天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

圧倒的に紙

今年の6月に、コーポレート・ガバナンス・コードが改訂になりました。東証の市場再編も踏まえてのもので、プライム市場に行こうと思うと要求事項が増える(厳しくなる)格好になっています。現在の東証一部上場会社は、一旦はプライム市場に行くと決定するところが多そう(要件に満たないところは改善計画を出す)で、すると皆さんこの厳しいコードの要求にも向き合うことになるんですよね。。

ここ5年ほど株主総会の運営統括をやっていますが、関連の深い有価証券報告書の作成やコーポレート・ガバナンス報告書については、主管部門とはなっておらず、協力・連携体制にあるという状況です。前者は経理の状況が大きいので経理部が主管しており、後者は適時開示も主管しているIR部門が担っています。

で、6月のコード改訂後、市場再編への方向性とともに改訂コードへの対応を迫られてきているわけですが、ここへきてなんだか雲行きが怪しいというか、主管じゃないけどなんだかガッツリ取り組んでいかないと行けなさそうな。。特に、コンプライしないとの方針が出ているものについてエクスプレインのロジックを考える必要ががががが。

改訂の前後は総会シーズン真っ最中だったこともあり、かつ、自社の対応方針が見えていなかったこともあり、コード自体もパブコメも、あちこちに掲載されている解説記事も全部スルーしてきたのですが、どうやら全部並べて見て全体像を掴み、趣旨を押さえた上で報告書の素案を作ったり取締役会に説明したりするようにしないと破綻しそうな気がします。

ということが見えてきたので、予定を変更しまして、オフィス出社して、ひたすら関係する資料(公式資料・パブコメ・引用されている資料・解説記事。。主に旬刊商事法務や資料版商事法務)を印刷して読み込み、さらに引用されているものを印刷して読み込み、を繰り返しておりました。全部が公開されている資料ですから、家で自分のマシンでダウンロードして印刷することもできたのですが、数百ページに及ぶ印刷もしたくなく、とりあえずオフィスに行ったのでした。

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全部がデジタル書類なので、PDFの状態で読み込むこともできるわけですが、複数個を行ったり来たりし、比較検討し、関係箇所を並べてロジックを組み立てる、といった作業には、画面の大きさの制約もあり、やっぱり紙の方が圧倒的にやりやすいんですよね。これもこの先変わってくるのかもしれませんし、そもそもこういった作業自体の頻度は私自身はすっかり減ってしまっているんですが。

(少しずつ読み込んである程度の期間をかけて頭の中にマップを作っていくときには全部手元に並べなくてもいいのかもしれません。プレゼン資料を作るときなどはやっぱり並べたくなりそうな気はしますけど)