天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

弁理士会の継続研修

今年の5月には、知財部門の担当も手放し、すっかり「元々は知財ですもんね!」とか言われるようになっている昨今ですが、弁理士資格はまだ現役です。会費も会社持ちで払ってもらっていますし、名刺にもしっかり入れています(ちょっとズレるな、とか思いつつも)。

そして、近年どの士業でも同様だと思いますが、資格を保持するためには(資格自体が更新制ではないものの)、継続的に研修を受講していく必要があります。弁理士の場合、弁理士法の第31条の2で定められている法定研修です。

(研修) 第三十一条の二 弁理士は、経済産業省令で定めるところにより、日本弁理士会が行う資質の向上を図るための研修を受けなければならない。

具体的には、5年間で70時間(単位)以上(うち10単位は倫理研修)の研修を受講する必要があるのですが、登録年度別にA~Eまでの5グループに分けられていて、グループごとに5年間がズレるように設定されています(私はDグループで、現在の研修期間は2022/04/01 ~ 2027/03/31。現在2年度目に入っている状況)。研修は、弁理士会が主催するもの、外部機関が主催するもののうち弁理士会が認定したものがあり、その他講師をしたり著作執筆を単位として認定される場合があります。

5年で必要単位数が満たせないと、まずは受講勧告(研修期間の終了後2ヶ月以内に取得義務)が弁理士会から届き、それでも是正されないと、弁理士会の会則違反として処分になります(戒告→権利停止→懲戒請求)。

処分になっても登録抹消じゃなくて維持したいのであれば究極的にはどこかの段階で単位を全部取得する必要がある形になっていまして、まあどこまでも単位が追いかけてくる感じです。

ということで、面倒な事態にならないようにちまちま単位はとっていく必要があるんですが、5年間70単位って、うっかり忘れていて最後の年に溜め込んだりすると泣きながら受けても終わらないということになりかねず(毎年決まっていたほうがマシな気がする)、計画的に早めの受講が大事です。

弁理士会研修所では、研修を計画・主催するのみならず、受講を促進するために様々な情報提供をしてくれていまして、手厚い案内が来るんですが、普通に業務に忙殺されていますと、それらに目を通す余裕もなく、現在の業務にまるで関係がないこともあって、うっかりスルーして数ヶ月、ということが起こりがちです。昨年あたりかなりこれが酷くなりまして、ちょっとこれはまずいのでは、と反省しました。(スルーしまくったせいで、3年分くらい研修システム上の「お知らせ」未読が溜まっていて既読にするのにすごい時間がかかった(選択して既読にするボタンがないのよ。。))

で、昨年秋ごろから、まず月初に「研修計画」という時間を繰り返し登録しまして、ここで今後受講したい研修をピックアップ(当然全部e-Learning)、初めの1分くらい受講開始して中断しておき、次回は「受講中」で検索すれば出てくるようにしておきます。で、こうしておけば、隙間時間?にすぐ受講できるだろう、と思ったのですが、まだ甘かった。受講時間が捻出できないまま次の月初になってしまう問題が発生しまして。

ということで、次に、毎週「弁理士会研修」という繰り返し予定を登録してブロックしました。ここまですれば、視聴時間が何とか確保できるだろう!と思ったのですが、会議が立て込んでくると、結局調整弁に使われるということが頻発しまして、続きません。。。。

と、ここまできて、気がつきました。拠点往復の高速バスの中で視聴すればいいじゃないか〜!!

研修システムも、15年とか経過しまして、初期から見るとかなり洗練されており、昔はWindowsのパソコンからしかe-Learningの受講できなかったような記憶ですが、現在ではスマホ視聴も普通にできるので、問題なしです。

と思ってトライしてみたところ、e-Learningの研修って、合間合間に確認テストが挟まれるんですよね。9割正解しないと先に進めない仕組みになっており、単に流しているだけの視聴を防止する仕様です。で、スマホで視聴しているだけだと、資料が手元にないので(視聴中は画面に出る)、確認テストの時に参照できません。このテストが講師によって細かさがまるで違いまして、1回目に視聴した科目は細かくて細かくて全然回答が正答に至らず、果ては講義が眠すぎて寝てしまい、うまく操作が完了しなくて結局受講記録にできませんでしたorz。。

反省しまして、今度は、受講予定(受講中)になっている科目の資料を先にダウンロードして、iPadのNotabilityに格納しまして、視聴しながらそっちを見るし、確認テストの時も参照できるようにしました。これでやってみたら、バッチリ、ちゃんと受講終了まで辿り着けました〜。バスのトイレ休憩とか確認テストをやっている時間がプラスされるので、予定していたところまでバス到着までに終わらなかったりしておりますが、でも、この頻度で視聴できるなら、受講は進みそうです。やっと上手い仕組みができた感。

しかし、必要単位が相当あるので、当分バスの中で他ごとをするのは無理そうです。ちょっと残念だったり(オーディブルとか聞いてたんだけどな)。