集中して仕事に取り組んでいるときに、メールの受信通知がやってきた。反射的にそれを開いてしまい、内容を読んだら処理が必要だったので、そのままそれをし始めたら元々やっていた仕事はどこかに行ってしまった。メールの処理が終わって、仕事に戻ろうとしても集中力が切れていて、集中するまでにしばらく時間がかかった。らメールの受信通知がやってきて・・・(以下繰返し)
という話はよくあります。こうしたことを避ける1つの手法として、メールの通知は切ってしまい、時間を決めてメールボックスの処理をするようにする、というのがあります。
割込みの王者?である電話の着信はこれができないのが悩みの種でした(即座に対応を求められるので、本当に直前に何をやっていたのかわからなくなるし集中は途切れて戻らない)が、テレワークになって急に電話が鳴ることが絶滅し(「通話いいですか?」という予告Slackが入るようになった)、自分の決めたタイミングでメッセージの処理もできるようになりました。
私はタスク管理を意識的に始めて以来、ずっとこの手法を取り入れていて、メールの処理は固めてやる(=バッチ処理)ようにしてきました。テレワークになってからはメールに加えてSlackがコミュニケーションの中心になったので、Slackの処理というタスクも作ってきました。
が。先だっての記事でちょっと書いたように、
読み合わせの間の2時間、時間休の間の2時間、それぞれSlackのメッセージやメールを全部放置したところ、先入後出し状態に陥ってしまい、確認・承認作業が停滞し、影響が出たのでした。そのくらいで、と思わないでもないのですが、普段は集中作業しているといってもこうした割り込みは適宜対応してるんだな、と思ったことでした。
しばらく通知を見ずに放置すると、(特にSlackのメッセージで甚だしいのですが)ものすごい量のメッセージが溜まります。一気に処理する負荷の方が高いというか、どれを先に処理すべきなのかが見えにくくて処理漏れが発生しやすいようです。全部がメールなら、到着時刻で並びますので順番に見て処理順を決めていけばいいのですが、Slackのメッセージって、チャンネルごと、人ごと、そしてスレッドと個別になるので、一覧性がなく、全部を並べて優先順位をつけるのが難しい。
そして、私のところにくるメッセージって、確認・承認を求めるものが大半で、そこに私自身の思考負荷がどっさりかかるものはほぼないんですよね。かといって、内容を確認せずに承認できるものではなく(それじゃ承認者の意味がない)、それなりに検討してツッコミ入れて修正させて、というものが多い。でもガッツリ考えなくてはならないものはない。
すると、よしんば手元作業で頭を使っていても、その最中にメッセージが飛んできて確認を求められても、ちょっと見て返答すればいいわけで、そのくらいで集中が途切れてしまった〜となることはない。多少時間がかかりそうなものは、スターやブックマークをつけて後回しにすればよく、まあこれもまとめて時間をとって処理する、というほど溜めなくても大丈夫。
というわけで、即座に見て返信できる方が生産性が高い業務内容になってしまっていることに気づいたため、メール処理とかSlack処理とかいうタスクは毎日削除を繰り返した挙句アーカイブしてしまったのでした。
ちょっと怖いな、と思うのは、こうした軽い確認・承認が自分の仕事の大半になってしまい、それで仕事したような気分になることで。しっかりじっくり頭を使って考えることを忘れないようにしないとな。。と、盛大に増えている確認・承認処理を見つつ思う昨今なのでした。