2017年に運営統括責任者になってから8回目の定時株主総会が終了しました。役員として登壇しつつ裏方の責任者も務めるというのが個人的に新しい試みでしたが、良い感じで乗り切ることができました。それにしても毎年のことながら深く深く疲れました(仕方なし)。
これまでの株主総会歴
総会当日夜に役員懇親会があり、その場で8回目ですと言ったらどよめかれたのですが(思えば遠くへ来たもんです)、これまでこんなんだった歴史をリンク貼っておきます。だいたいは記事にしてきたような。と思ったら、最初の年は(定時も臨時も)書いてなかった(苦笑)。
2017年:定時株主総会と臨時株主総会(12月)がありました。ほぼ見習い状態。
2018年:無事に株主総会終了 - 天職の舞台裏
2019年:株主総会本番終わりました - 天職の舞台裏
2020年:株主総会本番無事終了 - 天職の舞台裏
2021年:株主総会本番終了 - 天職の舞台裏
2022年:株主総会本番終了しました - 天職の舞台裏
2023年:株主総会本番終了しました - 天職の舞台裏
2020年〜2022年はコロナ下、昨年5類に移行したので少し戻し始め、今年は元に戻った感じです。元々会場に使っていた本社近くのホテルが廃業されてしまい、自社会場懇親会なしは変わっておりませんが、役員はリアル登壇に戻しました。
歴代の記事を読み返してみると、そういえばそうだったな〜と思い出すのですが、記憶と共に自分の立ち位置がずいぶん変わってしまったなとも思うところです。
リハーサル
例年通り、1週間前に1回目のリハーサル、前日に2回目のリハーサルをしています。
前日リハーサルでは、1回目の指摘や気づきを受けて調整し、1) 修正動議の練習、2) 会場にサブモニタ設置、3) 議長シナリオの議案説明部分の修正を行いました。動議の練習では、動議シナリオに切り替えるため、その場で事務局が想定問答と同様に役員の手元モニタに映すのですが、採決のところが行き届いておらず、議長が読み間違えたり役員の所作が揃わなかったりしてやっぱり毎年ちゃんと練習したほうが良さそうだという結論になりました。
また、前日までの議決権行使状況を報告していますが、これについては議決権行使助言会社のレポートを分析して6月の取締役会で報告していたものがそのまま現れたような結果になっておりました。このリンクも取って報告するのが良いかなぁと思って見ていました。
総じて、わたし自身が壇上に上がったことで、これまで見えていなかった役員周り・事務局周りが見えるようになり、ここにもいろいろ課題があることが分かりました。一部は本番に向けて修正しましたが、来年以降の見直しもあっていいよな、と思ったところ。
ところでリハーサルの司会が壇上からはできないわ、と思って代替要員を用意したのですが、実際やってみて、いや壇上からでも行けるかも?というか、仕切りは下からやって、実際のリハーサルでは壇上でやって、終わったらまた下に降りても良さそうだ、などと思ったことでした。まあいつまでわたしが総責任者なのだ?ということはあるのですが。
本番
来場株主数
昨年の来場株主は23名で、コロナで一桁になったところから徐々に戻ってきているな、でも懇親会ないからこんなもので定着かもな〜と思っておりました。
今年は世の中的にすっかり収束という感じになっていますので、さらに増えるかな?と思っていたのですが(他社さんの総会は微増という傾向だったという認識です)、迎えてみたら17名で、昨年より減りました。目玉となる=耳目を集める議案がなかったということかな〜などと思いました。
株主さんにかなり影響の大きな組織再編議案を提案しているのですが、ちょっとテクニカルな面もあって実際自分ごととして考えるのは難しいのかもしれません。
質疑応答
5問+ご意見1でした。昨年来場され冒頭に苦言と質問をされた所謂「マニア株主」の方が来ておられず、長年いつも来場されて質問される株主さんを中心に、終始和やかにいい雰囲気で進みました。口火を切られる株主さんに場の雰囲気は引きずられるところがあるようにも思いました。
