天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

壁打ちの相手

Perplexityによれば、「壁打ち」とは

1. スポーツにおける壁打ち
元々の意味は、テニスや卓球などの球技において、壁に向かってボールを打つ練習方法を指します。この練習では、壁から跳ね返ってくるボールを打ち返すことで、技術を向上させることが目的です。
2. ビジネスにおける壁打ち
ビジネス用語としての「壁打ち」は、考えを整理するために誰かに話を聞いてもらう行為を指します。この場合、アドバイスや意見を求めるのではなく、自分の考えやアイデアを声に出すことで整理し、明確にすることが目的です。特に、漠然とした思いやアイデアを他者に話すことで、新たな視点やヒントを得ることができます。

「誰か」を見つける難しさ

テニスの話をしたいわけではないので、2の話なんですが、この、誰かに聞いてもらうことによって自分の考えを整理する、そこからさらにアイデアを発展させるのはとても有効です。

が、これって、相手は誰でもいいわけじゃなくて、ふんふんと聞いてくれるだけじゃなくて適切に質問してくれるとか、違う切り口から示唆をくれるとか、自分が気づいていない側面を指摘してくれるとか、が好ましい。

あまりにもバックグラウンドが異なる方だと抽象的になりすぎてうまく明確化が進まなかったりしますし(それがうまく働くこともあるのでいつもダメなわけじゃないけど)、若い世代と話をしていて、あ、そう来るか!!という気づきをもらえたりもしますが、ヒット率が高くないというか、コンスタントにヒントをもらえるわけじゃなかったりします。

日常的に考えを整理するには、自分と近い人の方がやりやすく、いつもと違う大きなことを考えたい時には全然違う人がいいのかもしれません。

この日常的に考えを整理するのって、とても大事だと思うのですが、職位が上がってくると、だんだん相手をしてもらえる人が減ります。同じ視点以上で俯瞰して考えてもらえなかったり、自分以上の何かをヒントとしてもらえなかったり。逆に部下に対しての1オン1などは、そうした相手になれるように心がけたりはするのですが。。

法務にしても監査にしても、私はそこの経験が長いプロフェッショナルというわけではないので、できるだけ壁打ちを日常的にしてもらえる人が欲しいところ、法務には5〜6年前にベテランを採用でき、そうした壁打ちの相手をふんだんにしてもらえるようになって大変助かりました。監査側は、この4月に部門長に着任した人が大当たりで、監査プロパーでないのに勘所を掴むのがうまくて&社歴が長いので会社の事情をよくわかっていて、話に乗ってもらえる度合いが高く、あ、壁打ち相手ゲット〜という気持ちに(笑)。

エグゼクティブ・コーチだったり、経営者のアドバイザーだったりというのは、こういうニーズに応えているのだろうな〜などと思いますが、そこまで手厚くできないし、部下の時間を私の壁打ちのためにいつもふんだんに使えるわけでもありません。

生成AIの使いどころ

天狼院書店でのAI講座の中で、講師の三浦店主がよく言われることに、AIは24時間働かせても、何度やり直させても、文句言わないし、労働基準法に違反しないし、ハラスメントにもならないから、納得いくまで試行錯誤ができる、それで成果を上げていくことができる、というのがあります。

最近、あ、こいつら使えるようになった(何その上から目線)、と思ったので、ガンガン使い倒すモードに入っております。

backstage.senri4000.com

私の仕事の性質上、事業戦略を考える、とかじゃなくて、社内の仕組み・体制を考えるといった系統になるため、業界特有のなんとか、というのは少なく(もちろん会社の社風とか歴史とかの文脈依存性はあるわけですが)、種々の企業で共通に考えられるところが多い。でも、あまりそういうのって、まとまって外に出てこないので、調べて整理して検討するのに時間がかかったりうまくヒットしなかったりするのです。

ここに生成AIが使えれば、相当役に立つのでは?と思って以前も質問してみたのですが、1年前は回答がしょぼくてズレてることが多く、あ、専門的に使うのはまだ無理なのね、という感じだったのでした。が、1年経過したら、すっかり一人前、じゃなくて、ちゃんとジャブに耐えうる回答がくるようになってきたし、ソースに当たるのも(特にPerplexity)やりやすくなりました。

アウトプットが膨大なテキストになるため、これをうまくまとめて〜と頼むと、まとまりすぎたり、いやそこポイントがズレてるでしょ、みたいになったりして、やり直しがよく発生しますが(笑)、まとめたものから具体的なものまでそこに残るので、適宜あちこち参照して考え続けることができる。

とりあえず、現在地としては、こんな感じで、この先レベル上げしていきたいな、と思いますが、そのためにはもっと使い倒さないと、などとゲームのようなことを考えている状況です。