天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

英語に取り組む その1

週や月のまとめ記事に何回か言及してきていますが、2月終わりごろから本腰入れて英語に取り組んでいます。何を目指してやっているのか、現状どうか、今後の見通しなど含めてまとめておきたいと思います。長くなったので何回かに分けます。

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背景事情

英語を含む「言葉」については興味関心が高く、好きなのです。諸々の制約がなければ、言語に関する研究とか練習とかに没頭でき、とても幸せだろうと思うこともあるくらいです。が、貧乏育ちのせいなのか、自分の食い扶持を稼いでいることが自分のよりどころであるせいなのかよくわかりませんが、投資対効果の呪縛というか、「金にならないことに足を突っ込みすぎるのは危ない」という警鐘が常に鳴り響き、ブレーキをかけてしまう傾向にあります。

英語は世界の共通語であり、そりゃできるに越したことはありませんが、逆に言えばその程度とも言え、日常的に使えないと仕事にならないほどの切迫感はありません。知財の渉外職が主たる業務から外れ、米国訴訟も減っているここ数年、毎日英文のEmailから仕事が始まって訴状などのcourt documentsやら英文契約やらを読む時間が多かった頃とは様変わりしています。仕事で使う頻度は減る一方、自分のリソースは限りがあって、やりたいことは山積み、残業するほど暇じゃない毎日に、MUSTでないものを入れる余地はありません。

が、そうは言っても、数年に1度くらい、絶対に必要な機会が急に巡ってくるんですよね(大汗)。そして、社内では「英語ができる」ことになっている手前もあり、逃げるにも限度がある(苦笑)。そして、その度に歯がゆい思いをして、次はもう少しなんとかなっていたいなぁ、と思うのですが、何しろ頻度が低いもので、優先順位は常に劣位にあり、それっきりになる、の繰り返し。

日本語と同じレベルで英語でも仕事がしたいのだけれど、そのためにはどうしたらいいのだろう?という漠然とした質問を、その道のプロの方に雑談ベースで聞いたことがありますが、「それは毎日一定時間をそのために割く必要があるわよ。私だって毎日2時間使ってる」という趣旨のことを言われて、「あ、それ無理だから」と速攻心の中で却下してしまったことがあります。いつ使うかわからないような英語のために他をあきらめるって現実的じゃないし、ということですね。

過去記事でも英語に対する思いは何度か話題にしてきています。最も近い時点の記事がこちらです。

backstage.senri4000.com

上の記事の中の「私の英語の状況」で書いていることは、半年後でも特に変わらずでした。

問題意識と思いの変化

これらを背景に、懸念をまとめると以下の2点に集約されます。

  1. 目の前に英語で討議する・インタビューする等の機会が降ってきたときに、準備が整っている状態とは言い難い。そのために、機会が捕まえられないかもしれない、うまく活かせないかもしれないという恐れがある。

  2. もともと読む・書く・聞くに比べて話すのが苦手で、カナダから帰国後20年近く経ってレベルが落ちる一方。他との優先順位で負けるため、キープするためのリソースが確保できないからだと思っている。とはいえ、いつ機会が来るのかわからないものにリソースを割くのも難しい。

加えて、「投資対効果」にさほど拘らなくてもいいのではないか、という昨今の気持ちの変化があります。「稼ぐこと」にしがみつかなくてもそろそろ良いよね、というか、ちゃんと情熱と目的を整えて暮らしていれば、機会は降ってくるし、いい方向に行くよね、という感覚です。この先まだまだ人生長いし、好きなことは好きという理由で極めるのって大事じゃない?という思いもあります。

そういう意味では、英語に限らず、「言葉」に対する興味を追求したくなっているという側面があります。全く実用的ではありませんが、発見が多くて楽しい。上に引用した過去記事の中に書いていますが、実用面(〇〇語を使って△△をしたい)を離れて「言語学や音声学的な興味、歴史的な文脈の中での言語の成り立ちへの興味、文法や表現自体への興味、言語に象徴される文化や習慣などへの興味」が強いのです。

また、昨今、言語技術(Language Arts)に高い関心があり、この観点からみたときに自分が説明や描写、要約が苦手であることの理由が明らかになってきていて、並行して練習をしたいという欲求もあります。

目指すところ

三日くらいで英語がフルに回る程度の状態と復活手順を確立することですね。

プログラムの体験会の時に、上記2つの懸念点を伝えたら、コーチ・ヒデさんから端的に言われたのがこれでした。反射的に「え、そんなことできるの?」と思いつつ、プログラム自体0期でサポートが手厚いということにも惹かれ、しっかりガイドしてもらえそうだし、と始めてみることにしました。

要するに、これまで「リソースの制約」という言い訳をつけて諦めてきたわけなので、そのブロックを取り払い、目標に向かってゼロベースで習慣と環境を整えていけばできますよ、ということかな、と思っています。信じて踏み出さないと始まらないし、加齢のせいにして諦めてきたことであっても習慣と環境を整えることでできるようになるということはタスク管理システムの導入・継続で経験済みです。思い切って飛び込んでみるのが吉でしょう。