天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

English output week

ここ数日、英語でのセミナーやワークショップへの参加、米国代理人との打合せなど、英語で実践する機会が集中しました。機会としては4回あって、体感的には1勝2敗1分けといった結果になりました。

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英語でのセミナー受講

同時通訳付きのオープンセミナーでした。複数人のプレゼンテーションと模擬裁判。資料は全て当日配布で、事前に分かっていたのはざっくりとしたテーマのみです。準備はできませんが、双方向ではなく一方的に受講しているだけなので、問題はありませんでした。

こうした同時通訳レシーバーが配布されるタイプのセミナーでは、時に大音量でかつあまり耳にフィットされずに使っている方があり、通訳なしで聞いているこちらの集中力が削がれることがあります。今回もそれがあって多少苦痛を感じましたが、概ねヒアリングに問題はなく、集中力が途切れることもほぼなかったです。

このタイプのインプット型セミナーでは、普段から英語のインプットを一定量確保するようにしておけば、その場で困ることはありません。流石に全然聞いてない期間が続いていると単純に聞き取りするだけでも集中力が多く必要となり、疲れてしまってその結果最後の方は聞き取り力が落ちることがあります。

通訳がある場合には、参加者への共有のしやすさから質問は日本語でするのが吉ですが、回答に対して軽くコメントするには英語が返せるとスマートですね(今回は機会がありませんでした)。

ワークショップ参加

2時間のうち、前半1時間がプレゼン講義で、後半1時間がそれを実際のケースに当てはめてグループディスカッションし、主張をまとめて発表する形でした。事前に講義資料とケース資料は配布されており、個々に持ち込みの指示がありました。

ここで失敗だったのは、最近文書の読み込みをiPad pro のNotabilityでやっているため、今回もそうしまして、そのままiPad proを持ち込んでよしにしました。しかし、事前配布資料が数種類あり、グループディスカッションの際には相互に参照する必要がありまして、これはタブレット上では難しい。印刷して持ち込むべきでした。

このせいで、その場の参照がうまくいかず、それに気を取られて考えがまとまらなかったり、両方を統合した意見を作ることができずに時間が過ぎました。さらに、その状態を受けた発表では、日本語のように即興で話の辻褄を合わせるというわけにいかないので失敗に終わりました。

事前資料の配布があったものの、グループワークがどのように進行するのかのイメージが持てておらず、それを想定した準備が不足したのが敗因だったと思います。グループでディスカッションし、その結果をまとめて全体に発表するというパターンは大変多いので想定するべきでした。

このようなグループワークは、日本語のセミナーなどでもよくありますが、しっかり効果を上げるには相当事前準備をして臨む必要があり、その場で適当にグループを作ってお題を与えて発表させても今一つの結果しか残らないことが多いように思います。なんか参加した感は得られるのでその点の効果はあるのでしょうが、具体的な成果につながらなくて不満に思うことが多いです。かといって議論をリードするほどのファシリテーション力もなくて適当にその場を過ごしていることが多いような。

あ、そうか、もともとそうなので、それが英語になるとごまかしが効かないので撃沈したんですね。問題の解消には、英語とは別のアプローチが要りそうです。

米国弁護士との打合せ

これは、「参加します?どうします?」とか聞かれていたくらい、実務やっていない米国の訴訟案件の打合せでした。英語の機会ということで積極参加を選択したのですが、関わりが薄い分、準備が間に合ってなくてあまり効果高くできませんでした。

言い訳としては、4月始まって雑務が多くなってきているタイミングで無理やり英語セッションを複数突っ込んでいるため、資料を事前に読み込んでおく時間がなかった、ということですが、よく考えてみると、最近の日本語の打合せはほとんどこの形になっています。事前に資料の読み込みをやらない。その場でつまみ食いして、質問して、回答から疑問点を解消し、方針を決めて指示を出す。私の役割って、そこだけなので、自分で意見を持てるまで資料を読み込んで構築するということが昔のように求められていないし、それをやるだけの時間的な余裕がないんですよね。

