天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

株主総会本番終了

今年も無事に株主総会本番を終えることができました。関係者の皆さんお疲れさまでした!自分もおつかれさまで、しばらく養生したい気持ちでいっぱいです。

f:id:senri4000:20210627120254j:plain

前日リハーサルの際、証券代行の方に、

ネタになるような何かがない会社は、昨年よりさらに来場者は減っています。御社は業績も好調ですし、何もないので減ると思いますよ。

と予言された通り?、9割減だった昨年よりさらに一般株主の来場は少なく(一桁です)、毎年質問している株主さんはそれでもいらしてしっかり質問していただきましたが、それも1問だけでした。

基本は昨年踏襲

ひきつづきのコロナ禍での総会ということで、基本は昨年踏襲となりました。

  • 会場は自社、但し第2会場は用意しない
  • 会場参加の役員は最小限とし、残りはZoom参加
  • シナリオは時間短縮目的で詳細説明はなし
  • 報告事項のスライドは、事前公開して当日は短縮版を上映
  • 懇親会はなし

昨年時点で検討事項と思っていた、Zoom参加役員からの質問回答(=想定問答の提示・回答挙手の方法)は早々に見送りました。が、これは特にリハーサルでの会場役員の負担が大きすぎ、リハーサルで疲労して本番に影響が出るのではと懸念を持ったりしましたので、非常時対応として昨年・今年限りかな、と思ったことでした。

また、株主質問を従来はマイク係がハンドマイクを持参してその場で質問していただく方式のところ、昨年来感染防止策でスタンドマイクにしたのですが、取り回しが異なってやはりやりにくさが感じられ、来年はハンドマイクに戻そうと決意したりしました。(今年も戻してもいいかしら、とも思ったのですが、一応アピールも兼ねて継続しました。)

来年に向けて

リハーサルを行う直前期になると、改善したいところが出てきてもすでに今年のやり方は決まっていて動かせない(動かさない方が良い)ことも多く、来年への申し送りにすることが増えます。

また、実際に物理的な設営をする中で、来年はどうするかを考えやすくなるという側面もあって、仮にこうだったらどうか?という検討も自然にやっていたりします。それを受けて、トップに来年の方針を確認したりすることもあります。

現在は上述のようにコロナ禍で緊急事態的対応になっているわけですが、ワクチンの普及によりここまでの感染対策が不要になったとした場合に、従来型の総会運営にそっくり戻すのか、これを機会に新しいやり方に変えていくのか。

会場を自社にしたのは、直接的にはホテルの休業によるものですし、懇親会を取りやめたのは感染対策ですが、懇親会は復活するのか?復活するとすればその目的?復活しないのならホテルでなく自社会場で従前の来場株主数をカバーできそうだが、それでOK?

仮に自社会場継続となった場合、会場内の役員配置はどうする?(ホテルよりは狭い。全員並べるには1列では入らなそう)事務局の配置は?いっそ自社の別会議室からリモート参加は?

事前の報告事項動画公開は継続?そろそろリアルタイム放映(ハイブリッド総会)も真剣に検討??

などなど考えていると、ではどこまで来年やりますか、を決めねばならず、あまり複数のことを一度にやりたくもないので悩ましいなぁ、と思うのでした。

総会後の取締役会など

総会後には、代表取締役の選定などの定例議題を決議するための取締役会が開かれます。総会の決議を受けた報酬関係の議案も定例で入ってくるのですが、これが会社法の改正で「取締役の個人別の報酬等の決定に関する方針」との関係をきっちり踏まえた決議を取っておかないと後々(=次の事業報告等)で面倒なことになります。

というのを人事部門に事前に共有してやり方も説明して「よくわかりました」と言ってもらったのに、出てきた議案資料が前年同様で、総会2日前のドタバタの中でそちらの修正まで行う羽目になってガックリしたりしておりました。なかなか通じないものです。はい。D&O保険関係も同様でしたね。まあ今年一度通しておけば、来年以降は今年を踏襲するので大丈夫だとは思いますが。。。

そして今年は総会後の監査役会にも事務局として参加したのですが、こちらでは、監査役の協議で報酬等を決めねばらなず、透明性がバッチリ?で、これはこれで居心地が悪い思いをされている感じがほんのり見えてなかなか難しいものだなぁという感想を持ったのでした(これって他にやりようはないの?と質問されましたが、執行側には決められないし、取締役のように一任するわけにもいかないし、協議で決めるからには具体的金額がないと決めようがないし、これでやっていただくしかありません、と答えたのでした)。