天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

生産性追求の罠

夏に受講した天狼院の時間術講座の結果、週間のマスタースケジュールを作成しました。もちろん個別の日には個別の予定があるわけですが、大枠こんな風に過ごしたい、というものです。

これを作る過程で、それまで分散していた定例会議の予定を月曜・火曜に集中させました。

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参加者の都合で変動もそこそこあるのですが、定例通りだと、月曜日に4つ、火曜日に5つの会議があります。それぞれ30分〜1時間の枠。

会議Dayの過ごし方

会議にも色々あり、自分が報告する・報告を受ける。それを踏まえてディスカッションする。ディスカッションした後に意思決定する。中には一次情報を仕入れるのが主眼のため単に聞いていればいいものもあります(文脈を理解するには案外効用が高くて侮れない)。

会議の日は、会議に出ていない時間が希少なので、そこで手元の検討作業や整理をすることはせず、会議に関連したことに集中するようにしています。準備やおさらい、持ち帰り事項の整理といった感じです。大きめの持ち帰り事項はしばらく時間をかけますが、そうでないものはその日のうちに片付けておくのが吉。

なのですが、そうすると、さらに会議の方に意識が持っていかれるので、ストレスは強めにかかります。過集中まではいかないけど、集中の密度が以前より高くなっていて、最中の生産性は高くなっている実感がありますが、反動も大きい。具体的には、それ以外に意識を持っていくのが嫌になり、結果、座りっぱなしになりがちだし、昼休みもそのまま仕事してしまったり、乗っているから夜もそのまま継続してしまったりします。

そしてこうしたストレス強めの結果、補償が必要になるため、食べる楽しみに走りがちですし、夜飲みに行く頻度も高め。すると、これらは依存傾向がありますので、水曜日以降もそのまま継続してしまったりして、悪影響があります。

また、コロナ以降の常時在宅勤務で、これらの会議も全てがWEB会議なのですが、この中で習慣化したのが「会議は運動しながら」です。何度か書いていますが、私の適正運動量(ムーブゴールとエクササイズゴールが達成できる)は、朝のウォーキング+日中または夕方のお出かけウォーキングに3回の筋トレ系エクササイズで成り立っています。筋トレ系エクササイズは、そのための時間を取るというよりも、会議での報告を聞きながら・共有画面を見ながらバランスディスクに乗っていたり、チューブエクササイズをしていたり、報告時間が長いものならポールエクササイズも混ぜたりします。会議前にエクササイズの準備をしておくのが重要!などと書いたりしております。

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なのですが、会議に意識が集中しすぎると、こういう運動へのアテンションが低下するんですね。セッティングも忘れがちになるし、昼休みに食い込んだり夜も継続して仕事してしまったりするのでお出かけウォークもスキップしてしまったりして、気がつくと動いていない。動いていないので満足度が低くてさらに食べる方に行っている気もします(方向逆)。

会議を固めたことによる効用は大きい反面、副作用的なものも大きくなっているので、調整する必要がありそうです。まずは自覚からなので、まとめて書いておこう、と。

会議Day以外の週日

水曜日の午後に耳だけ参加の定例会議がありますが、これはもう森林浴とともにと決めてあるので、そこさえ守っていれば問題なし。雨の日が難点ですが、代替の室内運動を考えることにしています。

それ以外の時間は、自分で考える系の仕事に充てています。うまく回っている時は、自分の手元で手を動かす仕事の量は多くはありません。中長期に動かしたいことについて調べ、検討して整理すること、自分の領域内でのトレンドの変化等の情報を押さえておくこと、直接の担当でない領域へ幅を広げるための学びをしていくこと、これらを意識的にしています。

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このような情報を押さえる・幅を広げる活動は、これまで気になりつつまとめてできていなかったのが、時間を大きな塊で取れるようになったことに加え、Notionでマスタータスクリストを運用するようになってそこに入れておけば忘れないということの2つの効果で、動画視聴やニュースレター、報告書などをしっかり読むことができるようになりました。特にコーポレートガバナンス周りは動きが激しく、情報も豊富なので、遅れずに仕入れて自分の考えも持っておくのが重要です。コロナ禍を経てWEBセミナーのシステムを持つ法律事務所が増えたり、ちょっとした動画セミナーが頻繁にあるようになりましたが、以前はあまり落ち着いて見ていられなかったのが、向き合うことができるようになり、効果上がってる感があります。

ポジション上、こうした普段の仕入れをしっかりして自分の引き出しを増やすことが肝要で、その厚みに支えられていざという時にすぐ取り出せることができるようになるんだよねぇ、などと思う昨今です。

今少し課題に思っているのは、こうしてWEB上での情報が充実してきた分、出かけなくなってしまったところがあり、人を会した一次情報の仕入れ先をどうしようかな、ということですね。

生産と消費

冒頭に書いた時間術講座では、仕事のようにアウトプット(成果)を上げる活動(生産)にはストレスがつきもので、そのストレスを解消するために基本は同じだけの消費(楽しみ・ダラダラ・休養・運動など好きなことをする)をする必要がある、ということでした。例外的に、生産活動が自分の好きなことでやってて楽しい場合には、そのベクトルが逆転するので、消費が不要になる、と。

実際、上に書いたように、会議漬けになっている月曜・火曜は、その生産性は高くなっている引き換えにストレスも強くかかっていて、その解消に消費活動が強目になっている実感があります。あまりこれは制限せずに消費するに任せたほうがいい、という話でしたが、いやこれ放置したら健康被害が、、となっているイマココです。

そして最近気づいたことに、この消費行動って、買い物(散財)もあるんですよね。ここのところのガジェット買い漁りはそのせいもあるのではないかと疑っております。

マスタースケジュールを作って以降、どうもきっちりこれが守れないな、予定の時間枠なのに他のことに行きやすいな、という自分を発見して、今週などはその遵守率を上げるように注意してみたのですが、そうすると、それ自体がストレスになるようで(苦笑)、月曜火曜以外の日にも消費行動が増えました。また、タスクリストに書き込み、そこから実行タスクを回す仕組みはいいんだけど、つい詰め込みすぎて、それはそれでストレスかかるらしくここからも消費行動(補償行動)が増える結果に。

と、ここまでの自分を観察して思ったのですが、コロナ=在宅になって、自分の生産性ってすごく上がったのですよ。それって、会社でオフィスにいて仕事以外のことができない環境だった頃に比べ、ちょこちょこ家事を挟むことができ、運動することもでき、なんならベッドで休憩することもできる、という自分の器の細々メンテナンスがうまくできる環境になったため、頭がクリアに保たれるし、ストレス負荷も一気にかかったりしない(解放しながらできる)ので補償も少なく抑えられていたからだよね、と。

ということは、生産と消費のパッケージでどっちも強くするんじゃなくて、生産時にかかるストレスを緩める活動をちょいちょい挟んでおく方が自分には合ってるんじゃないかな、そのほうが健康維持にもいいんじゃないかな、と思ったことでした。

あんまり自分を追い込まずに、でも生産性は意識して、頭はクリアに、領域・幅は広げるように努めていきたいと思います。