2011年から使い続けていたLet's Note(CF-S10)。当時はまだ珍しかったSSDにしたおかげか、年数が経過しても起動の遅さに悩まされることもあまりなくきていました。
搭載OSはWindows7で、MicrosoftがWindows10への無料アップグレードを強力に押していた頃、アップグレードできればさらに延命するかな?と思ってトライしたのですが、マシン側がついていけなかったようで途中で止まってしまい、叶いませんでした。このため、Win7のサポート終了まで使い続けてから新しいマシンを買おうと決めており、その中に薄っすらとMacも候補に入っておりました。
ところが、ここへ来て、猛暑のせいなのかどうなのか、熱暴走っぽい症状が出まして、久しぶりに見た黒画面(そういえば、昔よく見たブルースクリーンも見なくなって久しいですねぇ)。ブートできないエラーで、無理やり電源落として一晩冷やしたら何事もなく復活したのですが(多少レジストリが壊れたらしいけど)、かなり不安になり、まだ動くうちに諸手当して乗り換えることにしました。
ということで、俄かにマシン選定の機運になったのですが、ここはもう欲望のままにMacに行ってみようと決めまして。ちょうどMac Book Proの新型が出たばかりですし!
近隣のアップルストアで触ってみて、特段気になるところもなかったので決定(気になるのはお値段くらいですね・・・)。SSDを1Tに、メモリを16GBにカスタマイズしたので、そのままお持ち帰りといかず、オンラインで注文して1週間ほど待ちました。
息子1号が大学入学時からMac Book Proを使っており、シルバーなので、区別がつくようにこちらはスペースグレイで。
Macにしたかった理由
20年来のWindows使いです(その前はMS-DOSだし、PC98だし)。大きな変更になるのでそこそこ考えたのですが、上記のように欲望に突っ走った結果というのが正直なところ。では、その欲望の中身は、というと、だいたい以下の通りかな、と。
1. iOSデバイスとの連携
日本でiPhone3Gが発売されたときから、そして、iPadも初代からのユーザーです。最近AirPodsも、さらにApple Watchも購入して常時使っているApple製品が4つ。対して、PCのiTunesは重たくてしばらく前から使い物にならなくなり、バックアップもiCloud、ミュージックもクラウドになっていてほぼ起動しない状態が続いていました。マシンにあまり不満はなく過ごしていた中で、数少ない不満の筆頭がiTunesでしたね。
また、メッセージを使う頻度が増え、そのためにPC上の情報をメッセージに転送するために一手間ふた手間かかるのが地味に面倒になっていました(息子1号がシームレスなだけに!)。
iPhoneとiPadの連携が進み、おお!となることも多かったのですが、まだ足らないというか、自宅では圧倒的にPC使うことが多いので、そこで便利さが切れてしまうのが残念でした。
ということで、ここまで来たらMacかなぁ、というのはかなり前から思っていたことではあります。そして、今回乗り替えた話を人にして、一番納得してもらいやすい理由でもあります。
2. 自前の環境で仕事しなくてよくなった
持ち帰り仕事の是非は置いておくとして、裁量労働や管理職だとまあ普通に家でも仕事してるかと思います。その昔、特許事務所で働いていた頃は、自宅と職場でデータを持ち歩いたり、シンクしたり、果ては毎日PC持ち歩いたりしていたのですが、現在は基本持ち出しできません。
但し、職場のPC環境が仮想デスクトップのため、VMWareのクライアントを使うことで会社のデスクトップに接続でき、自宅のPCからでも、iPadからでも同じように作業ができます。iPadでさえできるのですから、Macでできないはずがなく、問題なし。
データだけ持ち出して自分の環境で編集して保存してとなると、WinとMacの差で取りこぼしが起きたりレイアウトが崩れたりといったリスクがあるので、BootCampでWindows入れたりしているMacユーザーも多いように聞いていましたが、まったくその必要がなくなって久しいので気にしなくて良い、と。
