天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

整理・整備する仕事

1月のまとめを書く中で、自分という器のメンテナンスについて振り返る機会となったため、もう少し掘り下げたいな、と思っていました。が、その後も特に時間が増えるわけではないのでそのままになっていたわけですが。

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その中で最後に書いている「自分の仕事をする」は、今の自分にとってどういうものなのか。そして、今週はなんだか急に仕事に忙殺されていたのですが、一体これは何?という問いと重なっていました。

「自分の仕事をする」は、2018年に書いた「価値観の再定義」の中で、

「私にとって大切なこと」である価値観は、1.プロフェッショナルたること、2. 心身の健康、3. 快適な生活、4. 家族のQOL の4つの要素で構成されている。

そして、ここでの「1.プロフェッショナルたること」は、以前のように知財職という専門性ではなくて、「自分の仕事をする」ではないか、と再定義しています。

「自分の仕事」を定め、それについてプロであることに矜恃を持つこと、そこに高い倫理とアウトプットを保つこと、すなわちスタンダードを高く持つこと

当時は知財から法務(株主総会関係を中心に)に仕事の領域が広がって、専門性にこだわっていては自分の仕事の定義に困ったという背景事情がありました。あれから5年、その後も領域は広がっておりまして、今や何屋かよく分からない状態です。社内でも見る人によって、私がどういう役目の人なのか見え方が違うだろうな〜と思います。

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翻って、同じく2018年に整理していた自分の内的価値を再掲してみます。今読んでも、特にズレてないし違和感もありません。

情熱

本質的であること。制約がないこと。
ものごとが、その本来の姿であること。本来の形にすること。

才能

整理する。明確にする。言語化する。概念化する。敷衍する。
ズームインとズームアウト。メタ視点。
キーワードを見つける。調べる。分析する。
メカニック

人格

小難しいことを安心して任せておける。
必要に応じて調べ、整理して説明してくれる。
直感で出てきたことに説明をつけられる。
見捨てない、頼りになる人。

目的

健全な経営を支える。
健全な社会を実現する〜制度疲労を起こしている今の世の中(成熟社会)において〜

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結局、私の「自分の仕事」は、上記した、「整理する。明確にする。言語化する。概念化する。敷衍する。」なんですよね。分野に限らない。そして職掌が広がるに従って、色々な種類の話が持ち込まれるようになっている、ということかと思います。

また、そうしたことが求められる・得意である・自分の仕事だと認識し、整理・明確にする中で仕組みとして作り上げるため、その先を自分で繰り返し回すことはせず、人に振るのが基本です。このため、普段の私の仕事って、自分の手元作業は非常に少なくて、私が作った仕組みを回す係になっている部下の皆さんが忙しいことが多いのです(申し訳ない)。私は回っているかどうかをチェックする・承認する係ですね。

そんな中で、今週はえらく仕事に追われた感がありまして、なんでだろ?と考えていたのですが、新しいことをやろうとしていて、もちろんその整理が膨大になるということもあるのですが、そもそものところで何を整理したらいいのか、どっちに向けたらいいのか、というガイドラインがないというか、自分の中に土地勘・相場感が足りていないため、考えがまとまらないということが背景にあったようです。

整理すると言っても、あるものを整頓すればよいというわけではなく、基本現在の立ち位置は、法務・コンプライアンス・内部統制なので、その方向性がこれらに照らして妥当なのかが常に求められるのです。そのためには、ある程度の土地勘や相場感が不可欠だ、ということなんですよね。そのための仕入れが大事。ということで、新しい領域っぽくなると、大量のインプットが必要になります。法務部長拝命当時、ヒーコラ言ってたやつですな。

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あれから法務課長職に頼りになる人材を入れることができ、壁打ちの相手もしてもらえるようになり、かなりこっち側の相場感は充実しました。内部統制・内部監査側が同じようにいかないのは当社の運用の独特さとそれに沿った文献がうまく見つけられないのと自分が実務をする余力に恵まれないのとあれこれ理由はあるものの、って感じです。。

と、ここまで考えて、あ、そうか、簿記の学習をして会計周りをしっかり理解できるようにしたい、というのも、この土地勘・相場感を養うインプットの一つなんだな、膨大だけど、と気づきました。俯瞰したり整理したりするのにブラックボックスじゃやれないから、私。ということなのでしょう。毎度毎度同じ方法論でやってるんだな〜、自分。と思いました。ある程度の実感がないとうまく整理することができないんですよねぇ。

ということで、今週の忙しさは、整理の方向性がうまく見つけられず、ようやくこっち側を押さえる必要がありそう、というのが見つかってひたすらインプットしていたから、ということになりそうです。当分続きそう。。