長いということは当然ながら自ら手を動かすことに慣れているため(汗)、相当のことを自分で取り回してこられたという経緯です。

が、ここ数年の傾向としてどんどん監査役に求められる期待というか役割というか機能というかが厳しくなってきている上に、執行側が推薦してくる社外監査役は立派な方(=指摘が真っ当で対応が必要になることが多い)が増え、ご本人の自覚としては歳をとって前と同じようにできなくなってきた、とのこと。

監査役も役員なので、会社としては役員秘書をつけています。が、当社の役員秘書って専任なのは社長秘書のみで、その他の秘書は全員本務がある兼務スタッフでして、秘書業務は業務のうちの精々1割くらい。秘書業務が本務のキャリアアップにつながるわけでもない(全然関係ない業務だし)ので、あまり大きく負荷をかけるわけにもいかない事情があります。

監査役としては、監査役会周りの事務作業も監査役秘書に頼みたいのは山々だけど、他の役員秘書に比べて随分負担が重くなってしまい、本業の邪魔をすることになってしまうという引目のようなものを感じられてなかなかお辛いようでした(この監査役秘書を出しているのが知財部門だったりするのでどっちの事情もわかってなんともはや、なワタクシだったわけですが)。

4月から内部監査部門の長を兼務するようになり、こうした諸々の事情を監査役から直に赤裸々に?伺う機会があり、今後のことも考えると、秘書にとどまらない監査役スタッフをきちんとつけた方がいいな、と思ったのですが、いきなり監査役室のような専門部署を設置するのもハードルが高く、かといって監査部のメンバーを一人兼務で監査役スタッフにしますのでどうぞお使いください、というのもやりにくそうで(レポートラインが二重になるのは当人も上席者それぞれもやりにくい)、秘書と同じような問題が起きそうなこと、常勤監査役の交代のサポートも重要なところ、監査役と1名の兼務スタッフだけに閉じない方が良いだろう、という判断で、監査部組織として監査役スタッフ業務を取り込むことにしました。

という話にして、ひとまずは庶務・補助職の監査部員をメインのスタッフ&監査役秘書にすることにして、組織として受けるので、やって欲しいことはいたん私に投げて欲しい旨を告げつつ、いつからやりますか?(もうじき総会で監査計画とかはその後だからそのくらいかなぁ?と内心思いつつ)と聞いたところ、「ありがたい!待ってました!」とばかりに「今すぐやって欲しいです」と怒涛のように依頼をされてびっくりしました。大変だったのね。。。

定例業務もそれなりに多いので、スケジュールを確実に、法令の要求事項を満たすように、前例踏襲でできるところはたたき台を提案して、くらいまでとりあえず持っていけるとだいぶ楽になるんじゃないかな、と踏んでいます。