「グッドバイブスin大阪」セミナーがZoomで実施されました(現下の情勢ですからね。でもin大阪です)。今回は、前半が佐々木さんのパート、後半が倉園さんのパートでした。
佐々木さんのパートで、グッドバイブスでいつもご機嫌な状態でいるためには、例の「システム1」と「システム2」のうち、「システム2」を常時起動させておくのが良いのではないか、という提言がありました。
ダニエル・カーネマンの本で一躍一般に有名になった「システム1」と「システム2」の2つの思考モードについては、簡単な解説を見つけましたのでリンクを張っておきます。こちらにあるように、考えなくてわかる=早い思考のシステム1、考えないとわからない=遅い思考のシステム2で、脳は怠け者なので、考えなくてわかるシステム1がデフォルトになっている、というものです。 uxdaystokyo.com
で、素早くて努力のいらないシステム1では、直感的で連想が得意、辻褄が合うのが好みのため、問われていることを適当に改変してそれっぽい答えを出してよしにしてしまったりします。バイアスもよくあります。自分の仮説を補強するものを探しがちで反証は嫌い。これらはグッドバイブス的に言えば、イリュージョンを作り出しているとも言えますし、自分の好みの方向に意味付けしているとも言えます。
なにしろ時間がかからないのでシステム1に任せておけば効率的ではあるのですが、弊害もいろいろあるということで、意識的にシステム2を常時起動するように努めておくと、本気で目の前のことに取り組むことができ、ひいてはいつもご機嫌でいられる、という話です。
ここで、タスク管理やライフハックとの相性は?という質問がありまして、それに対する佐々木さんの答えとしては、元々これらは効率的にこなしてやりたいことをやるため、とか、認知資源を使わないために生み出されてきているものなので、できるだけシステム1で行けるように仕組みを作るという側面があって、方向性は違うように思う、ということでした(私の理解ですが)。
確かに、タスク管理で楽に進められるようになる点はとても大きく、その恩恵が一番大きいなと振り返って思います。一方で、できるだけ効率的に「やらざるを得ないタスク」をこなして自分のやりたいこと=第二領域のあれこれをやろう!ということは私自身はあまり思っておらず(空き時間ができたらこれがやりたい、という強い想いもないもので)、淡々と疲れずに日々過ごすことができればいいよね、という感じになっています。
そして、タスクシュート式で「今からこれに取り掛かる」「終わった」「思ったことをコメントに書いた」という繰り返しをしているのは、システム1よりシステム2を起動させているのではないかしら、とか思ったことでした。