だから、つい、同じ形で望んでしまったわけですが、機会を惜しみなく活かすことを考えるのであれば、以前のように手元の資料を全部読んで英語で議論や説明ができる程度にしておくべきではありました。自覚的にどちらに振るのか決めておけばよかったのかな、と。無自覚で臨んだため、聞いてるだけの打ち合わせ時間になってしまい、不満が残りました。思っていたよりSmall Talkする時間もなかったしね。

女性のネットワーキングの会

毎年春の来日に合わせて今年8回目の開催だとか。先方の女性メンバー5人を各テーブルに配して5テーブルで軽食しながら自己紹介と短いプレゼンテーション。事前にテーブルディスカッションテーマが通知され、その資料を当日の人数分用意して臨みました。

テーマが「今までの10年・これからの10年」と壮大だったため、これを考えて資料を作るのに時間がかかりました。それなりの資料にまとめ、スピーチをノートに書き込んで準備ができたのが当日でしたが、さっき30分で作ってきた、とおっしゃる先輩もいらっしゃったので、そのくらいの勢いがあっても良かったのかも(日頃の蓄積が物を言いますね)。

事前用意のテーマよりも、テーブルでの自己紹介とそれを受けて全体に隣席の人を紹介するというよくある流れの方が時間がかかり、ああこれ苦手なんだよ私、と思いつつ、聞いた英語をつまんでまとめて話すのに失敗してがっかりしたりしました。

テーマのショートプレゼンは、時間の関係もあってほぼ読み上げただけでみんな終わってしまい、ディスカッションまでできなかったのが残念でした。まあそもそも英語でディスカッションしようと思うと、それなりに話せるメンバーが半分はいないと話が進まないんですよね。丸テーブルが割と大きくて向かい側に声が届かない(が、隣のテーブルの拍手や喝采は響く)という難点もあり、自分にもテーブルにも不満が残ってしまいました。

全体のプレゼンで、米国でも女性の参加やプロモーションがまだ低いという話があり、それについてのディスカッションもできたら良かっただろうな、と思ったことでした。テーマが重すぎて、それなりに準備して臨まないと言いたいことが出てこないでしょうけれども。

レセプション

オープンセミナーの後の打ち上げです。スモールトーク苦手意識が強く、会話が成立しないのではないかという恐れが強くありました(日本語でもそうです。いわんや英語では、ですね)。普段なら申し込みなどしないところなんですが、ここはアウトプット機会ということであえて普段とは違う行動を。知らない人が多いですし。

この準備としては、英語脳の方について、質問の回答がすぐ出てくることを目指してNOBU式の実践編を聞いたり読んだり(なかなか出てこないのでこれは繰り返しやっていく必要があります)。自分英語の方は、自己紹介、会社の説明、仕事の説明、カナダにいたことの説明、息子についてなどを用意しました。

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テーブルは、なんとも恵まれたことに、両隣と向かいに米国側メンバーで、来日数回を重ねているので日本語にも馴染みがあったりして、そこそこ会話を継続することができました。話の内容も面白く展開したり、何より最終の打ち上げでみんな気分が高揚していますので、非常に盛り上がって楽しく過ごすことができました。

他愛ない話が多かったのですが、詰まりながらも話を発展させるとか、話題を振るとかもできて、思ったより会話になったな、という結果でした。もう少し中身のある話もしたかったのですが(セミナーの内容に絡めてとか、仕事や会の活動に関してとか)、そういうのはまだちょっと荷が重くて続かない。ここは、話したい内容が日本語でも煮詰まっていなかったりするので、よく考えて準備するストックを増やす必要がありそうです。

今後に向けて

やっぱり機会を持つというのは重要ですね。成功体験も失敗体験も両方できて、持ち帰るものがたくさんありました。総じていうと、日本語でやるよりも(周りに対しても自分に対しても)ごまかしが効かず、弱いところがストレートに出るので、機会を得たら、まず獲得目標を明確にして、そのための準備だけする、全体の印象で成功失敗を判断しない、ということかな、と思いました。

さて、これに集中して多分仕事が滞留してますので、しばらく日本語環境で仕事どっぷりになりそうです・・・。