天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

子どもの生活能力と家事負担

息子1号が夕方の食事用意前にシンク周りを片付けていて、

こういう能力ってついたなー。

と悦に入っていました。

こういうのって、人に言われてその通り動くんじゃなくて、何をやったらいいのか自分で分かって動けるところまで行けると違うよね。

とも。確かにね。

息子たちがまだ小さかった頃には何と言っても物理的に手がかかりました。裁量労働とはいえフルタイムで働いているといくら時間があっても足らないような気がしたものでした。当時はそんなワーキングマザーとしての生活をどう回していくかについてムギ畑で情報交換していたのですが、家事の省力化と子どもの戦力化が大きな柱だという共通認識だったように思います。

省力化のために食洗機を導入したり、衣類乾燥機を導入することも広まっていましたし、家事の外注もその情報交換もよく行われていました。リアルで周りにほとんど例がなくてもムギ畑ではとても一般的ということも。

一方で、子どもの戦力化には家事の仕込みが重要です。2歳児にもなれば、かなり色々な家事に取り組ませることができますが、適当にやっておいて、というわけにはいかないので、やらせることを細かい単位にして、出来栄えを褒めつつレベルアップをはかり、繰り返し、忘れたらリマインドし、忘れないように声かけする、といった辛抱強さが必要になります。自分でやった方が絶対早いし品質も確かなので我慢できなくなりがちなところをぐっと我慢してやらせ続けないといけません。

辛抱強く仕込んでいけば、徐々に使えるようになってきます。小学生くらいからは部分的にではあれ立派な戦力。その場に自分がいれば声をかけまくって仕事を前に進ませることができますし、いないときでも指示書やチェックリストを作ってリモートコントロールができるようになってきます。自分でやるより家は荒れますが、段々子供だけでできることも増えていきます。

省力化との見合いで悩ましいのは、省力化してしまったところを子供たちに仕込むことはできない点ですね。最近まで乾燥機まで一貫でしか洗濯をしてこなかったので、息子たちは洗濯といえば放り込んだら乾いて出てくるもので、出来上がったら各自のカゴに取り出して終わりです。洗濯物をその都度畳むという習慣もスキルもありません。食器を洗うのもほぼやったことがないので、まず洗うという発想にならない。お掃除の外注をしていた時期もありますが、これは掃除をする習慣もスキルもなくなってしまうと思って途中で止めました。

現在、息子1号も2号もそれなりに家事能力がついていて、留守番させても食事は自力でなんとかするし、洗濯もされていて、お風呂や掃除もそれなりのタイミングでこなされていきます。出来栄えに不満はもちろんありますし、自分でやるよりやっぱり家は荒れますが、まあなんとか生きていくだけの生活能力はついたでしょう。

そして、息子たちが19歳、15歳になったいま、物理的に手がかかることはなくなったので、私としても好きなだけ家事をやってもそれほど負担に感じなくなっています。目くじら立てて料理の手伝い当番を強要しなくても、好きなだけ自分のペースですることができ、時々は声をかけて一緒にする感じでしょうか。

息子1号の成人を来年に控え、「子育て」はもう卒業なのだな、と思うのでした。もちろん、諸々相談には乗っていくとしても、一方的に仕込んだりして育てていくステージは徐々に減っていって、1号についてはほぼ完了のようです。2号については、ねぇ。生活習慣の方が色々。。。