天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

仕事にひた走る弊害

2つ前の記事に書いたような事情で、ここ3ヶ月ほど大きな仕事の塊を受け止めるべくひた走っているわけですが、そうすると、普段のペースが中々守れなくなり、弊害が出て来ます。

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普段のペース

私の普段の生活ペースは「たすくま」のガイドで成り立っていて、基本線は、大切にしている以下の4つの価値観の実践で構成され、これらがはっきり分かるように、「たすくま」のプロジェクト欄をこの4つに集約し、全てのタスクをリピートタスクにしつつプロジェクトを割り振って、割合を分析したりしています。

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  1. プロフェッショナルたること
  2. 心身の健康
  3. 快適な生活
  4. 家族のQOL

これらについての思いは、2017年の年頭所感に書いていますが、この時点から随分状況が変わってしまったので、ローリングした方が良いのかもしれません。

ともあれ、年頭所感に書いているように、「2. 心身の健康」「3. 快適な生活」によって「1.プロフェッショナルたること」「4. 家族のQOL」を支えています。

中でも重要なのは「2. 心身の健康」で、これは体調(フィジカル)を整える系統と、精神(メンタル)を整える系統からなっています。フィジカルでは、起床・就寝時刻の変動を極力減らし、睡眠をしっかり取り、毎日の運動量を確保する。メンタルでは、幅広くインプットを行い、音楽・美術にも触れる。音楽ではオーケストラでプレイもしていく。

このようにしっかり土台を作っていこうと思うと、残業したり休日仕事をしていたのでは時間が足らず、うっかり勢いで残業してしまって『残業するほど暇じゃないのに~』と叫ぶことしばしば、という感じです。

土台をしっかりして普段を回しておけば、心身ともに調子よく質を保つことができるので、重要な判断などの仕事の質もキープできるという好循環になります。

また、私的なインプットに加えて、仕事に関連はあるけれども直結はしていない外部の研究活動・執筆活動を行っています。仕事だけでなく、これらの活動を行うことで、自分の考え方の広がりを確保したり、人とのつながりから得られる刺激により種々のよい影響を得ています。

新しい仕事への取り組み方

一方、自分にとって新しい分野の仕事でそれなりの判断軸を持つところまで行こうと思うと、1) 基本書を読んで基礎を押さえる、2) ライブ講義を聞いてメリハリの感覚を持つ、3) 具体的なケースであてはめを数こなす、を高速で回すのが効果的だと思います。

『高速で回す』というのがポイントで、期間あたりの密度が高いほど効果は高いように思います。当然ながら比例して負荷は高くなるため、しんどいですが一気に感覚がつくので楽しい。このサイクルにはまると、手持ち時間のすべてをここに投入したくなる誘惑に、強烈に駆られます。

今回、久方ぶりの全く新しい分野であり、おまけに総会の日程は既に決まっていますから、期限付きで取り組む必要があり、その期限までに自分が満足できる程度を求めたため、期間あたりの密度を相当上げることになりました。結果、心身の健康を保つための活動や決めごとがほとんどコミットできなくなってしまい、結果、まず体調が崩れてアラートが出ることになりました。

走っている最中には、どれほどの密度が要求されるのか(というか、自分に課してしまうのか)がはっきり見えていなかったため、外部活動はそのままに走っていたのですが、どうやら両立するのは全然無理ということが身体が壊れて初めて見えてきて、いったんフィジカル優先して外部活動は自粛することにしました。非常事態宣言ですね。

今抱いている感触としては、一番厳しい時期は乗り切った、この後総会本番をクリアして、その総括をし、課題出しと対策を打ってPDCAが回るようにすれば一通りの非常モードが過ぎて、平常に戻る段取りをつけるところに入れるだろうと思っています。まったく平常に戻すにはいくつか山を越える必要があり、おそらくそれは来年の総会まで続くだろうとは思っていますが、できるだけ年度内(来年3月まで)には収めたいな、と。

ただ、今年はとりあえずこうしておこう、と根本解決を先送りしたところが大変多いので、あちこちに散在している問題を一度には潰せないかもしれないなぁ、という感じはあります。少しずつ数年かけて最適解を探していくことになるのでしょう。

バランスを長期で取る

身体が壊れてから平常に戻そうとすると、平常に暮らしていたところから壊れるまでにかかった時間と同じだけの時間が回復にかかるので、できれば身体が悲鳴を上げないうちに気がついて手当てできた方が良かったとは思います。が、そこまで非常事態だと自覚して全部切り捨てるのは中々難しい。

記録のおかげで異常事態と自覚できて、対処ができて、それまでにそこそこのレベルまで持っては来れていて、少しペースダウンしてなんとか完走できそうな感じなので、今回についてはこれで良しとしたいと思っています。

とはいえ、人に同じことが薦められるのか、とか、また新しい領域に進出するときには同じような繰り返しをするのだろうか、と考えると微妙なところではあります。負荷が高くてキツいのと、中毒性があって怖いのとの両方(身体がボロボロになってバーンアウトするのではないかと思ったりするのに止められない感があります。ワーカーズ・ハイでしょうかね)で。密度は重要だと思うので、長期で見てバランスを取り戻せれば、短期で成果を得つつ、バーンアウトも防げるのでは、とぼんやり思ってはいるのですが。