天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

世界の見え方が違う

拠点2でも囲碁の普及活動に勤しんでいる夫です。小学校に本を寄贈するというプロジェクトを進めていて、その配本のために地元の方と小学校前で待ち合わせをしたそうです。車を使っているので、駐停車できそうなところをその方が指示しようとしたらしいのですが、

もう全然まったく要領を得なくて、たどり着くのに大変だった。会ってから平謝りされたんだけど、謝ってもらう必要はないんだけど、これって、見えている世界が僕とは全然違うんだろうな、と思って。

という感想でした。確かにそうですね。というか、そりゃそうでしょう、なんですけども。60年の人生の中で、今気づくってそれが凄いですよ、とか思いました。それこそ世界の見え方が違うんですね!

色々な人がいて、色々なところで多様なお付き合いがあれば、全然話が通じないことはありがちだと思うのですが。子どもとか、子ども関係のお付き合いとか、ご近所付き合いとか、部下とか、色々ね。

あまりそれを意識せずにここまで過ごしてきたというのは恵まれていたという言い方もできるし、周りの人が飲み込んでくれていたのだろうという見方もできそうです。

ちなみに世界の見え方が違うんだなぁ、と私が一番思うのは、夫と話をしている時だったりします。それこそ結婚した当初は自分が間違っているのかと思ったのですが、年数を経るうちに、これは「違い」なんだな、ということがだんだんくっきりしてきて、しかも、自分でそれを言語化して説明できるようになったので、だいぶ楽になったように思います。

間違っているのかも→違いがあるんだろう(でもうまく言えないから黙る)→説明してお互いに納得するに至るまで、30年ですよ。よくもったものですな。

ともあれ、この夫の気付き発言のせいで、今日1日は「世界の見え方が違う」が二人の間で流行っておりました(笑)。

そういう話かどうなのか、というネタではありますが、出かける時間を決めようという話し合いをしていて、要素1と要素2があって、それぞれの制約がこうあって、などと進めていたところ、

それはさっき話が済んでいたと思うんだけど。こういう物事を決める時は、まず、優先順位を決めてから次にそれに沿って考えるんだよ

と言われたので、先に優先順位を確定させることはしない(できない)。なぜなら、その先の要素を考えている中で優先順位が動くことがある(考えた結果、こっちの優先順位の方が実は高かった、ということが判明することがある)から。と言明したら、ものすごく驚かれたので、「見えている世界が違うんだよ」と言って笑ったのでした。

そんなにディシジョンツリーみたいに上から落とすように考えられる人って多くないと思うんですけどね。発想法としてはありなのかもしれないけれど、とりあえず仮置きしておいて、あとから戻るほうがいいことはよくあります。全部が初めから見えていること・人は多くないし、そうかもしれないけど決めたら動かさない、と割り切れる人も多くないと思うんですよね。

考えている間は実際に手戻りが発生するわけではないので、さほどのロスはありませんから、この段階で決め打ちしちゃって後から後悔するより流動的な部分を残しながら進んでいく方が好みだよな、と思ったことでした。

そういえば、スケジュールの入れ方とか管理の仕方とかも夫と私は大きく違っていて、割とびっくりすることがあります。カレンダー共有はしているのですが、夫はマンスリーカレンダーしか使わない(月のカレンダー上に見えていて欲しいらしい)。時間の管理というのは別でしているというかあまりしていない感じで、そのせいなのかよく時間を間違えますし、日付を間違えることも頻繁です。そしてあまり気にしていない(だから間違えるとも言えそう)。

このため、スケジュールの入れ方が、「終日予定」のみになるため、何時にどこに行っているのかさっぱりわからないので毎度聞く羽目になり(そしてその答えの信頼性があまり高くないのは上記の通り)、そこから派生するコミュニケーションはまあ良いのですが、なんともアナログな話です。

私はGoogleカレンダーでいくつもカレンダーを使って仕事の予定・家族と共有の予定・プライベートで集中したい予定・移動予定などを使い分けており、時間のブロックをするために使っていますので、基本は週表示で、日毎の予定も時間帯で見るのが通常です。

このように、カレンダー・スケジュールの見方が全く異なるので、私からすると夫の予定が終日のところにたくさん入っているせいで1日の予定表示が見にくいと感じるし、夫からすると、時間帯に細々入っている私の予定は見落としがちなのでした。

まあこれも世界の見方・見え方なのだろうな、と改めて思ったことでした。このネタは、他にも色々使えそうなので、また思いついたら書きたいと思います。