リハーサルについて書いた記事でも言及しましたが、当社の質疑応答では、議長から指名された役員が回答し、その後で議長が補足するのが基本パターンです。コロナ前は事業子会社の役員も回答要員として壇上に座ってもらって事業についての質問に回答してもらっていました。コロナで登壇役員数を減らしたため、子会社役員は出番なくなり、緊急事態宣言の頃はただ一人登壇されていた常勤役員の回答頻度が増えまくる問題が発生しましたが、今年はいい具合に分散してさほど負荷が偏ることもなくおさまったなと思います。
そういえば、昔は「回答しますボタン」が各役員の席に用意されていて、回答できると思ったらボタンを押すという運用になっていたのですが、どうやら技術系の社員の手作りシステムだったらしく、その方が定年退職されたりコロナで役員数が減ったりする中、利用しなくなりました。すると、誰が回答するかは原始的に戻って挙手だったり議長と常勤役員で都度相談したりするだったりという運用になっています。質問応答システムを使っているわけでもないので、こんな感じでいいのではと思っています。
質問の中に、去年の取締役選任議案の各人の賛成率が知りたいというのがあり、臨時報告書の数値をそのまま読み上げました(その株主さんは臨時報告書というものの存在をご存知なかったようです)。そんな質問は想定していなかったので事務局の問答集の中になく、その場で臨時報告書をPC画面に出した事務局スタッフが役員席までPCを持参してくれました。
これも含め、今回役員席を2列にしたところ、事務局と議長・常勤役員の距離が遠く感じ、事務局と相談というより常勤役員間で相談という機会が多くなったような気がします。壇上配置は少し見直してもいいかな、と思いました。その前に、来年も自社会場なのか問題はあるんですけれども(あ、その前に12月に臨時総会でした。これは自社会場確定しております)。
総時間
10時に開会、11時8分に終了しました。昨年より10分ほど短くなりました(議案の数は半減しております)。議案が少ないと、質疑応答を丁寧にする方向に議長が流れる(補足を多く入れるようになる)ため、毎回かかる時間は似たり寄ったりになるような気がしています。
総会後取締役会
そんな感じで良い雰囲気で総会が終了したため、その後の取締役会もすんなり和やかに進行しました。会社法に則ったお約束議案ばかりなので不慣れからくる多少の躓きは(毎年)ありつつも。今年は社外役員の入れ替えがなかったため、よりスムーズに進行した面もあったと思います。新しい方が入られると事前説明も必要になり、継続議題についても補足が必要だったりします。
そういえば、今年は社外取締役を全員監査等委員にするという方針になりました。監査等委員でない社外取締役より負荷が多くなりますが、より会社について知っていただき監査と共に監督も果たしていただきたいということのようです。任期中の常勤監査等委員は大変そうですが、それ自体は悪くないように思っています。新しい体制での監査等委員会の始まりはどうだったのか、こちらは陪席していませんので、機会を見つけて事務局(内部監査部門)に聞いてみるつもりです。
役員懇親会
取締役会・監査等委員会の終了後、工場見学などを挟んで、夕方からは懇親会でした。新任で生え抜きの社内取締役が誕生したため、昔を振り返る話が多くでたり、社外取締役からも多種多様な話題があったり、和やかに歓談の2時間ほどを過ごしました。
この1年でだいぶ慣れたかな〜、と思います。かなり皆様の人となりも分かってきた感じ。
お疲れさまでした
毎年の記事にヘトヘトに疲れたということを毎回書いているのですが、今年は輪をかけて疲労困憊しました。何しろ1日が長かったですし、緊張も去年までより増しました。前の晩寝付けなくて参りましたし。しばらく回復にかかりそうです。月曜日じゃなくてまあよかったか、で。
裏方スタッフは、すぐに次回に向けて申し送りフェーズに入りますが、一旦は休養モードに入りましょう。