これは欲望そのものではなく欲望を遮るものがなくなったということですが。
3. 共有のやり方が変わった
前項にも繋がるのですが、昔はWindowsで作ったファイルをMacで開くこと自体ができませんでした。今でも差異は残りますが、全くダメということはなくなりました。Macユーザーとの間でもファイルのやりとりはふつうにしています。ほとんど問題ありません。
仕事を除くと、プライベートで作成していて共有する必要があるものは、大半Google documentに移動してしまい、直接クラウドで編集しています。Evernoteで共有するとか、WorkFlowyで共有するとか、クラウドベースも増えてきて、ファイルのやりとりがマストというシーン自体が減りましたね。
こちらも、欲望のままに乗り換えても別に大丈夫じゃない?という理由になりますね。
4. PCでの作業内容が変わった
そして、改めて、自分が普段自宅でPCを使って何をしているかと考えてみると、
(1)日記を書く(エクセル)
(2)ScanSnapで書類をEvernoteに取り込む
(3)ブログの記事を書く
(4)家計管理(クラウドからデータを落としてエクセルで分析)
(5)Webでのサーチ、閲覧、ショッピング
こんな程度でした。全部iPadでもできます。が、画面が小さいのとマルチウィンドウが弱いのでやっぱりやりにくく、大画面に繋いだPCの方がやりやすいのでそちらを取っている感じですね。
仕事で使っていた名残で、Microsoft OfficeのProfessionalを持っているのですが、毎日日記に使っている&家計管理に使っているエクセルを除き、Wordですら開く機会はとても稀になっています。手紙を書く必要があるときくらいかな?(数年に1度)
以前はプロバイダーメールを使っていてメーラーも使い、手元にデータがありましたので、乗り換えもそれなりに面倒があったのですが、いまはgmailに一本化していてそれも考えなくてよいですね。メール自体も減っていて、LINEなどのチャットが多くなっています。PCでメールをチェックしたり書いたりする頻度も減っていて、これはiPadの方がやりやすいくらい。
ということで、乗り換えのハードルになるような作業はすでになくなっていました。
5. Macにしかないアプリを使ってみたい
iOSデバイスを使っていると、MacにはあるけどWindowsにはないので連携ができないアプリとか、Macだけにあるアプリとかが話題に上ったりします。加えて、Mac版もWindows版もあるけどMac版のほうが軽快だったりして評判が良いものもあったりします(iTunesが筆頭ですが、これは仕方ないだろうと思うにしても)。
普段見聞きしている範囲にMac使いの方が多いせいか、そういうアプリの噂がよく聞こえてきたり、iOSアプリのレビューのついでに目に入ることが多かったりして、使ってみたいなぁと思っていたものがいくつかあります。
例えばEvernoteのクライアントはWindowsよりMacの方が軽快で動きやすいという評判を何度か聞いており、息子1号もそういう評価でした。もちろんiTunesもそうですね。Day OneやFantastical、1PasswordなどはWin版がありません。
執筆系アプリもいくつか試してみたいものがあり、代表的にはUlyssesやScrivenerです。後者はWindows版もありますが、使っている人のレビューが少なくて人柱になる勇気がないまま現在に至っております。
これらを使ってみたいなーというのが薄っすら思っていた欲望の最後ですね。こうしてみると、純粋に欲望なのは1と5で、234は、これまで欲望のままに振る舞うことのハードルになっていた事情でした。それがなくなったので踏み切れた、ということになります。
移行の実際
Windowsからの乗り替えも「移行アシスタント」でバッチリ、みたいなサポート記事を見てすっかりその気でいたのですが、マシンが古いせいなのかなんなのか、せっかくUSBハブLANポート付きを用意しましたが、どうにも上手くいきませんでした。
長くなったので、結局はどうしたのかや、乗り替えてから実際どんな感じなのかは、別記事にしたいと思います。