天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

県境峠は遠かった

拠点2をベースにした日帰り旅シリーズです。今回は、北側ではなく東側の市の果てまで行ってみました。昔(江戸時代まで)の国境に当たります。そして山が境なので峠です。思っていたより山道大変でした(運転手ありがとう!)。

これまでの日帰り旅

今年のゴールデンウィーク 頃から車で行く日帰り旅が我が家のブームです。

backstage.senri4000.com

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GWに行った上記の2回は主に北の方へ向かっています。隣接した隣の自治体の中。

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この時は、西に向かいました。かなりのご近所だったので、市内です。

他にも色々いきたいところがあるよな〜、同じコンセプト(車でいきたい、自然がいっぱいのところ)で。と言うことで、地元の観光協会がFacebookに投稿している記事の中から選んでみました。

東の峠2つ

拠点2の自治体市は、平成の大合併で近隣の市町村を複数合併しており、結果広大な面積を誇ります。合併された村が面していた東にある隣県との境は峠が2つで、元はそれぞれ別の村でしたが今では同じ市内になっています。昔の街道であり、その後国道になっていますが、街道がそのままというところばかりではないようです。峠は急峻・難所で私の幼少期は冬季は閉鎖されていたり事故で封鎖されていたりという報道をよく耳にしていた気がします。現在は、北側にある峠にはトンネルが通り、通年通行は容易になりました。そちらは温泉郷が広がる地帯で、何度か訪れています。

今回は、南側にある街道にあった峠を訪れてみよう、という試みです。明治時代の製糸産業が盛んだった頃、若い農村女子が出稼ぎに工場へ赴いた際に使った街道だと伝えられています。何日かけて歩いたのだろう、とか想像しながら。

過疎地域の集落を行く

上記のように合併が進んだわけですが、合併前も合併後も4分の3が過疎地域指定されている状況です。高齢化して子供が減っているため、小学校が廃校になってその跡を利用してウィスキーの醸造所が作られているという報道をみたことがありますし、さらにその廃校小学校の分校があった地域(当然それより前に廃校になっています)がこの峠のあたりだったとか。地元の情報誌に掲載されて地名には馴染みがあるけれど訪れたことがないので行ってみたかった、という面もあります。

走っていると、山間の田畑の中、時々集落が現れます。空き家になっているところも見受けられ、徐々に人口が減っていっているのだろうと想像がつきます。こんなところに住んでいると不便だろうな、と思うものの、古代から人が住んでいた地域ではあるらしいので、そのまま先祖代々の土地を守って生き続けてきただけ、という面もあるのだろうな、とも思ったりします。

ともあれ、ここから峠に向かいます、という看板を折れると

この先大型車通行不能

という看板が現れ、「通行禁止じゃなくて不能なんだ・・・」と夫と言い合いました。禁止より不能の方が厳しい印象ですね。山間川沿いの道を20Km。近年は道路の整備も人手が足らなくて追いつかない、毎年のように豪雨で土砂崩れはあるし、という報道もよく見ます。季節がら緑が濃くなってきて草が生い茂り、窓を大きく開けていると草の蔓が車に飛び込んできそうな勢いです。ガードレールも草木に侵食されています。

見通しは悪く、川(谷)に沿って蛇行している細い道です。すでに国道ではなくて県道のようです。運転するのも疲れそうですが、幸い交通量はあまりなくて(国道から外れたところで主要道ではなくなったようです)、すれ違う必要には迫られませんでした。

到着。かなり寂れていて残念。

観光案内には、食堂があり、資料館があり、旧街道がハイキングできるし展望台もある、という触れ込みでした。確かに食堂はありました。が、資料館は「閉館しました」の案内が。むむ、残念。私の趣味の一つはその土地の歴史を辿ることなのです。郷土史好きです。逸話を像にしたものは立っていましたのでじっくり眺めました。

展望台までは徒歩15分との案内。旧街道のハイキングは「山道を6Kmなので心してお進みください」という看板。うーん、ショートカットはないんだ、残念。

展望台までは坂道ではありましたが10分程度で、木が生い茂っていて望める景色はあまり広くなかったのですが、一応の目的は達したかと。

県境超えて、北上して別の峠をトンネルから戻る

ここまでに至る道が厳しかったので、同じ道を引き返すのが気が進まなかったため(夫が)、食堂のご主人に聞き取りし、Googleマップで調べてみた結果、県境を超えて隣県の県道を行き、途中から北上して北側の峠へ向かうことにしました。こちらは上述のようにトンネルから帰ることができます。

峠を降りる隣県の県道は、より整備されている印象で、道路幅も少し広いような。かなり運転疲れを起こしていた夫はほっとしたようでした。

途中ダム湖を通りました。水力発電・揚力発電のダムが古くから多く見られる地域です。ダム際の駐車場には宅配便のトラックが停まっていてドライバーさん休憩中でした。

大回りしてなんとか帰宅。乗っていただけの私もかなり疲れが感じられ、夫はすぐにお風呂に入る、と言いながらしばらく寝落ちしていたようでした。

行った!という価値であって、再訪はしなくていいかな、という所感の近隣旅になりました。いやもう、本市広いですわ!